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みちのくファンのすゝめ(10月編)

みちのくプロレスの9月の滝沢大会のデスマッチ観た?葛西選手本当にかっこよかったね……デスマッチのカリスマは伊達じゃない……。入場したときからもう纏う雰囲気が違う。そして滝沢勤労者体育センターに鳴り響く葛西コール!いいもん観させてもらいましたよ。

そして!いよいよ10月にはみちのくプロレス永遠のエースフジタ”Jr”ハヤト選手と、新日本プロレス高橋ヒロム選手の一騎打ちがあるよ。ベルトをかけないってことは、権威やしがらみがない中での、純粋な力比べになるんだと思ってます。みちのくファンも、ヒロム選手のファンも楽しみな一戦だよね。

そして、今回のnoteは、10月に控えたハヤト選手vsヒロム選手への期待を自分の中でも高めて、このカードが組まれた流れも整理したいなあというのと、9月編でも書いた通り、初めてみちのくプロレスを観るよってプロレスファンのひとにも向けて、紹介がてら書きたかったからです。あとマジで今のハヤト選手が好きすぎるので、誰かにこの思いを伝えたい。観てくれ……フジタ”Jr”ハヤトを……。


①ハヤトとヒロム

なぜみちのくプロレスのハヤト選手と新日本プロレスのヒロム選手が、10月の矢巾大会で一騎打ちすることになったのか。
実はハヤト選手とヒロム選手については、2010年にハヤト選手が新日本プロレスのスーパージュニアに参戦したり、2013年ではイギリスで出会ったりとかもあって、そもそも面識はあるんですが、そこまでがっつり絡んでいません。もちろん同じ業界にはいたけど、大きな繋がりを持つことはありませんでした。それぞれがそれぞれの団体で活動していた中で、2017年にハヤト選手が長期欠場に入ります。

運命の歯車が大きく動き始めたのは、2022年5月のこと。ヒロム選手がサムライTVの生放送にゲスト出演した際に、当時復帰を発表したばかりのハヤト選手が「復帰してタイミングがあえば試合をしましょう」とメッセージを送ります。そこからハヤト選手は2022年7月に復帰してからも、みちのくプロレスのリングの上で、何度もヒロム選手の名前を出し、みちのくプロレスのファンに「矢巾に高橋ヒロムを呼ぶ」と約束してくれました。
その後、2023年3月のジュニア夢の祭典では、トリオながら試合が組まれました。週プロの表紙覚えてる?『ジュニアでハッピー』よ。めっちゃいい表紙だったね……。

そして2023年7月23日、みちのくプロレス矢巾大会。メイン終了後に、ハヤト選手が「友達」の高橋ヒロム選手を呼び込み、みちのくプロレスのリングに訪れました。リングの上で二人はがっちり握手を交わし、10月15日のみちのくプロレス矢巾大会での一騎打ちが決定。……という流れです。

矢巾にやって来たヒロム選手

とまあ、ここまで書いてきましたけど、本人たちのこの試合へ掛ける思いとかを知りたいなら週刊プロレスを買った方がいいです!!!!めちゃくちゃいい記事書いてるので!!!!ハヤト選手vsヒロム選手をもっと深く楽しみたい方は絶対買った方がいい!!!!通販もできるから!!!!!!買いな買いな!!!!!!いつもありがとう週刊プロレス!!!!!あと鈴木健.txtさんがハヤト選手への長文インタビューも行っているので、これも呼んだ方がいいです。読むとハヤト選手へのクソデカ感情が爆発しそうになります。ハヤト選手が生々しい弱い部分もさらけ出していて、ヒロム戦にかける思いがリアルに伝わってきます。

週プロの記事の中で、ハヤト選手はヒロム選手との試合のことを「僕のいまの希望です」と語っています。この言葉って本人にとって全然大げさじゃないと思うんですよ。記事に詳しく載っているんですけど、現在も病気と闘っているハヤト選手にとって、ヒロム戦まではどんなにつらい治療にも、痛みも乗り越える覚悟がある。それだけ、ハヤト選手にとってはヒロム選手の存在が大きいってことなんだろうなあと思います。

そんな、みちのくプロレスの永遠のエースが新日本プロレスの高橋ヒロム選手と、矢巾でシングルマッチをするってマジで何が起きてるんですかね。夢か?
私はあくまでみちのくプロレスファンとしての目線でしかこのシングルマッチを語れません。ただ、ずっと、あのハヤトが呼びたいって言ってるんだからいつか叶うだろうという確信だけは持ってました。そして実際叶ってシングルマッチがあるってんだからすげえよな~。ヒロム選手にもたくさんの感謝を送りたいです。だから、ヒロム選手の雄姿を観に行こう~!って思ってみちのくプロレスを観に来るファンには、ぜひ対戦相手のハヤト選手のかっこよさも堪能してほしいです。マジで。最高の選手なんで。

②『フジタ”Jr”ハヤト』という存在

ここらへんでヒロム選手と一騎打ちするフジタ”Jr”ハヤト選手の紹介を、みちのくプロレスファン目線から行いたいと思います。みちのくファン目線っていっても個人の偏りがあるのだけご了承ください。

復帰報告にやってきたときのハヤト選手

フジタ”Jr”ハヤト選手は1986年9月20日生まれの37歳。デビューは2004年12月で、師匠に山本”KID”徳郁選手がいます。まあ、経歴についてはWikipediaを見た方が早いです。ちなみにデビュー戦の相手は今何かと話題の中嶋勝彦選手です。

私がみちのくプロレスを観始めた頃はハヤト選手と拳王選手(現NOAH)の抗争がみちのくの軸としてあったので、当時は拳王選手との濃密なライバル関係の中で、激熱な試合を見せてくれました。場外でのラフファイトもするし、総合格闘技的な関節技もうまいし、業界随一の蹴りの強さと美しさを兼ね備えた選手だと思います。
ちなみに拳王選手はハヤト選手のことを「誰がどう見たってイケメン」と評したことがあるんですが、ハヤト選手はマジでイケメンです。顔面はもちろん、立ち振る舞いや所作、マイクからイケメンっぷりが滲み出ています。見た目はカラーギャングみたいなちょっと怖いお兄ちゃんって感じなんですけど、喋るとめちゃくちゃ紳士で、リングから降りる前には四方に礼して帰るんだぜ。そんなん好きになるでしょ……。

そして、ハヤト選手は2017年から膝の負傷で欠場に入ります。2018年にはガンと診断され、そこから約5年の間、リングから姿を消していました。消していたとはいっても、何回かはリング復帰を約束しに話に来たり、ハヤトエールという興行でも姿を見せてくれてたけどね。2019年には一夜限りの復帰戦として、拳剛選手とのシングルマッチが行われました。

そして、2022年7月、ハヤト選手は病と闘い続けながら、みちのくプロレスのリングに戻ってきました。しかも復帰戦が東北ジュニアヘビー級のタイトルマッチ。なにそれ?すごすぎん??しかもベルト奪取!!超人すぎん??あと何が最高ってね、このタイトルマッチ兼復帰試合が決定するときに、当時のチャンピオンだったMUSASHI選手に「(復帰戦の)今の俺に勝てなきゃあとは勝つタイミング無いぞ?」的なことを言ってたんですよ。めちゃくちゃ痺れませんか?復帰戦しかチャンスねえよってマジで痺れる。しかもそれで実際勝ってるんだから半端じゃないよね。

バッチバチのMUSASHI選手とハヤト選手

みちのくのプロレスの至宝である東北ジュニアヘビー級のベルトを奪取し、団体の最前線へと躍り出たハヤト選手は、2023年を駆け抜けている真っ只中です。最近ではGLEATでLIDET UWF王座を獲得したり、ドラゴンゲートのYAMATO選手との一騎打ちを経て、11月に東北ジュニアヘビー級のタイトルマッチが組まれたりなんかしてます。心配になるほどの駆け抜けっぷりです。でも、魂燃やしてる感じがする。いいぞもっとやれ。

ちなみに得意技は各種キックとヘルム(顔面への膝蹴り)、K.I.D(フロントネックロック)などですが、最近は腕十字もよく使っているような気がします。K.I.Dは相手選手にかかった瞬間の絶望感が半端じゃないのでぜひその目で確かめてください。ぐいぐいと締まっていく感じがたまらんのよ。あとぜひ観て聞いて確かめてほしいのは、キックの音と迫力と威力!しなるムチのような、鋭く切り裂く刃のような、そんなキックです。会場中に響き渡るようなキックの音には毎度新鮮に驚かせられます。

軸足を変えても威力抜群のキック

ハヤト選手は毎試合、命を削って、命を燃やして闘ってる選手です。それは今も病気をしているからってだけじゃなくて、リングでその生き様をファンに提示してくれてるからなんだと思うんですよ。病気でつらいことも話しちゃうし、こんなことしたいな~っていう希望についても話してくれる。だからこそ今回のヒロム選手とのシングルマッチに繋がったんだろうし。
復帰してからのハヤト選手は、復帰前から比べてより一層、言葉にも、闘いにも、血が通ってるし、人間性が、人生が、リングから発せられてる。だから、フジタ”Jr”ハヤトは絶対、今観るべきプロレスラーなんですよ。

③10月15日みちのくプロレス矢巾大会

ついでに言うと、みちのくプロレスにはハヤト選手だけじゃなくて、他にもたくさんの選手がいます。10月の矢巾大会の対戦カードで私が個人的にオススメしたいところを書くのでよかったら見てくれ。推しを増やそうぜ。(以下敬称略)

1.シングルマッチ
Ken45°対山谷林檎🍎
みちのくの若手の試合を楽しもう!の回。Ken45°選手はテクニカルなジャベが得意な選手です。指先までバッチリ決まっててかっこいいです。Ken選手はこの日メインのハヤト選手、そして卍丸選手とBADBOYというユニットを組んでます。あとめちゃくちゃモヒカンです。
山谷選手はピッチピチの若手。ガッツがあるし、心が折れることがなくて、若手らしからぬメンタルの持ち主だと勝手に思ってます。619に注目!

2.6人タッグマッチ
ヤッペーマン1号、2号、ラッセ対バラモンシュウ、ケイ、OSO11

ザ・みちのくプロレス!的なカード。ルチャあり、マスクマンあり、バラモンあり、クマあり!のお得なカードですね。
バラモン兄弟がボーリングコールをし始めてから一緒に(マスク着用の上で)大きな声で\ボーリング/って叫ぼうね!
ヤッペーマン選手もラッセ選手もバラモン兄弟も全員闘龍門出身でしっかりとした実力者なのでそこも楽しんで観よう。あとOSO11選手はクマなので試合中でも叫んだり鮭を食べたりするけどやさしく見守ろうね!約束だよ!

ごろごろするクマチャン🐻

3.シングルマッチ
卍丸対大瀬良泰貴

純粋な先輩vs後輩の試合です。卍丸選手は見た目は怖いですが……試合も恐いです。よく考えたら見た目通りでした。ただ、その怖さが魅力的な選手で、気が付くと夢中になってます。あと試合が終わってから帰るのがめちゃくちゃ早いです。
そして大瀬良選手は団体生え抜きの、特攻隊長的な選手です。基本は関西方面で活動しているせいか、良い意味でみちのくらしくない選手だと思います。熱いファイトも見せてくれますが、小柄な体格を生かした技も多くて、関心させられることも多いです。

4.6人タッグマッチ
ザ・グレート・サスケ、新崎人生、ディック東郷対MUSASHI、日向寺塁、郡司歩
新日ファンのみんな~~!!!!みちのくプロレスでのディック東郷選手が観られるぞ~~~~!!!!集まれ~~~~~!!!!!ということで、レジェンド軍vs生え抜きトリオの試合です。
MUSASHI選手は今まさにみちのくプロレスの軸となりつつある存在の選手です。ちなみに9月編ではMUSASHI選手のことを書いてます。

日向寺選手と郡司選手も団体生え抜きの選手です。日向寺選手はスピアや水平チョップなど、パワーを活かした技も多数もありますが、レスリングもうまいし、かと思えば場外へのケブラーダをしたりと多才です。あと思いがけない動きもするし、けっこうトリッキーな選手です。
郡司選手は凶器攻撃や金的など悪いことをします。あとX(旧Twitter)での勝手なイメージとして、新日ファンの女性に、郡司選手の見た目が刺さることが多い気がします……なぜだ……恐るべし郡司歩……。

酒クズ

レジェンド軍に関しては今さら言えることが無いですが(有名だと思うので)、新日の悪い東郷選手しか知らないプロレスファンは、ぜひみちのくプロレスでの「”レスリングマスター”ディック東郷」を堪能していってください。

5.東北タッグ選手権試合
チャンピオン義経、景虎対挑戦者GAINA、のはしたろう

何が注目ってね、まずチャレンジャーチームの体重がセーフかどうかですよ。東北タッグって挑戦できる合計体重が2人合わせて200キロ以下って決まっててね。当日体重測定して、200キロ以上だった場合はノンタイトルになるみたいです。ちなみにホームページのプロフィールだとGAINA選手が140キロでのはし選手が82キロになってんだよな。22キロオーバーからどうやって200キロにするんだろう。内臓でも売るのかな?
そもそもタイトルマッチになるかどうかっていうのも注目なんですけど、チャンピオンタッグも挑戦者タッグもめちゃくちゃいい選手なので全員観てほしい……。特に義経選手の空中殺法については、空中を飛んでるっていうか、支配してるんですよ。プロレス観ちょっと変わります。そのレベル。あと、GAINA選手とのはし選手の「友達タッグ」はのはし選手の自己犠牲で成り立つ技がたくさんあるので、そこも注目してほしいです。

というわけで、試合の見どころの紹介は以上です。初見の人にもたくさん楽しんで帰ってほしい。時間とお金に余裕があったら売店で選手からサインもらっても楽しいよ。パンフとかTシャツとかアクスタとかポートレートとかたくさんグッズあるのでこの機会にぜひ……ぜひ……。
あとみちのくプロレス初めて来るよ!矢巾は初めてだよ!って人に向けて言いたいことは、近辺に飲食店が無いから注意してくれってことです。安易に会場近くのファミレスでも行くか~って思っても、気軽に入れる飲食店が無いから気を付けてくれよな!

その他の注意事項についてはみちのくが何度もポストしてるのでしっかり確認してくれよな!みちのくファンもそうじゃないひともルールとマナーを守って楽しく観戦しようぜ!


④読まなくていい後書き

いや長い長い長い!!!!誰が読むんだよここまで!!!!ということで後書きまで来ました。すっごい長く書いてきたけど、言いたいこと、伝えたいことは『観てくれ……フジタ”Jr”ハヤトを……』ってことです。ハヤト選手vsヒロム選手の試合は、きっとおそらく、いや、確実に、プロレス界の歴史に刻まれるような試合になると思います。そうなるだろうという確信も、信頼もある。みんなでヒロムとハヤトがやりあったあの日の矢巾にいたんだぜ!って自慢しようね。

そしてここまで読んでくれたあなたへ。すっげえ長くなってごめんなさい。読んでくれて本当にありがとう。クソデカ感情が爆発した結果です。

10月15日が、みちのくプロレスのファンも、新日本プロレスのファンも、ハヤト選手のファンも、ヒロム選手のファンも、他の団体のファンも、全然プロレスファンじゃないひとも、みんなで楽しんで、叫んで、泣いて、笑って、幸せな気持ちで帰れるような興行になることを心から祈ってます。

これにて『みちのくファンのすゝめ(10月編)』完!!!!!!!あざした!!!!!みんな矢巾で会おうぜ!!!!!!!




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