終電で帰るつもりがない人のゴールデン街14軒めぐり

忘れないうちに書き留めよう。メモ程度にはなってしまうかもしれないけど。

個人的な祝い事もあり、イレギュラーで土曜日が丸々と空いたこともあり、これから仕事が本気で忙しくなることもあって、今しかチャンスはないぞー!!と絶対の気合いを入れてゴールデン街という名の戦場へ赴く。

とりあえず翌日じゃないと流石に覚えていられないのでログをつける。


1.テルマー湯 (2回目)
3時頃に到着。とりあえず風呂入って仮眠をしてゴールデン街への英気を蓄える。と思ったら、みなぎりすぎて全然眠れなかったので、諦めて広めのスペースでひたすらスタティックストレッチ。しっかり柔軟性を確保してから飲みに行ったほうが、悪酔いせず、酒抜けも良いような気がする。

本気で飲みたいやつはテルマー湯から行くといい。疲れた身体で飲まずに一回身体を休ませてから行くのだ。本当はテルマー湯の24時間入場チケットが欲しい。ゴールデン街で飲んで、テルマー湯に待避し、また飲めたら最高だなと。

ちなみにぼくの中でテルマー湯はゴールデン街のお店。


2.あるぱか (4回目)
某店に行ったら満席だったので彷徨う。本当はそのお店に行く予定でスケジュールを組んでいたのだが、2回いって満席で入れなかったので諦めた。というわけで予定を早めてオープン間際のあるぱかへ。

会いたかった店主さんとも会えて楽しかった。この日は店主さんが主催する劇団はぶ談戯の劇団員さんが3人もいて、4人で営業という働き方改革だった。

「どんな種類の演劇なんですか?」

「昭和歌謡カラオケミュージカル」

「行きます」

というわけで行きますが、次は変則的な講演を8月28日にやると言われて流石に先すぎて確約できなかった。この日はみんなフレッシュで面白い人で最高だったんだけど、ちょっと怖いイベントもあった。

今から4人の年齢をガチで当ててくれと言われて、初対面4人(うち3人は女性)の年齢当てクイズという試練があった。というわけで頑張ったんだけど全員予想したより10歳近く上という全員幸せな結末となった。

隣のおじさんと「君の名は」や「ジュリーアンドリュース」の話をしたり、劇団の皆さんに演劇のことを聞いたりと楽しい時間だった。

あるぱか好きだなぁ。好きなお店には何度も行くことでその愛を示すべし。


3.ami (初)
Twitterをみたら、amiのアカウントにフォローされていたので、いいねされるとすぐに駆けつける習性を発揮し突撃。月に吠えるの隣だった。

「ども!Twitterフォローしてもらったので来ました!」

「え?いつですか?」

「10分前です」

「あなたでしたか!」

というわけで店内に。オーストラリアからの外国人観光客が来ていて、色々喋る。オーストラリアは色々いったのと、シドニーの植物園内におけるバードウォッチングの成果というマニアックな話もした。ワライカワセミの啼き語を真似したら笑ってくれたからあってたかな?あそこにいるやつやっぱり餌付けされていたんだなぁと7年後ごしで知る。

amiという店名は、お店を作った時のママさんの名前で、その娘さんがママをしていて、この日はその娘さん(孫)がカウンターに入っていた。話した瞬間に好感度がマックスまで振り切れるような人(孫)で、このお店と共に良い育ち方をしてきたんだなぁという歴史が感じられ、ハイボールが美味しく感じられた。

吉田商店とかBaliみたいな観光客も、日本のおじさんも、みんな仲良く楽しく飲むという「冨樫義博的ユートピア」が実現されていてとても楽しかった。要するに、人間も妖怪もみんな仲良く暮らすという世界観のこと。

日本語のみとしているお店もあるけど、ぼくは観光客がまざってくるくらいのほうが好きらしい。観光客にはこういうことを適当にいっている。

「This bar is greatest in Tokyo and she is most beautiful bartender」

酒場で放つ言葉には意味などいらんのだ。

普段はママさんが店番で、娘(孫)さんはいつもいるわけではないそうだ。普段も楽しそうだけど、親子揃っているときのプレミアム感はとても素晴らしく良い時間だった。

4.ハーメルン (初)
amiのスタッフさんがプライベートで飲みに来ていて仲良くなったのでもう一軒一緒に行こうかということになった。個性の塊みたいな人だったので、チャキチャキと酒場に案内してくれて、ハーメルンという招き通りのお店へ。

とても落ち着いたハイセンスな空間で、こんなところにこんなお店があったのか!とびっくり。洗濯船さんの向かい。ヨーグルトリキュールのカクテルを作ってもらうという自分らしからぬセレクトをする。とりあえずamiのスタッフの某さんとダイエット勝負をするという謎の展開になったところで、totobarから招集されたので移動へ。今度はもうちょいゆっくり飲みに行こう。

5.totobar (3回目)
金曜日の最強コンビのもとへ。ガンさんと合流。
ガンさんはスポーツメディア界隈で大きな仕事をしている人で、まさしく豪腕の経営者なのだけど、ゴールデン街が大好きすぎて、ぼくが気軽にメッセージで誘うと「超多忙だけで調整する」といって本当に調整してきてくれた。
お店が混んでいたのと、この前泥酔してガンさんにご迷惑を掛けたんだけど、記憶外のところでも色々やらかしていたようで平謝りしつつ飲む。とはいえ今日は反省してストレッチしてきたので多分大丈夫。混雑していたので1杯で退散。

6.ロンリー (初)
シャドウの隣にあるロンリー。ここでの出来事を書くのは難しい。ガンさんセレクトだけあって本当に味わい深い酒場だった。本当に楽しいし、時には切なく、温かく、みんなでお店の空間を作っていこうという気持ちが感じがられて、すごく幸せだった。ああ、この場所がみんな好きなんだなとわかった時、心の底からしみじみと幸福感があふれ出してくる。思い出しても少し涙ぐみそう。

本当のゴールデン街の姿をまた一つ見ることが出来たように思う。陽気に飲んでいる可愛い女の子もゴールデン街の魅力の一つなんだけど、やっぱりそれだけじゃない……。なんだけど、ロンリー、普通に可愛い女の子もいるという。妖怪みたいなマスターもいる。みんな優しくてとても素敵なところだった。今度友達連れて行きたいな。ここは名店中の名店なので、ゴールデン街が好きな人は絶対に行くべき。

ガンさんの友達のラガーマンK氏も合流。ガンさんより年上のはずなんだけど説教されていて面白かった。トイレにいっているうちにガンさんは会計を済ませてくれて次の現場(ゴールデン街外)へと颯爽と旅に出てしまった。このいい男っぷりにはもう抱かれるしかないんだけど、先に帰ってしまったので抱かれることも出来ない。

胸に残り離れない 苦いレモンの匂い

7.ガルシア (6回目)
Twitter仲間のFさんがいるガルシアにラガーマンK氏と共に。パインウォッカを飲みつつ色々話す。やっぱり初期の頃に来たお店だからなじむ。途中で店主のKさんが現れていつものやつやってくれた。

だいぶ夜も深まったし、隣にいたお客さんと深い話もした。夜は更けていく。そして記憶があまりなくなっていく。

8.totobar (4回目、本日二度目)
俺は俺の中のゴロイカを生きていく。

ゴロイカってなんなんだろうな。職湾長いからケンサキイカなのかという気もしたけどそこまで長くないかな。味はスルメイカっぽい。いわゆるムギイカさいず。肝を醤油漬けにしたやつを筒の中にいれて乾燥させたものなんじゃないかという気がするんだけど、確証がもてない。イカの種判別も得意じゃないけど乾燥してるとね。

とりあえず2代目ゴロイカ先生を目指して頑張って生きたいと思う。あ、ラガーマンK氏は翌朝仕事なので帰宅。

9.虎の穴 (初)
そうだ。labo1920に仲良しの某さんがいるんだったと思い出す。だけど場所がちょっと離れているのでどうしたものかと思っているときに、虎の穴の前に辿り着く。そうだ、虎の穴にはあの人がいる日だったなと思い入ってみる。初めてのお店

虎の穴のTwitterといえば強面のおじさまのアイコンでお馴染みなのだが、迎えてくれたのは龍だった。

背中でにらみ合う 虎と竜じゃないが
俺の中で俺と 俺とが戦う

もう戦闘力が低く一杯だけしか飲めないと宣言しての短時間滞在だったんだけど楽しかった。ゴールデン街界隈では超有名なセクシーダイナマイツ(のはず)なのに、会うと高校の時の友達みたいな気軽さとほんわか幸せトークなのにギャップ萌え(もはや何を書いているのかわからなくなってきた)。

虎の穴、シネストーク、Kenzo's barなど日替わりママ系のお店は、お店に行くというより人に会いに行く感じ。これもまたゴールデン街。

ドス黒く淀んだ横須賀の海に浮かぶ月みたいな電気クラゲよ

10.Labo1920 (初、歌舞伎町のお店)
ゴールデン街を出るとそこは魔境だった。押し寄せてくるキャッチの群れをかきわけて進んでいく。190cmくらいある巨大なおかまばー店員に肩をがっしりとロックされて「3000円だけ、超楽しいよ」などと言われて説得されるも、『カメラを止めるな』ばりに少し肩をすくめて「ポン!!!」と言って外してさっさと逃げる。

流石に学生の頃からフラフラしている街なのでキャッチに捕まることはないのだが、5時頃の歌舞伎町はまさしくカオスだった。

次から次へと現れる外国人キャッチ。

「ねー!お兄さん のんでこー!私ウクライナ人!」

「OK,ファイトアゲインストプーチン!バイ!」

次は小柄なネイティブアフリカン。

「お兄さん、3000円だけ」

「どこからきたの?」

「え?」

「Where are you from? Your native country」

「ケニア」

「オー!!ナイロビ!ゼブラー!ファンタスティックワイルドアニマル!」

「YES、ジーブラ(シマウマのこと)!」

「俺は東京生まれヒップホップ育ち〜 バーイ!」

どうでもいいけど全員3000円って言ってくるのはなんでだろうか。2000円は安すぎてうさんくさい、5000円だと普通に高い。間を取って3000円だろうか。そして、ぼくは割とキャッチの人が好きなので、ついつい遊んでしまう。やっぱり不愉快な気持ちで仕事をして欲しくないから満面の笑みで少し会話をするようにしている。だけど絶対についてはいかない。趣味みたいなものだろう。地元はヤンキー率高くて怖いけど、歌舞伎町は逆に安全なのだ。お店に入らなければ。

こういうキャッチとの会話も20歳からずっとやっているので18年になる。これもまた夜の東京。眠らない街。

しかし、Labo1920。全然見つからない。叙々苑の上だと聞いていたのだが、歌舞伎町に叙々苑いくつあるんだ……。もう諦めようかと思ったのだけど、バリアンの隣であることを突き止め、これなら行ける!と思ったのだが、バリアンもいくつあんねん。なんだこの街は。

いつもいるゴールデン街から離れると、本当に野生の新宿だ。ゴールデン街の中は明朗会計だし安全なんだけど、外で一人で飲むのはちょっと怖いな。カラオケバーみたいなところを一つくらい開拓したいところなんだけど。

概ねの場所がようやくわかったので、もう面倒になったので走って向かうことにした。夜の歌舞伎町を駆け抜けていく。20〜25歳くらいのチャラい格好をしている若者の横をすり抜けようとしたら、そのうちの一人がバックステップしてきたので、こちらもあわててステップを踏んでよける。

おっとっととなって、目が合う。

相手がファイティングポーズをとる。

「お、ボクサー?勘弁してくれよ!」

とか言いつつ、こちらもシャードーボクシングをしたら警戒が解けたらしい。そのままバイバイ。ちょっと治安悪いわね。

「相手がいい人で良かったね」とか仲間に言われていたのでただの酔っ払いだったのだろう。ゴールデン街を一歩少し出るとトラブルが多い。ゴールデン街は本当に治安の良い場所だと痛感する。

そしてようやくついたLabo1920。一人だったら絶対に入れないスナックやクラブなどが入っている雑居ビルの2F奥。すごい場所だ!!

というわけでようやく辿り着いて楽しく話すことが出来た。まさか朝方の大遊戯場歌舞伎町を失踪することになるとは思わなかった。

というわけで無事に到着して、楽しく喋ったとさ。

・たうち飯(ちりちりナイン) (2)
というわけでたうち飯へ。実はその前に「あ澤」に寄ったんだけど、満席で入れなかった!!しゅごいね!

たうち飯ではガルシアのF様も来ていて、サバの塩焼き(しめさばの塩焼き?)ととろとろ大根を一口くれた!ありがたい!今度差し入れてもっていかねば!(覚えていたら)

・珍呑1 (13)
帰ればいいのに珍呑へ。不思議系美女のSさんが朝方いることに気づいたのでちょっと覗きに行ってみる。客筋も落ち着いていてとても楽しかった。

社長さんと部下がいて、部下が下のお店(系列店シャドウ)にいる○○○○ナイトフィーバーさんのところにはまりこんでしまったらしい。恋路を優先するべきなのか、それとも呼び戻して社長の話を聞かせるべきなのかという二択で悩む珍呑一同。

結局社長が連れ戻してきたんだけど、ぼくが社長を説得して再びシャドウへと向かわせた。その後社長と部下とパリピっぽい女子はきずな寿司へと向かったとさ。

・珍呑2 (14)
さっさと帰ろうと思ったら入れ替えの時間まで滞在してしまった。次の勤務の進撃の何とかさんが現れて、ぼくが帰るとノーゲストになってしまう。これが苦手なんだな。ノーゲスにしてしまうのはしのびない。何か用事があったり、小一時間ほど飲んだ後ならおずおずとお店を出るのだけど、この交代のタイミングは、ね。

そういえばしばらく進撃さんとは話していなかったので、まぁ飲むかと思い1時間ほど。魅力的な声についての持論を力説できたので良かった。そして、代わりの人が来たので、お店を出る。

ちなみに珍呑が二つに分かれているのは、人の入れ替わりで再入店扱いになりチャージがもう一回かかるため。

・澤 (2)
朝の営業、あ澤へ。元気なママさん(文字通り母なのである)が陽気に迎えてくれる。1回しか会っていないのにドアを開けた瞬間に「あーーー!!!」って喜んでくれてすごく嬉しかった!!

というわけで豚汁にポテトサラダ、肉の……煮物だっけ?食レポ系は流石に現場でメモをとらないと良い記事が書けない。後で書くつもりならやはりメモが必要だな。翁、チキッチン、澤などの味自慢のお店に行くときはメモを取ろうっと。

かなりお腹がいっぱいになったんだけど、どうしても食べたかったんだ。カレー!!

というわけで最後にゴロゴロとした大きめの具が入っている母の味カレー。うまい。腹がいっぱいでちぎれそうだけどうまい!!飲んだ後のカレーってなんでこんなに美味しいんだろう。いくら太っても食べるべきだ。


というわけでこの日はおしまい。
これだけ遊び回れる機会はそうそう取れなそう、というかこれ以上取っていると何か大事なものを失いそうなのでしばらく封印。

当面の間は1〜2店で飲んで即帰るヒットアウェー方式とする。

この日は会いたい人に結構な頻度で会えたんだけど、流石に全員とは会えないので、今度のヒットアンドアウェーのときに拾っていこう。

ふぁー 飲んだ飲んだ。




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作家・Youtuber。偏差値30からの大学受験を経て東京大学文科Ⅱ類(経済系)→文学部に進学(宮沢賢治の生命観)→大学院は理転して農学系(アワビ類の行動生態および繁殖生態の比較)→自主退学しスポーツ系の物書きに。著書『サポーターをめぐる冒険』がサッカー本大賞2015を受賞。
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