9月も早そうだね

どうもこんばんは。
いつの間にか9月になってますね。
残暑ですね。
沖縄の残暑は長いですからね。
まあそんな前置きは置いといて、今週も続きを載せますね。
今回も前回くらいの文量を意識しました。
ご確認ください♪

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○呉服屋

明転　香代と時雨話をしている

時雨　「話はだいたいわかりました。一両日中にその男の素性を暴いてご報告いたします」
香代　「よろしく頼むよ」
時雨　「（頷く）ではそろそろ」
香代　「あ、時雨さんごめんなさい。私ったら何も出さずに。今麦湯（むぎゆ）をお持ちするんで待ってておくれ」
時雨　「お構いなく、もう戻りますので（立つ）」
香代　「いや、すぐに用意するから。ちょっとそこで待ってておくれ」
時雨　「いえ本当に」
香代　「すぐだから大丈夫だよ」
時雨　「しかし」
香代　「言っておくけど、私はしつこいよ」
時雨　「…。では少しだけ（座る）」
香代　「よし。じゃあすぐ持ってくるからさ」

香代 はける

時雨　「ふー（一息ついて、おもむろに外を見る）あれは？青狼煙！まさかお霧！？すみません香代さん！急用ができたので失礼いたします！」

時雨 はける
声を聞いて香代戻る

香代　「何だってー？あれ、いない？逃げられたか」

香代 　中に戻りかけるところに伴取登場

伴取　「ごめんください」
香代　「（振り返り）はい、いらっしゃい」
伴取　「つかぬことをおたずね申すが、今の男は忍び者でござるな」
香代　「誰だいあんたは」
伴取　「質問にお答え下さい。あの男は忍び者でござるな」
香代　「あんたこそ質問に答えなよ。あんたは誰なんだよ」
伴取　「いや先にたずねたのは拙者故、あなたからお答え下さい。あの男は忍び者…」
香代　「いきなり来て先もヘチマもないだろう。あんたは誰なんだよ」
伴取　「お答えいただければ拙者もすぐにお答えいたす。あの男はしの…」
香代　「普通人にものを尋ねる時は、まず自分から名乗るもんだろ。あんた誰だ」
伴取　「それはそうかもしれませんがその、流れ的にここは…」
香代　「あんた誰だ！言っておくけど私はしつこいよ」
伴取　「そのようで…。負けました。拙者は伴取（ばんとり）と申す。では改めまして、あの男は忍び物でござるな」
香代　「伴取？何者だ？」
伴取　「今度はあなたが答える番です、あの男は…」
香代　「こっちの話がまだ終わってないんだよ」
伴取　「いやでも、それでは約束が…」
香代　「いつ約束なんてしたんだい。で、伴取さんは何者なの？」
伴取　「いやそれにはお答えする事ができません」
香代　「じゃあ私も答えられないね」
伴取　「いやですからそれでは約束が…」
香代　「仮に約束してたとしてもね。そんなもの何の意味もありゃしないよ」
伴取　「そんな元も子もない事を…」
香代　「うるさいね。そもそも、こんな怪しさ満点の人に簡単に話したりなんかしないよ」
伴取　「拙者のどこが怪しいのでござるか」
香代　「あんたのどこが怪しくないのさ。だいいち「拙者」なんて使ってる時点で相当怪しいんだよ」
伴取　「しかし、本当に怪しいものではござらぬ」
香代　「その台詞は怪しいやつしか使わないんだよ」
伴取　「参りましたな。何を言っても怪しまれる一方だ。これでは埒があかないので他をあたります。御免」
香代　「まちな。せっかくだから教えてあげるよ。あの人はね、ただの魚屋だよ」
伴取　「魚屋？あのなりでですか」
香代　「そう、しかも売ってるのはタコだけ」
伴取　「もはや魚屋ではありませんな」
香代　「ところで、そういうあんたこそ忍びの者だろ」
伴取　「え？！いや、せ、拙者は、ただのその、そ、蕎麦屋でござりまするでごわすでありんす！」
香代　「わかりやすさにも程があるね。こんな蕎麦屋とあんな魚屋って、一体どんな町なんだ」
伴取　「是非一度食べにいらしてくだされ」
香代　「いかないよ。どんなの食わされるかわかったもんじゃない。本当に近頃の忍び者は忍ぶのが下手だねー」
伴取　「ですから拙者は忍びの者では…」
香代　「もういいよ、行きな」
伴取　「あぁ…。では、御免（はける）」
香代　「面倒な騒ぎを起こすんじゃないよ」
伴取　「（一瞬立ち止まり）どうですかね」

伴取 はける

香代　「（伴取がはけるのを目で追って）伊賀者か」

香代 店の奥へ
梢 遠くでそれを見つめる　暗転

ー・ー・ー・ー・ー・ー
というところまで。
前回より短いですかね？
区切るところの見極めが難しくて。。
ここの流れもほぼ覚えてませんでした。
なかなか面白いですね。
こんな登場人物もいたのか、と思いました。
現時点ではどういう役どころか覚えていません笑
悪い人物ではなさそうですがどうですかね。
とりあえずまた来週続きを載せますね。
ではまた♪