私、NHKの味方です

右からは「売国」と罵られ、左からは「権力の犬」とやはり罵られる。

そんなNHKが愛おしい。

私、NHKの味方です。

ちょっと考えてみて欲しい。

NHKに文句言ってるやつの主張のほとんどは、これに集約される。


「受信料、払いたくない」


これに理屈をつぎはぎしてるのがほとんどだろう。

しょーもねーなぁー

NHKの受信料って高いかね?俺は安いと思ってる。

非常時の情報インフラとしてNHKは欠かせない存在だと思うので、そのくらいのカネは払っても全く惜しいとは思わないね!

災害時の情報なんて、やっぱり民放よりやっぱりNHKだな。

ブラックアウトのとき身にしみたもの。

民放と比べてみろ!情報の信用度が違うよ。

「地震?」というとき思わずNHKにチャンネルを合わせる人も多いはずだ。今だとまずスマホという人も多かろうが、やはりNHKにアクセスするのが手っ取り早いというものだ。

自分はNHKをうんぬんする前に民放を何とかしろよと思ったりする。

今、NHKがなくなったら民放はもっと劣化するぞ。間違いない。NHKに負けないように番組を作る。そのための「基準」としてNHKは存在し続けてもらわなければ困る!

紅白一つ取っても、そうだ。

マンネリと言われても結局は4割の家庭は紅白見てるのだ。そしてマスコミ各社もネタとして消費する。結果として他社まで潤っている。正月の情報番組では紅白終了後、出演者のスタジオ出待ちを報じたりするだろ?そこまでひっくるめての紅白なのだ。

逆に紅白の裏番組という安心感があるから「ガキ使」なんかも面白いんやで?もしNHKが無かったら、あれだってマンネリ批判が出てもおかしくないと俺は個人的に思ってる。

それでいて去年の年末はレインボーフラッグをはためかせる演出もあった。エッジも効いてるのだ、NHKは。同じ演出を民放でやれるか?

最近はポリコレを気にしすぎて萎縮することこそあれ、冒険しないだろ、民放は。

ますますNHKの価値は高まっているとさえいえる(断言)

昔はテレビは情報の最先端をいっていたけど今やネットの周回遅れだったりするだろ?それでいて不勉強だったり。

今、民放にまかせていたらひどいことになっている。NHKという「基準」があるからこそ、かろうじて持っているとさえ言えよう。

よくNHKは黒字だ、けしからん的な意見も目にするが赤字経営すりゃいいのか。それはそれでおかしいじゃないか。赤字になったら税金投入でもするのか?むしろ黒字経営してもらって、より良い番組作りに活かして欲しいぞ!

電波をスクランブル化しろなんていうのも、いざというときの情報インフラとしてのNHKという側面を無視した話だ。公共放送ですよ?個人の「受信料払いたくない」という感情などガン無視でいいのである。

NHKは貴重な「基準」なんですよ。

選挙速報だってそうだろ?民放が当確出してもそれはそれ。NHKが当確出してはじめてバンザイ。そーゆーものなの。

受信料の集金人がうんぬんって話も、あれ新聞の強引な勧誘員かなんかのイメージがゴッチャになっているのではないか?

NHKはかなり前から受信料支払いは口座振込を推奨してるはずだ。我が家では当然、口座落としだから集金トラブルは皆無だ。集金人といざこざ起こすのはクレーマーの類じゃね?とさえ思う。

何度も書くが良くも悪くもNHKは「基準」である。自分はNHKは自信と誇りを持って外野の戯言など無視し、右からも左からも責められるではあろうが(笑)よい番組作りにまい進して欲しいと考えている。


なぜ、ここまでNHK擁護論を唱えるか?

ズバリ、NHKから国民を守る党の悪口を書きたかったからだっ!

(以下、N国と略す)

なぜN国の批判をしたいかというとこの本を読んだからだ。

えらいてんちょうこと矢内東紀氏の著書であるが、ユーチュバー視点ののN国分析書としてよく出来てる。詳しくは買って読んで欲しいが立花には真っ当な批判は効かないという点はなるほど、と思った。

色々と発見がある本だったが、ただ「危険は無いんだよね」的な誤読を誘う可能性もあるなとも思った。

N国を真正面から責めてるのって他にちだいくらいしかおらんし、アレはアレで党派性がキツいし、そもそも本書の著者のえらてんさんもちょっと調べると素性はかなり怪しい(笑)

何より自分としては食い足りなかったのだ。

そこで蟷螂の鎌かも分からんけれども、自分のN国論を書いておこうと思ったのだ。

N国党は「在特会2.0」である。

結論から言うとN国は在特会の後継団体と機能し得ると考える。

ちょっとネットを手繰ると「日本第一党とNHKから国民を守る党を支持します」なんてーのがゴロゴロいたりする。(日本第一党は桜井誠が率いる、いわば本家在特会だが泡沫に終わるだろう)N国のコアな支持者はかなり在特会と被っていると思われる。むしろ「ザイニチトッケン」なんて分かりにくいものではなく「NHK」という分かりやすい敵を設定しているのが悪質なのだ。

N国は何だかんだと国政政党になってしまった。敵が「在日」から「NHK」に変わっただけで本質は変わらない。

さらに出馬してるのが中曽千鶴子やら増木重夫やら。

こいつら「在特会2.0」だ。

実際、党首の立花も民族虐殺やら生活保護うんぬんを主張していた(言うことがコロコロ変わるので評価しにくいだろうが)

御輿が「桜井誠」から「立花孝志」に変わっただけの「在特会2.0」というのが自分から見たN国である。(立花自体の正体をよく知りたい人は「NHKから国民を守る党」の研究を読んでもらいたい)

N国は地方自治のウイルス

ここで自分が以前書いたnoteを一つ読んで頂きたい。

ひじょーに悪い方向で予想は当たった。

中曽千鶴子は見事な経歴ロンダリングを果たす。

我が苫小牧市でもN国がギリギリ当選しやがった!

まぁ、結果は結果だ、仕方ない。

これは東京なんかに住んでいる人なんかは実感できないかも分からんけれども、もともと地方自治体レベルになると議員のなり手がいない。倍率が1に果てしなく近い。定数割れするところも多い。こんなのでも通っちゃうのが地方自治体レベルの選挙といって良い。いわば民主主義のバグだ。徹底的に民主主義のバグを攻めるのがN国の手口である。

ちょっとシャレで入れてみようとか、NHKは嫌いだからとか、コアな「信者」がいなくても、ふわっとした理由でN国に投票しちゃう奴が出るのは仕方ない。

そして政見放送で「不倫路上カー○ックス」

・・・作戦は完璧だ。

N国自体の「支持率」は選挙時から丸山穂高の入党あたりでピークに達した。その後は世論調査をみると、ゼロに等しいほどに下がってはいる。

しかしだ。

もう、この手口に味を占めたN国は、しぶとく地方自治選挙に打って出るだろう。そして、たまに当選する。選挙は売名と開き直る立花である。この路線で選挙ジャンキーとして先々で手を打ち、パチプロ時代のデータ屋よろしく票を掘り起こす。

衆院で立花は必ず議席を取る。

そして自治体クラスの議員もまた残る。

国政政党として政党助成金も支払われる。

実は私たちはN国を民主主義のコストとして受け入れざるを得ないのかもしれない。それでいいのか?

N国の将来は?

N国は立花の独裁政党であるが将来はどうなるのだろうか?

これは思いっきり憶測で書いて今から牽制しておくが、増木やおつるが実権を握る可能性があるだろう。増木はただでさえ百人の会や他団体で組織を動かしてきた経験がある、ネットワークがある。何より裏でフィクサー気取るのは大好きであろう。おつるも自己顕示欲だけは異常に強い。立花はもう「成功している」のだ。組織の今後なんて考えてないだろう。少なくとも関西方面は増木らが掌握していくのが目に見えている。

今は「ワンイシュー」「独裁」で党は崩れないだろうし、NHK改革も口だけ。ただ危ういバランスで現状を維持しているのがN国。今後は波乱の一つも抱えるのではないか。正直、見たくはないが、おつるの国政挑戦なんてことも現実味がある将来だと考えてる。自己顕示欲の塊みたいなもんだからなー、あやつは。

立花はもう既に成功している

立花には実はあまりキョーミはないのだが、立花はもう将来、食いっぱぐれのない成功者だ。おそらく、これからも「なんか面白いオッサン」「なんか憎めないオッサン」としてキャラの浸透が大成功している。もし党がなくなろうと、こいつだけは需要が発生する。これからも生き残るんじゃないっすかね?いざとなれば専業ユーチューバーでも食っていける。こいつの食い散らかした後に何が残るかは知らんけど、何か犯罪でもやらん限りは(下手すると犯罪を犯しても)マスコミは放っておかないんじゃね?

ひじょーに頭に来るが。

カネはYoutubeで稼いだであろう莫大なカネ、政党助成金、借りた借金も含め膨大な額だろう。貸した金は戻す気もサラサラ無いだろうし、ネットだけの繋がりだ。何でもアリです、ハイ。

N国が残すであろうもの

それは「基準」の破壊である。たぶんNHKは揺るがない。

だが、こいつらが「基準」を食い散らかして、前科者だろーが積極的に起用していく様は自分には「民主主義の害悪」とでも呼ぶしかない。

丸山穂高なんかウキウキしているようにも見える。

炎上すればするだけ美味しい。そこに「基準」など無いのである。まさに「無敵の政党」ではある。


有権者の気まぐれな1票がモンスターを育て上げた。

これは、まだほんの始まりに過ぎないのかも知れない。

貧しいのでいくらか恵んで下さいな