来週投稿するときは10月ですね。

はい、こんばんは。
タイトルには月日の流れの速さを記すことが多いですね。
もちろん今日も見出し画像は設定してません笑
年内に一回ぐらいは見出し画像をやりたいです。
というわけで続きをどうぞ♪

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○某道

明転

長治郎「真心眼を防ぐことぐらい朝飯前だが、ちょいと焦ったな」

暗転

○幕府の一室

明転

沙智姫「くくく。下等な忍びどもは解団に追い込み、力のある連中は潰し合わせる。予定通りだ。あとは、あれさえ手に入れれば、何も恐れるものはなくなる。くくくく」

暗転


○呉服屋

明転 香代と梢が話をしている

香代 「いよいよ動き出したか」


暗転

○某所

明転 陸丸 名刀小夜雷電で軽く太刀回る 暗転

○稲雨の森

明転 時雨 空を見上げ目を閉じる 暗転


○某所

お霧 大事そうに巻物を抱える 暗転


○奪破の長屋

明転 数日後 玄心 一人特訓をしている

玄心 「おい陸丸ー!ちょっとつき合ってくれぇ。おーい。いねぇのか。お霧でもいいぞぉ。最悪時雨でもいい(返答がない)みんなどこ行きやがったんだ。しっかしこの巻物は本当に読めねぇな。そもそも何で時雨はこれが読めたんだ。やっぱり出鱈目か。あーあ、どっかに何か手がかりがねぇかなぁ」

玄心 長治郎が置いていった壺をわざとらしく見る

玄心 「あれぇ?!これって…」

巻物の文字と壺に書かれている文字を見比べる

玄心 「同じだ。これは巻物に書かれてる文字とその意味だ!これで読めるぞ。長、でかした!」

腰をすえて巻物と壺を交互に見て読み解く

玄心 「……これはすげぇぞ」

香代 小走りで登場

香代 「お邪魔するよ。時雨さんはいるかい?」
玄心 「あぁあんたは確か呉服屋の」
香代 「覚えててくれたかい」
玄心 「時雨はいねぇんだよ。魚屋にはいなかったのか?」
香代 「お店も閉まってたね」
玄心 「そうか、どこ行ったんだまったく」
香代 「…陸丸さんもいないのかい?」
玄心 「陸丸もいねぇんだわりぃな。ん?陸丸にも何か用か?」
香代 「いや…」
玄心 「あぁ団子か」
香代 「あー…、そうそうお団子屋だよね。食べてみたくてね…」
玄心 「2人ともすぐ帰ってくると思うから、そこで待っててくれ」
香代 「そうさせてもらうよ。それよりあんたたち、例の幕府のやつはどうするんだい?」
玄心 「やっぱみんな知ってるのか。もちろん参加するつもりだ」
香代 「そう。勝算はあるのかい」
玄心 「勝算も何も俺たちが一番ふさわしいに決まってる」
香代 「気持ちだけで選ばれたら苦労しないよ」
玄心 「気持ちが大事なんだよ」
香代 「これは?(壺)」
玄心 「これか、よくわからんが怪しい薬だ」
香代 「薬。ふーん、その巻物は?」
玄心 「これはな、すげぇ忍術が書かれた巻物だ。おめぇに言ってもわかんねぇだろうけどな。まあ俺もたった今わかったところだ」
香代 「凄い忍術って?」
玄心 「それがな…」

陸丸 戻って来る

陸丸 「ただいま」
玄心 「おぉどこ行ってたんだ」
香代 「お邪魔してるよ」
陸丸 「あー香代さんいらっしゃい」
玄心 「おい陸丸、これわかったぞ」
陸丸 「わかったって?」
玄心 「この巻物だ。読み解くことができたんだよ」
陸丸 「え?!どうやって?」
玄心 「これだ。長の野郎が置いていった薬の壺。これに巻物に書かれた文字と、その読み方が書いてあったんだよ」
陸丸 「そうなんだ…。で、何が書かれてたの?」
玄心 「俺の思った通りだった」
陸丸 「思った通りとは?」
玄心 「無全克鬼だ」
陸丸 「無全克鬼…?」
香代 「…」
玄心 「薄々そうじゃねぇかって思ってたけどよ、まさか本当にそうだとは…」
陸丸 「それ、読めば、無全克鬼が出せるようになるの…?」
玄心 「あぁ。ただ一つわからない事があって、今から吟蔵老師に会って聞いてくる」

時雨 帰ってくる

時雨 「やめておけ」
陸丸 「時雨」
時雨 「そんな忍術覚えても何の得もない」
玄心 「おめぇやっぱり、わかってて教えなかったんだな」
時雨 「あまりにも危険な忍術だからな」
玄心 「これを身につければ最強だ」
時雨 「操つることができればの話だ。容易に制御できる忍術じゃない」
玄心 「俺ならできる」
時雨 「お前が一番危険だ」
玄心 「俺が強くなるのが恐いか」
時雨 「そういうことを言ってるのではない!忘れたのかあの日の事を!」
玄心 「…」

お霧 帰ってくる

時雨 「あの3年前の悲劇を忘れたっていうのか!」
お霧 「…」
玄心 「忘れるわけねぇだろ」
時雨 「だったらわかるはずだ。制御できない忍術が、どんなに危険なものなのか。その結果どうなってしまったのかも」
玄心 「だからこそだ」
時雨 「は?」
玄心 「だからこそ身につけてぇんだよ!」
時雨 「お前…」
玄心 「あの日、怒愚羅(どぐら)との死闘の末、アヤメは死んだ。おめぇが使った忍術、湖煙道(こえんどう)が敵と一緒にアヤメにも当たったせいでな」
お霧 「玄心やめて」
時雨 「…」
玄心 「おめぇはそれをずっと悔いている。当然だ自分の忍術で自分の恋人を傷つけてしまったんだからな」
お霧 「玄心!やめて!何で今さらそんな話を!」
玄心 「おめぇは、自分がアヤメを死なせてしまったと思ってるかもしれねぇけどな、時雨それは違うぞ」
時雨 「…?」
玄心 「あの時おめぇが湖煙道を出さなければ、どの道アヤメは怒愚羅にやられていた。俺がもっと強けりゃアヤメも守れた!アヤメを殺したのは俺だ!」
お霧 「玄心…」
玄心 「だから俺は強くなりてぇんだ!もう仲間を目の前で見殺しになんかしたくねぇんだよ!そのためにも俺は無全克鬼を習得するんだ!」

玄心 走って老師のもとへ

時雨 「待て!」
お霧 「玄心!」
陸丸 「時雨…。無全克鬼って…」
時雨 「全てを滅ぼす力があるのはもちろんだが、それよりも本人が相当な深手を負う。今のあいつが使ったら、確実に、死ぬ」
香代 「死ぬ…?」
陸丸 「そんなの諸刃の剣じゃないか」
時雨 「危険すぎる故に御法度忍術と呼ばれ、長く封印されていた術だ。あの時もやむを得ず老師がそれを使った。何とか命を落とさずにすんだとはいえもう動くこともできない身体になってしまったほどだ」
香代 「…」
陸丸 「引き止めなくて良かったの?」
時雨 「大丈夫だろう。老師もそれは重々わかってるはずだ」
香代 「あの、時雨さん」
時雨 「あぁ、香代さんすみません。内輪もめに巻き込んでしまって。今日は?」
香代 「ちょいとお話があったんだけど、また今度でにするよ」
時雨 「お話?何ですか?」
香代 「あぁ、いやほら、こないだ話した怪しい男なんだけど」
時雨 「すみません。これから動きますので」
香代 「いやいいんだ。あれもう解決したからさ」
時雨 「解決した?その男を捕らえたんですか?」
香代 「あぁいや、あたしの思い違いだったみたい。とにかくもう大丈夫だからさ、お騒がせして悪かったね」
時雨 「いえ解決したなら何よりです」
香代 「じゃあそれだけだから、あたしは失礼するよ」
時雨 「えぇ…」

香代 はけかけて

香代 「裏の裏が表だとは限らないよ」
時雨 「裏の裏?何の話ですか?」
香代 「(陸丸に)ねぇ。じゃあね」
香代 はける
時雨 「どういう意味だ」
陸丸 「…さあ」
お霧 「…」

暗転

ー・ー・ー・ー・ー・ー
というやつでした。
やっぱり覚えてませんね。
この部分の脚本の前半部分の、場面がいくつか変わるところは、本番ではおそらくやってないんじゃないかな?
めんどくさそうですよね笑
ここで「御法度忍術」の話が出るんですね。
「無全克鬼」ってつけてたな。
こういうのを名付けるのも、けっこう考えてやってましたね。
来週も楽しみですね(自分だけ笑)




サポートエリア?についても何もわかっておりませんm(_ _)m 感謝を申し上げればいいのでしょうか?当然そうですよね。ありがとうございます!!勉強します!!