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スポーツコミュニケーション

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スポーツコミュニケーションBASIC1研修

「昭和な、圧と力の指導はよくない」とはよくいわれる。でもなかなか無くならないのは、「代わりにどうすればいいのか?」という具体的な技法を知らないからではないかな? たとえば40代の僕の年齢層は、あからさまな体罰には反発しても、精神的に追い込むパワハラ・モラハラ系を息を吐くようにしがち。中学高校と1980年代で、校内暴力とか尾崎豊(1983デビュー)とかドラマ「スクール☆ウォーズ」(1984-)とか流行った。地方公立校では体罰アタリマエだったけど、学校にとって校内暴力への対応と

パワハラとスポーツ・・・「人前で怒鳴る指導者」からは逃げていい

かつてアタリマエだったものが、時代の変化で、異常になってゆくことがある。人前で怒鳴るような「圧によるマネジメント」もその1つだ。 このnoteでは、そんなマネジメントを受けるor指導される側にとって、 という話をする。 マネジメントするor指導者に対しては、 という問い、そして、 という対応策について、説明したい。 圧によるマネジメントとは、昔は「この苦しさを乗り越え成長するんだ!」という根性ストーリーでもあった。実際、厳しい環境で成長できる場面もあるだろう。 た

「スポーツと人間教育」 --その2020年的意味について

「スポーツは教育」vs.「いやスポーツはあくまでも競技であって教育と混同すべきでない」的Twitterバトルがあったらしい。でも「教育か競技か」という二項対立では消耗だけの宗教戦争。僕の結論は: 「2020年以降の日本社会にとって効果的な教育」ならば、スポーツに持ち込まれるべきである その逆=過去の成功体験の繰り返しでしかないものは、明らかにし、外してゆくべきだ。以下、1原則ー2反論ー3真の原因ー4対応、と説明する。約3,000字。 1.原則:スポーツは教育である世の少

自分で考えるアスリートを育てる「振り返り」の手法

スポーツ指導の現場で、「勝て」「負けるな」等々、結果に対して圧をかけるシーンが見受けられる。でもそれは、 ・短期: プレッシャーによりプレーが歪む ・中長期: 自分で考えるアスリートが育たない とデメリットが大きい。 では、どうすればいいのか? このNoteでは、「結果への圧」のかわりに、「能力の成長」に集中したコミュニケーション手法を説明する。それはスポーツから得られる学びを深め、結果として競技成績も高めて、長期的に「自分で考えるアスリート」を育てることになるだろう。(

「思考の妨害物」を外す

地球全体で不安がコロコロと渦を巻く昨今だけど、ちょっと先の想像をしてみよう。ふたたび日常に余裕ができはじめ、満足できなくなってきた、とするよ。今このNoteを読んでいるあなたは、新たな目標を設定して、なんらか努力を始めるようなタイプではないだろうか? このNoteでは「大きな成果を目指す時、どうすればいいのか?」をコーチングの手法に沿って説明してゆく。スポーツ指導を例にとるけど、普遍性は高い。 「成果」の分解めざす「成果」が大きすぎる場合、まずは「能力」へと分解しよう。

審判への無礼な文句も「練習の成果」 ・・・スポーツ指導のコミュニケーション論

「underコロナ」時代のスポーツ指導現場でのコミュニケーションについて書いていきたい。理由は、 ①大会がなくて、「長期的な成長」に集中せざるをえない中で ②社会のオンライン移行の中で、「言葉の重要度」は上がる と思うから。 ①について4月に『大会なき2020年の「視点」の切り替え』を書いた。長距離コーチのマット・ディクソンも「アスリートとしての自分」から少し距離を置いて、俯瞰しよう、と言う ↓ では、どう俯瞰するか? 僕は「言葉」に注目する。スポーツ現場で疎かにさ

個人競技アスリート、ビジネス界での弱みと強み

❝陸上競技出身者で社会で通用する人材って少ないなと危機を感じている❞ とのランニング系経営者の言葉がSNSで議論になった。賛否ともに理はあるのだけど、大事なのは、実態は? なぜそうなるのか? どんな対策がありうるか? 自分はどう行動を変えるか? と前へ進んでゆくこと。 1つ前のnote『「プロ・ランナー」を定義する意味』が陸上競技トップレベルのプロ論ならば、 今回、競技をやめてビジネス界に出た後、普通人のためのプロ論を書く。。(2021/3/6更新) 就職でトクする運