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ターナーの新シリーズ、アクリル絵具「 U-35」を京都北部で取り揃えています。

はとや文具店では、油絵具、水彩絵具、アクリリックにアクリルガッシュ、水でも使える油絵具など、種類も豊富に揃っていますが、新しくターナーから発売された「U-35」も取り扱いをはじめました。

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アクリル絵具「U-35」ってどんな絵具?

ざっくりいうとこんな感じです。
1)透明度が高い
2)乾くのが速い
3)発色が鮮やか、濁りにくい
4)学生さん向けで価格が安い
5)仕上がりにツヤがある
6)描き心地が良い

今までにない描き心地の良さがあり、透明感もあるのに早く乾いて下の絵具とも混ざらない、発色もよくて黄ばみもしにくい、しかも安い。なんかいいとこだらけのような絵具ですね。
若い世代向けに開発されたターナーの新シリーズですが、プロ使用にも向いているとのこと。

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実際に使用して描いてみたので、作例とともに上で挙げた特徴を少し説明できればと思います。

使用したのは、キナクリドン クリムソン(PR202)、ニッケル アゾ イエロー(PY150)、クロミウム オキサイド グリーン(PG17)、アンスラキノン ブルー(PB60)、チタニウム ホワイト(PW6)の5色。

1)透明度が高いアクリル絵具

透明度が高いのは顔料と樹脂の配合の違い。アクリルガッシュよりも樹脂の割合を高くすることで高い透明性を実現しているようです。

薄めに重ね塗りをすると色が透けて見えました。チタニウムホワイトを混ぜると、かなり不透明になるようです。

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2)アクリル絵具だから乾くのが早い

乾くのが早いです。重ね塗りをしても下の絵具が溶けないので早く仕上げたい時は特に重宝します。レタッチは、厚塗りか白を混ぜた重ね塗りをしないといけないので、少し慎重に塗る必要があるかもしれません。

3)発色が鮮やか、濁りにくい

発色がよいのが特徴。理由の一つが「単一顔料」(一つの顔料で作られている色で、全85色中、66色)だそうです。
混ぜるほど濁るのが絵具なので、「単一顔料」の場合、全く混ざっていない状態=最も鮮やかな状態なんですね。

水を多めに、水彩風に描いみました。着色も伸びも良い感触でした。

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次にイラストっぽく、アクリルガッシュと同じような使い方で描いてみました。薄い部分は白を混ぜず水を多めで調整しています。使用した色は上と同じです。

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4)学生さん向けで価格が安い

製品名の「U-35」はアンダー35。20代の制作活動をサポートする思いで命名されたとのこと。
学生さんに使ってもらいやすいよう、安い価格帯で販売されています。小さいサイズであれば、12色入りでなんと1650円(税込)です。

もちろん、あらゆる世代の方に使っていただけますし、プロのアーティストにも使っていただける品質となっているようです。

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こちらは初めての方にもおすすめのプライムセットA(2,079円(税込))

5)仕上がりにツヤがある

作例ではわかりにくいのですが、濃く塗ると乾いたときにツヤがよく出ます。U-35は乾燥後のトラブルや定着力、発色や高レベルの耐光性、時間経過による黄変も防ぐための樹脂など、色以外にもとてもこだわっているようです。

6)描き心地が良い

実際に使ってみると、かすれにくく描きやすいという印象がありました。

以上、特徴の説明になります。

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きれいな色がたくさん揃っています。
パッケージの色と絵具の色が若干異なるので、棚のサンプルを参考にしていただければと思います。

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初めて絵を描く方にもおすすめですし、普段アクリルガッシュや透明水彩を使われている方にも試していただきたい絵具です。ぜひ一度手にとってみてください!

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