トム・ロッキャーが新しいキャプテンに就任
トム・ロッキャーは一点を見つめたまま動かず、その視線の強さは当然だった。彼はルートン・タウン・フットボール・クラブのキャプテンに正式に任命された感想を求められたところだった。
その視線が和らぐと、言葉が続いた。このセンターバックが、タウンの選手として初めてプレミアリーグのピッチに立つという実感は、話の中でもはっきりと伝わってきた。
「現実を超えている」と、彼は典型的なロックス流で話し始めた。「ちょっと言葉が出なくて、その気持ちをどう説明したらいいのかと考えてるけど、やはり信じられないほどのことだ。自分だけでなく、家族にとっても大変光栄で、軽々しく口にできる感じがしない。言葉にならないね」
ケニルワース・ロードで長年にわたって築き上げられたチームは、素晴らしいキャラクターであふれている。どんなレベルであろうと、謙虚に自分たちの実力を知りプレーするチームメイトがいる。
ペリー・ラドック・ムパンズの物語はよく知られている。ノンリーグからプレミアリーグまで、すべてオレンジ色のユニフォームを着ていたのだから。しかし、ブリストル・ローバーズでナショナルリーグの深みにはまったロッキャーもまた、その経験者だ。
「土曜日は特別な日になる。言ったように、このような素晴らしいクラブを率いることは名誉だよ。僕がこのドアをくぐって以来、我が家のように感じているんだ、本当に特別なことだよ」
チームスピリットと仲間意識は、タウンのリーグ上昇の要因としてよく話に上がる。しかし、そこにクオリティーがあることも忘れてはならない。実力がなければ、世界最高のリーグのトップテーブルでプレーすることはできない。
今シーズン、ハッターズが成功するためには、その基準を高める必要があることをロッキャーは理解している。しかし、ドレッシングルームから特別なチームスピリットが発せられていれば、その助けになることは言うまでもない。
「素晴らしいチームだし、巨大なエゴを管理する必要がないのは真っ当なことだ。みんな地に足がついているし、本当に仲がいいんだ。でも、僕一人がスタンダードを推進したり、みんなを一列に並ばせたりするわけじゃない。それはみんなから生まれるんだ」
「去年がどうであれ、今年はもっとクオリティを高く持つ必要がある」
ロッキャーは、ロブ・エドワーズ監督との話し合いが短時間で終わったことを認めたが、ボスはこの決断は簡単だったと言う。
ロブ・エドワーズ監督
「自然な選択だった。僕らが来てからの彼のパフォーマンスは、信じられないほど高く、信じられないほど安定していた。彼は高い基準を要求し、全員から尊敬と信頼を得ている」
「彼をキャプテンに任命できたことをうれしく思う。
土曜日にトンネルを抜けたら、真っ先に会おう、ロックス。
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