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MUSASHIでこんなに泣くはずじゃ

2月10日から12日にかけての三日間、MUSASHI選手のラスト道場プロレスを観戦してきました。
いやね、MUSASHI選手が3月でみちのくプロレスを卒業することがまだ受け入れられてないよ~やだよ~!みたいな話を前回のnoteで書いたんですが、三日間かけてようやく現実になってきましたね。

そして今これを書きながら、この三日間のカードがすごくMUSASHI選手の卒業にふさわしいカードだったなあと改めて思っています。なので感想を書きたいと思います。毎度のことですがファンの総意とかじゃなくて私個人の偏見と知識による感想なので悪しからず。


まず初日はニューフェイズから

一日目の2月10日はMUSASHI選手は郡司選手と組んで、塁選手とレッカ選手とタッグマッチ。このカードもMUSASHI選手の希望で組まれたものです。もしかしたら知らない方もいるかもしれないので補足として説明しますが、MUSASHI選手と郡司選手はその昔「NEW PHASE(ニューフェイズ)」というタッグチームを組んでましてね。東北タッグを取ったこともあったんですよ。ファンとしてはいい思い出だったんですけど、なんか当時から普通に仲悪かったみたいなんですよね。ウケるね。なので昔はタッグを組んでたけど、今は仲が悪い同期……と思ってもらって大丈夫です。

映像とかについては、みちのくプロレスの公式YouTubeでいつか配信とかがあるんじゃないでしょうか。ハイパーメディア部の頑張り次第かしら。

試合の中で塁選手がニューフェイズ時代の二人に触れて、コスチュームや髪型が違う!って言ってたのが嬉しかったです。郡司選手は茶色いコスチュームに白い模様が入っててね…大地選手は青いやつでね……あったねそんな頃も……。
そして、私が特に最高じゃねえの!って思ったのはMUSASHI選手と塁選手のチョップ合戦。いいチョップは空気を切り裂く音がしますよね。MUSASHI選手は確かインタビューでも水平チョップは大事にしてるということを話していたかと思いますが、本当に威力が抜群。延々と続くチョップの打ち合いはもうたまらなかったです。終わらないでほしかった。
塁選手も「昔はこんな良いチョップしなかった!」と叫んで痛がっていて、あの頃からの成長と、現在の実力を同時に考えさせられました。なんか試合してる側からこういうこと言ってくれるといいですね。エモさがある。
MUSASHI選手も、塁選手とのチョップ合戦について「楽しい」と話していたので、やっぱり選手側の楽しさって観てる側にも伝わってくるんだあと思いました。やりあってる同士が信頼の元楽しそうに試合をしているのが一番嬉しい楽しい大好き。

ふたりとも痛そうで楽しそうで

ニューフェイズは今も昔も仲が悪いので試合中もちゃんと仲間割れしてました。安心した。二人の言い合いはいっそ清々しさすらある。
試合後、MUSASHI選手が郡司選手に手を差し出して「和解か?!」って思わせてからのMUSASHI選手が握手をスカすのが良すぎて、もう一生そういう関係でいてほしかったです。トムとジェリーみたいな……そういうやつ……。仲良くケンカしな!

握手はしない

二日目の2月11日はMUSASHI選手の最後のルチャ教室からの本屋プロレスがありました。
ルチャ教室は最後ということもあってか、初参加の方も多かったです。マット運動からロックアップ、そしてタックルなどいろいろとやりました。実は最後のルチャ教室でタックルでMUSASHI選手を倒したくてリクエストしたんですが、本当にやらせていただけました。希望が叶ってよかったです。まあ全然倒せなかったんですけど!いつかまたMUSASHI選手のルチャ教室が再開するときが来るまで鍛えておこうかな。リベンジ希望。

そしてヘロヘロな肉体に鞭打つように本屋プロレス!

笑いをこらえている顔

近い!近い!そして怖い!ほぼ0距離での迫力あるプロレスは本屋プロレスならではのものなんじゃないでしょうか。この距離感でMUSASHI選手を観るのも最後なのかな……なんてちょっとだけエモい気持ちにもなりましたが、のはし選手との誰も得しない暴露合戦が行われた後に、のはし選手が気が付いたら服を脱いでいたので感情が無くなりました。私は何を見せられたんだろうか……?いや、ナニを見せられたのか……。
ただ、暴露のときに、のはし選手がMUSASHI選手が失恋したときの話をしたり、途中で登場した郡司選手がもう一人いた幻の同期の話をしたりと、新事実の発覚の仕方が打ち切り漫画みたいでおもしろかったです。一気に全部乗せすな。そして何より嬉しかったのはMUSASHI選手の歌!!!

世界にひとつだけ

数年ぶりに歌声が聞けました!幼稚園で道場プロレスをやっていた頃からのファンの人なら聞き覚えがあるMUSASHI選手の歌声!そう!シンプルな音痴!あの頃からのファンの人たちが異常に盛り上がりを見せたのが最高すぎましたね。ただ、思い出の歌声より全然うまくなっていた気がします。MUSASHI選手の成長を感じますね。歌の。

最終日

そしていよいよ三日目の最終日!MUSASHI選手と出場全選手の全員掛け×6分間!もうね~~~~、これも良すぎた。レッカ選手も、OSO11選手も、のはし選手も、郡司選手も、林檎選手も、全員を相手に最後まで立ち向かうMUSASHI選手も、めちゃくちゃ熱かった。

🍎

試合自体はすごく楽しくて熱くて勢いがあって、MUSASHI選手に勝ってほしいって思いと、なんらいっそ最強のままMUSASHI選手に卒業してほしい思いが拮抗してがむしゃらに応援してしまいました。なんだろうねあの気持ち。

そして、MUSASHI選手が試合後に、「声援があるから一人で戦っている感じがしない」といったような話をしていました。
私はすごく声援をするタイプで、「うるせえ女でごめんな!」と思いつつ選手の名前を呼びます。声援ってなんの準備もいらないけど、実際にその声が選手に届いていたかなんて、本人に聞かない限り分からないじゃないですか。物がないから証拠も何もないし、誰かに認知されることもない。究極の自己満足の応援のかたちなんだと思ってるんですよ。それでも選手に頑張ってほしいから名前を呼ぶ。肩を上げてほしいし、やり返してしてほしいし、立ち上がってほしいから名前を呼ぶ。その気持ちを、MUSASHI選手はすごく汲んでくれてるのかな~って思ったんですよね。あ~、今日の声援もMUSASHI選手に届いてたんだな~、って。そう思ったら涙がポロポロとかじゃない勢いで流れはじめました。MUSASHI選手が各選手に一声かけてたんですけど、ティッシュを取る隙がなくてその間もずっと垂れ流しです。おかげ様で目の下のグリッターが涙で流れて頬がキラキラでしたよ。
私の感覚として、MUSASHI選手ってファンに応援のお礼とか感謝を伝えるときに「声援」って言い方をすることが多いんですよね。もしかしたら無意識だったり深い意味は無いのかもしれないけど、私には「MUSASHI!」って声援に対して「あなたの声がリングまで届いてるよ」っていう返答をしてくれているんじゃないかと思ってます。勝手に。そして、私がみちのくプロレスを見始めてからずっと声援を飛ばしてきたMUSASHI選手に、声が届いてたって改めて分かって、このひとを応援していてよかったな~!って思ったらもうねえ、涙が止まらない止まらない。

にこにこ

そしてその後、ポートレート販売があったので、おそらくゆっくり話せるのも最後になるんじゃないかと思い、売店に行ったんですけどね、やらかしました。MUSASHI選手にサインを書いてもらいながら、「悲しくなって泣いちゃいました」と伝えたら、MUSASHI選手から「本当ですか?」と言われて、何を思ったのか私は「思ったよりMUSASHさんのことが好きだったみたいで……」と伝えました。失礼なのか失礼じゃないのか絶妙なラインのことを伝えてしまい私は何を言ってるんだと笑っちゃったのですが、MUSASHI選手も「思ったより嫌いって言われるのかと」とかなんとか言って笑っていたような気がします。本当に謝りたい。MUSASHI選手ごめんなさい。ていうか「思ったよりMUSASHI選手のことが好きだった」って褒めてるんですかね?なんでこんなこと言ったんですかね?今になっても自分自身が分からない。
でも、この言葉にもちろん嘘はなくて、心からそう思ったんですよ。この三日間を通して昔の「佐々木大地」のことを思い出して、今のMUSASHI選手の実力を観て、ああもうここで観ることはないんだなあって実感させられたんですよ。
私がみちのくプロレスを見始めたころからずっといた佐々木大地選手。道場プロレスで踊ったり歌ったり脱いだり運動会したりしてました。海外武者修行前には、道場プロレスでのはし選手とシングルマッチしたね。のはし選手が流血するくらい激しい試合。MUSASHI選手として帰ってきてからも、感染症が流行してからも、道場プロレスにその姿がずっとあったんです。当たり前のように思ってたんですよ。MUSASHI選手がそこにいることが。それがもう観ることができなくなるんだ~って思い知らされて。そう思ったら、あれ、私がファンをやってる中で、MUSASHI選手が占めているウエイトが意外と重いのでは……?ってなったんですよ。

ウエイトっていうのは、好きの度合いじゃなくて、自分の脳の中の割合として考えてください。応援するときに誰を優先するかとか、例えば場外行ったときに誰を追いかけるかとか、つい多く写真撮りがち、とか、感情移入しがちみたいな話になります。で、この三日間を通して、私が自分で認識していたよりも、MUSASHI選手のことをみちのくファンとして応援していたし必要としていたのでは……?となっています。それが「思ったよりMUSASHさんのことが好きだったみたいで……」の発言に繋がったわけですね。
これは困りました。MUSASHI選手がみちのくプロレスを退団することがますます悲しくなります。どうしてくれるんだ……。
でもこの三日間でMUSASHI選手への思いを改めて考えるきっかけにもなったし、逆に冷静にもなれたんじゃないかなと思いました。受け入れる準備を否が応でもさせられたというか。勝手に階段を上らされていたというか。プレ卒業公演みたいな。

そしてこのnoteを書いてる真っ最中に、MUSASHI選手のラストの矢巾大会のカードが出ました!出ましたよ!

オイオイオイオイ!嘘だろみちのくプロレス!?!???新日本プロレスの扉は東北でも開きっぱなしなのかよ??!??!!!
ということでMUSASHI選手とDOUKI選手の一騎打ちが決定しました。これはアツすぎる!!!!佐々木大地選手が『MUSASHI』として帰ってきて、東北ジュニアのタイトルマッチに挑戦するときにDOUKI選手がセコンドについてたのが昨日のことのようですね。
ずっとDOUKI選手とMUSASHI選手でシングルやんないかな~と思っていたんですが、DOUKI選手がめでたく新日本所属になったことでその可能性はしばらく無いのかな~と勝手に諦めてたらコレよ!!!!!みちのくプロレス様!!!!!新日本プロレス様!!!!!ありがとうございます!!!!!なんかもしかしてだけど新日本プロレスの担当の人の中にみちのくプロレスに優しい人いませんか???

MUSASHI選手がみちのくプロレスを卒業することは悲しいけれど、止められることでもないので、どうせなら最後までかっ飛ばしていって駆け抜けていって欲しい的な気持ちになってきました。これもこの三日間、笑って、叫んで、泣いて……それだけの感情を発露することができたからな気がします。道場プロレス三連戦のおかげで、私もMUSASHI選手の卒業に向き合えます。よし。私の気持ちの準備は整いました。
とか言ってまだMUSASHI選手のトークショーもあるんですけどね。Wordで余白を狭いにしてもみちみちになるくらい質問を考えているのでたくさん話してもらおうと思います。楽しみ。

……って、ここまでを昨日書き上げたんですよ。あとはこれアップしてMUSASHI選手のトークショーの質問でも考えるか~とか思ってたら!!!!!これ!!!!!まさかの!!!!!!

全日本プロレスにMUSASHI選手来襲!!!!!まさかの全日本!!!!
いやでも参戦表明だけだしな……。まだ分からないか……とか思ってたら人生選手の衝撃のポスト。

ファンが「新日本でもNOAHでも無いんだ~」って思ってても言わなかったのに!!!!言っていいんだ!!?!!!
ということでみちのくプロレスを卒業した後の進路が無事に決まったようです。決まった……んだよね?多分。個人的には本命新日本、対抗NOAH、大穴GLEATと予想していたので意外だなあと思いつつ、なんだか嬉しいです。ただ、あれだけ新日本ジュニアとフラグを立てまくっているのにこれから出ないのも惜しい話なので、もし可能なら手広く出てほしいな~と思ってます。所属での参戦とも限らないし、これからマジで楽しみ。ジュニアの架け橋になってくれないかな。わくわく。

MUSASHI選手の卒業まで待ったなしです。私も最後までMUSASHI選手の名前を呼んで、応援し続けたいと思います。そんで矢巾では号泣して声を上げて泣いて「MUSASHI行かないでよ~!」って言ってみんなを困らせたい。そんでまたさらにMUSASHI選手のことが好きだったな~って自覚して、MUSASHIでこんなに泣くはずじゃ……って思いたい。


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