Haydn String Quartet No.64-5 Movt.1 (2)

ハイドンの弦楽四重奏曲、通称「ひばり」の第一楽章の35小節目。音はこちら

これはハイドンの発明じゃないかと思うのだが、長二度でぶつけた2音(赤の枠で囲んである)から始まるパッセージだが、基本的に第一バイオリンは順次上行して、つぎつぎと転調していく。便宜上、赤枠部分は e の音を掛留音と解釈して、Bmというコードネームをつけたが、36小節目の2拍目も減和音で調性はあまりはっきりしない。2拍目の裏でFの和音になるが、これをA minor(属調の同主短調) のVI度の和音と解釈してみた。その後、B Major(VI度調) A Major (属調)を経て、スタート地点のE Major (II度調)に戻ってくる。全体はシンコペーションになっており、発表当時は斬新だったのではないかと思うのだが。

 

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