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Read | スティーブン・ブラウン Burnley boardroom notes

ルートン・タウンFCのボードメンバーの一人である、スティーブン・ブラウンが、去る10月4日バーンリー戦のマッチデイプログラムに寄せたテキストである。ルートン・タウンというクラブを知るうえで、是非様々な人に届いてほしいと思い、全文訳をつけました。


私たちはクラレッツとそのサポーターを温かく歓迎します。ヴァンサン・コンパニは昨シーズン、素晴らしいシーズンを送り、優れた仕事をしてきました。今シーズンも、昨年よりもずっと上の目標を目指しています。 (プレミアリーグでの)これまでの相手は強豪ばかりで、今のリーグ順位を鵜吞みにしてはいけないでしょう。実際、私たちが順位表を気にしだすのは10 試合をすぎたあたりでしょうか。少なくとも 5試合までは順位表が新聞に掲載されることさえありません。今、確かなことは、プレミアリーグにはシーズンを通して紆余曲折があるということだけです。

今日はまず、ボードとクラブ全員を代表して、マーク・レッドソムのご家族とご友人に心からお悔やみを申し上げたいと思います。彼はとても顔が広く、多くの人に好かれていました。私たちは彼の訃報に心を痛めています。また、クラブとして、エバートンとそのサポーターの敬意の表れと、ビル・ケンライト会長からの個人的なメッセージについても、感謝申し上げます。彼自身も重病から回復中であられますが、一日も早い回復をお祈りしています。

ケニー(ケニルワース・ロードスタジアム)の再建についてのひと騒動が落ち着いた今、改めてわれらの周囲を見回すと、プレミアリーグがいかに一大メディアであるかが分かります。実際、このリーグを経験するまで疑心暗鬼でしたが、世界中からの関心はすさまじいものです。
それは必然的に、フットボールを愛するさまざまな人々からの意見を見聞きすることができることを意味します。クラブと街が世界へ露出したことによって、私の胸は膨らみ、誇りで満たされています。

一方、長年に渡って私たちを見守ってきてくれた人々は、ベッドフォードシャーのほんの小さな地域が、過去数十年間にどれほどの逆境を経験しなければならなかったのか、そして私たちがどれだけの道のりを歩んできたか理解してくれていることでしょう。
さらに言うならば、この功績の真の重要な部分は、私たちが完全に団結しながらすべてを成し遂げてきたことであると、分かっていると思います。
(ルートンの道のりは)多くの人々の反応を見れば、これまでの物語の目次を見るだけで、注目に値するものであることが分かります。そこに事実を加えれば、さらに物語は広がりを見せるのです。私たちが世界のトップリーグでプレーするだけで、レスターのタイトル獲得やこれまで賞賛された驚くべき偉業を覆い隠してしまったのではないかとさえ言う人もいます。(レスターの信じられないシーズンを否定するものではありません)順位がどうだろうと、キーワードは「Weわたしたち」です。

多くの人々の反応を見れば、私たちの道のりの概要でさえ、注目に値するように思えます。
私たちはこれまで多くのことを達成してきましたが、それにはその過程で助けてくれた無数の人々のおかげでもあるのです。みんなが何らかの形で手を差し伸べてくれました。どんな出来事においても、私たちは何かしらを学び、あらゆる紆余曲折を私たちは乗り越えました。今日も共にいる人々、過去に同じ時間を過ごした人々、もう私たちと袂を分けている人々、全ての人の力で乗り越えたのです。
私たちにはこのリーグでの地位を獲得する資格があるでしょうか? もちろん、プレミアリーグは最高のクラブだけが参加する場所であり、そこに参加できることは光栄でしかありません。
私たちはこのリーグに参加する資格を得たのです。今、私たちはこのリーグにいます。我々は、学び、競争し、与えられた機会を最大の敬意を持って、しっかりとものするために最善を尽くしています。私たちはこれまでに稼いだ資金の大切さを知っています。ご存知のとおり、その資金はクラブを長期的に維持させることだけではなく、世界最高のリーグにふさわしい施設やインフラに有効に活用されます。これにより、サスティナブルにこのリーグを戦える資格を得て、この土地、この街に、最高の施設を確実に提供できるようになるでしょう。

第1戦から、我々が「敗戦」することはないのです。何が起ころうと、我々は「勝者」になるつもりです。全てを受け止めましょう。我々はこのリーグの参加を勝ち取ったのだから、楽しみましょう。共に成し遂げたことを誇りに思いましょう。私たちの偉大なクラブの歴史において、すべての、そして過去のどのシーズンよりも、このシーズンこそ、期待も批判もせずに楽しむべきシーズンなのです。現状の立場を理由に権利を主張したり、下部リーグに対して嫌味を言ったりするのではなく、私たちは私たちであり続けましょう。それこそが、このリーグを驚かせる最大のチャンスにつながっているのです。私たちはユニークであり、我々のようなクラブはほかに見たことがありません。

エバートン戦で示したように、我々は競争できるのです。ウォルヴズ、フラム、ウェストハムとの戦いでも、私たちの努力が報われる日が近いことを証明しました。みんな学び続け、持てる100パーセントの力を出し続けるだろうと思います。どの試合でもスタンドからの声援は計り知れないものだったし、ピッチ内外で、勇気、正直さ、献身性、大胆さ、といった自分たちの強みを団結して発揮すれば、勝ち点を獲得することができるのです。
そしてそれはこれからも続きます。プレミアリーグに昇格をしても、クラブの原則は変わりません。また、クラブを持続させていくこと、安全に経営すること、そしてコミュニティを形成すること等、私たちの目標も変わりません。これまで同様の、通常通りの業務を行っていきます。

ある年齢以上のすべてのルートンファンは、「やめときなよ…」と何度も言われたことを覚えているでしょう。「ノンリーグって?」「ヤバいフットボールクラブ?でしょ」「何の意味があるんだい?」

今ではその答えが分かりましたね。

さらなる高みへ。未来はかつてないほど明るく見えます。新しく加わった人材は、私たちの取り組みをさらに強化し、クラブを前進させてくれるでしょう。私たちは到達すべき高みについて何の幻想も抱いていませんし、何が起こっても私たちは「勝者」でしかありません。
また、クラブが地の果てまで落ちた時、何が起こるか、誰もが知っているのです。

さぁみんな、歌って騒ぐぞ。
我々ルートンタウンが何者なのか世界に知らしめるとき。

COYH!!
スティーブン

参照元:LutonTown FC Official Website 

Luton Town Football Club All rights reserved.

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