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誰が為にジュニアの鐘は鳴る?

2023年3月1日に【ジュニアの祭典】っていう神興行が開催されたんだけど、どうだった?私的にはマジでよかった。
ジュニアの祭典。本当に素晴らしい興行だった。その中で良かったこととか悪かったこと、色々思ったことをって感じで、いくつかの章に分けて書いていきたいな〜と思った。ので書きます。ちなみに私はみちのくが特に好きで、DDTとか大日とかのインディー団体は生観戦に行ってたくらいに好きで、ノアとか全日とか新日のメジャー団体はなんとなく動画見たりするくらいのプロレスファンだという立ち位置を理解した上で読んでほしい。

ファンの壁

ジュニアの祭典と銘打ったこの興行。色んな団体から選手が選出されて試合に出るってもんだからすごくはしゃいだよね。この団体だったら誰が出るんだろう?この選手とこの選手が絡んだら最高じゃない??!!みたいな。でも、この選手の選出で新日ファンとインディーファンとの間に大きな壁があるんだなあとハッキリと分かった。
一応ね、新日本プロレス主催ではなかったわけよ。ということは偏りがない前提で、各団体から同じくらいの人数の選手が出ると思うじゃん?でも、連日に次ぐ新日!という発表で、インディーファンは「結局新日かい!!!」って思ったひとが多かったんじゃないだろうか。選手が嫌とかじゃなくて、「結局新日かい!」って言葉に全てを詰め込んでるんだけど。おそらく新日ファンはそんなインディーファンに「?」ってなってた。いや、実際ツイートも見かけた。「新日の選手と絡んだらインディー団体にとってもファンにとってもプラスだろう」って。ここですごく大きな隔たりを感じたんだけど、新日ファンは『インディーファンは新日本プロレスに興味がないひともいる』ということを理解していないひとが多い。だから別に新日の選手と自分の観たい選手が絡んだところで、別に…みたいな。新日が規模と知名度で言えば業界ナンバーワンの団体だというのは異論はない。でも、業界ナンバーワンだという事実と、好きだということはイコールにならない。だから、新日の選手が多く出ることをプラスだと捉えないプロレスファンもいるってことが分からないから、そこで反発しあってたのかな〜なんて思ったり。いやまあ人数ってのは見て分かるものだからさ、あれだけ団体から出場する選手の人数に差があったら「あ~~~~……」ってなるよ。ジュニアの祭典という名前だし、主催が新日じゃないしってことで、本当にごった煮みたいな興行を観られるんじゃなか?って。色んな団体の選手がバランスよく多く観られる興行を期待していた。だから、発表時点で人数の差が歴然としてて、悲しくなったひとが多かったんだと思う。
でも、実際興行を見終わったらいい意味で、新日の選手が際立って目立っていたということもなくて、決してバランスがいいとは思わなかったけど、悪くはなかった。まあ、好みもあるからそこは個人差があると思うけど、私はそこまで気にならなかった。興行が終わって「結局新日かい!」ってなることが一番いやだったんだけど、そうはならず。観終わってしまえば人数の偏りは重要じゃなかったような気がする。まあでも欲を言えば今回呼ばれていないインディー団体にもたくさん良い選手がいるのでそこは呼んでほしかったな、というのはあった。ダブとか。でらとか。
この興行で色んな団体のファンのひとが、色んな団体の選手を観られたことは実に有意義だったんじゃないだろうか。よくファンのひとが選手へのクソリプで「インディーのくせに」みたいなこと言ってるひとがいるけどね、その言葉がどれだけ愚かだったのか少しは実感できたんじゃない?どう?クソドインディーの選手って最高じゃない?
あと、インディーファンとしては、あまり観ることのなかったドラゲや、新日・ノア・全日のメジャー団体の選手の良さも実感できた。自分の魅せ方を分かってる選手はこういうときに目立ち方が分かってるな〜、と関心したり。多人数の試合になればなるほど、経験してきた試合数の多さや巧さの差がモロに出てたと思うので。そして、勝敗はさておいて、インディーファンもメジャーファンも、満足いく内容の興行だったと思う。開催してくれて本当にありがとう。

最高の試合

試合はね~~~~~~、すっごいよかった。PPV勢ですが、生観戦したひとは興奮しまくったんじゃないかな。もちろん第0試合から観たけど、インディーファンの大好物の阿部史典選手が出てきたときは爆上がりですよ。やりやがったな!!!!って思った。この時点で期待がめちゃくちゃ爆発した。やば!これは!思ったより!期待以上に!いいのでは?!?!!って。
それでもってあの第一試合ですよ…。嘘じゃん。最初からクライマックスみたいなカードで最高だったね。私はあそこで心が燃え尽きそうになった。まさか第一試合からハヤト選手出てくると思わなくてめちゃくちゃびっくりした。試合の内容とか勝敗に触れるとめんどくさくなっちゃうから触れないけど、いやも~~~~~~~よかった。ハヤト選手のテンションの上がりっぷりが観てて楽しかった!こういうの!こういうのが観たかったの!!!インディーもメジャーもぐっちゃぐちゃになった試合で!知名度とか団体の規模とか!どうっでもいい!!!そういう感じの最高のカードでした。マジでみんな観てくれ!っていうか観た?良すぎじゃない?みちのく贔屓でやらせてもらってるんでアレなんですけど、ハヤト選手のいいところ出まくりでしたね。
他の試合もマジで大興奮よ。やっぱね、みちのく及びインディー贔屓なもんでそこに注目しちゃいがちにはなるんだけど、イサミ選手&MAO選手vs怨霊選手&SHO選手とかひ、ひえ~~~!!!こりゃあ地下のドインディー出身とメジャーの選手が大絡みじゃ~~~~!!!!と大興奮。イサミ選手の試合後のマイクも泣きそうになっちゃったよ。こんだけどでかい興行で締め以外でマイクもって話したのイサミ選手だけじゃなかった?!もうさ~、こういうときに空気持ってくところが俺たちのイサミって感じするよね。あと私がすっごい好きだったのは5WAYマッチなんだけど、シュン・スカイ・ウォーカー選手と石森選手の絡みがうわあああああルードとルードが共闘するやつだ~~~!!!ってなりました。シュンスカ選手はツイッターで色々見かけてて激ヤバ選手いるじゃんって思ってたんだけど、イメージ通りで最高の選手だったのでいつか観に行きたい。全試合通して、ルチャなマスクマンも、ベテラン勢もみんな最高~~~~!!!!でした。あとみちのく贔屓でごめんだけど、MUSASHI選手が葛西純選手に噛みついてたのでいつかね…その点が線になりますように……。いやほんとに……。
いやなんかさ~、もちろんインディーファン出身みちのく育ちだからインディーの選手に期待しちゃうところはあるんだけど、メジャーの団体の選手もすげえよな~~って改めて思った。個人名を出してたらキリがないけどさ、そりゃあ皆プロレスで飯食ってるんだもんなっていうね。華もあるし、技の迫力、威力、立ち振る舞い、どれもが一流なのよ。観る機会に恵まれなかったということもあるんだけど、いつかみんな生で観たいな~って素直に思える選手ばかりでした。
全部の試合が夢のような時間だった。こんな人数集めてカード組んでって、マジですごいよ。ありがとうジュニアの祭典。

今後の可能性

ジュニアの祭典だしお祭りだからこれっきりでもいいんだろうけど、やっぱりファンとしてはあのリングの続きが!みたいなやつ好きじゃん。観たいよね。色んなドラマが生まれたし。思いのほかの組み合わせというか、食い合わせがよかった選手たちもたくさんいたし。光留選手と今成選手と田口選手のあの格好が良すぎたもんな。また観たいよ。
あとあとあと!みちのくファンなのでまた触れさせていただきますけど、ハヤト選手と新日の高橋ヒロム選手ね!週刊プロレスでの対談の記事もあったけど、ハヤト選手がインスタで二人でご飯行ったよって言ってたりとか、二人が点から線を引くように動き出してることに感動した。やっぱり地方ローカルインディー団体とメジャー団体の選手が絡むのって手放しでどうにかなる問題じゃないじゃないですか。言葉にするだけじゃどうにもならなさそうなんだけど、ハヤト選手もヒロム選手も、ちゃんと動き出してる。もしかしたら、ジュニアの祭典という興行があったからこそ、そういう絡みが現実味を増すのかなあと思ったりしたわけ。突拍子もない試合なんじゃなくて、「あの興行があったから」っていうきっかけになるといいよね。ハヤト選手はたびたびヒロム選手の名前を出して「岩手に連れてきます」って言ったりしてるので、そんな奇跡が起こることを岩手で待っていようかと思います。
そんで、ハヤト選手とヒロム選手の二人もそうなんだけど、ジュニアの祭典で、私はすごくプロレスの可能性を感じた。正直プロレスがいわゆるメジャーな存在になるのって、突出した団体がひとつあればいいわけではないと思うから、メジャーもインディーもそれぞれの良さを持ちつつ、たまには手を取り合っていくことも必要なんじゃないのかな〜って思った。いろんな団体の選手が絡むっていうことですごく話題にもなっていたし。私はただのファンでしかないけど、今回の祭典で壁というか溝というか隔たりが薄くなって、たまには選手の行き来があったら色んなファンが喜ぶんじゃないかな~。あくまで行き来ね。行ったり来たりよ。それでもって注目度が上がってなんかおもしろそうなことやってるねみたいになったら、まだプロレスファンにはなってないけど「観てみたいな~」的なライト層の興味を引くこともあるのかなとか。
あとシンプルになんだけど、せっかくこんな大規模な祭りをやったのに、それが一回きりじゃもったいないじゃん?ある程度ノウハウが分かったからもっといい興行を打てるんじゃないのかな~なんて思ったわけよ。第二回の開催を期待したい。それに、今回出た団体の中でも選ばれなかった選手もたくさんいるし、出てない団体もあるわけだし。あと、フリーの選手もぜひ出してくれないかな~とか。ジュニアでフリーの選手もたくさんいる気がする。ぜひ。

最後に

ってまあ長々と書いてきたわけですけども、結局言いたいことは「すっげえ楽しかったね」っていうごく単純なことなんですよ。この、ごく単純に楽しむということがすごく大切だと思うんだよね。そしてこういう色んな選手を集めた興行の楽しさよね。推してる団体だけを観ているだけじゃ得られない刺激っていうのがたくさんあるし、新しい発見もたくさんあるし。もちろん他の団体や選手の良さに気が付くことも、やっぱり自分の好きな団体が一番好き!って気が付くこともあるだろうし。まだ観てないよってひとはぜひPPV購入して観てください。6月1日まで観られるらしいので。

んで実は私がこのnoteで書き始めたところは「ファンの壁」のところからなんだけど、興行前に選手発表の辺りで、メジャーファンとインディーファンのモチベーションの差があるな~って気になったところから考えてました。そしてせっかくだから興行の感想でも書こうかなと思ってたんだけど、それがまあ期待以上の興行だったからこそ、長々と書いてるわけですよ。
【ジュニアの祭典】はここ数年でもなかなかのお祭り感満載で、メジャーファンもインディーファンも楽しめる興行だったんじゃないでしょうか。鉄は熱いうちに打てとか言うし、この興行の記憶が薄れないうちに、次の一手を打ってほしいな~って思ってます。いや、きっとどこかの団体では動いてるはず。動いててくれ。頼む。
まさしくジュニアの選手のための、ジュニアの選手のファンのための興行だった【ジュニアの祭典】。この興行で灯った火種が、大きな炎となってプロレス界に燃え上がることを祈ってます。

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