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【Valorant】新生FNCに学ぼう【VCT2022 EMEA Challengers2】part1 vsFPX Fracture

まえがき


プロシーンでValorant激ウマ人間達がどういう連携をとっているのかという記事を書きなさいと言われ半年近く経ちましたが、全くそんな気は起きませんでした、が、wastedクソデカ昼寝が発生した反動でこれを書いているのでpart2が存在するかはわかりません(MAXクソ)
noteもあんまり触らないので記事の構成が微妙だったらごめんね

FNC Valorant部門ロースター


記事タイトルでこれを見ている人には今更説明不要だが、今回はValorantそのものに対する思案でなくチームでの動きに対するそれなので各選手がどういう人間なのかおさらい

  • Boaster

「Boaster from the future♪」

STARTING OFF WITH A WIN!! 2-1 vs @FPX_Esports I really wanna go to LAN and win a trophy. Grind doesn’t stop! @Alfajervl and @FearothVAL debut heroes #GetYourBoastees
https://twitter.com/OfficialBoaster/status/1525516938801201152
かわいいね♡

言わずと知れたみんなのアイドル、旧ロースター含めチーム最年長(多分)でIGL、もともとブリーチ、ソーヴァなどのピックプールだったが新ロースター発足の際はよりサポーティブなプレイヤーとして云々ということで使用エージェントがイニシエーターからメインコントローラーにシフト(多分)
IGLというか攻撃の組み立ての特徴として挙げられるのはValorantリリース時間から一貫してフェイク大好きなところ。
AscentではKAY/Oで一人でマーケットにフラッシュを投げてからのA挟みをするBoasterが良く出没していた。

  • Derke

Derke both maps playing with his feet
https://twitter.com/OfficialBoaster/status/1527729425386708992
かわいいね♡2

加入以降長い間FNCのフロントを張り続ける19歳(多分)、所謂スタープレイヤー。
旧ロースターでは大体Bind、Fractureレイズ、あとジェット、チェンバー増えてからはチェンバーも(曖昧)。
FNCで銃持ってリスクが生じる動きをするときは大体Derkeがやらされることになるが、後述のAlfajarの加入以降彼とのツートップ(サッカー感)になりつつある。今のところチェンバー+レイズorジェットが出るマップだとチェンバーの方。

  • Mistic

https://twitter.com/valesports_emea/status/1527709807003697152
oglu戦に勝った時の奴

FNCの貴重なおひげ枠、埋まりたいおひげとは裏腹に(?)旧ロースターではメインコントローラーを担う、新ロースターではBoasterとピックプールが入れ替わる形でブリーチとか使ったり
英語に癖があるのでVOICE COMMSとか聞くとすぐわかるし、フッカー下に敵がいた時の報告はみんなMisticの真似する(要検証)

  • Enzo

https://liquipedia.net/valorant/File:Fnatic_Fearoth_at_Masters_Reykjavik_2022.jpg
with permission of the rights holder

VCT2022 Masters1以来FNCに居る。Boasterと歳が近い大人なプレイヤーで、脱退したbraveAFもsovaプレイヤーだったのを鑑みると、2022シーズンを迎えるにあたってsovaの練度が高い人間を求めていたようであるが、その要求を見事満たした。多分viperもやらされるんだと思う

  • Alfajar

16歳にして新生FNCのフロント、Derkeにチェンバーやってもらって彼がFractureBindでrazeを使うが、 何故かKJができるらしい、勝手にヨル
・フォージャー呼びするのが定着している(大嘘)まだBO3二回しか試合を見ていないので(2022/5/24時点)何とも言えないものの、見る限り気づいたら1kill2killしているのでそういうことなんだと思う

VS FPX:map1 Fracture

とりあえず結果から

FPX Yoru

見ての通り試合自体はわりとぼこぼこだったのでアレだが、一応FPXの肩を持たせてもらうと、FPXは割と新しい構成や作戦に積極的に取り組んでいくチームで、Mastersには出てないものの2022 VCT1 Challengers1の優勝チームでもある。
bindの所謂nAtsセットアップもやり始めたのはFPXな気がするし、(もちろんそれを採用して大暴れしたのはnAts)アストラ弱体化以降のHavenにおけるセットメタの到来にいち早く適応して(この話はめっちゃ面白いけど今回は割愛)TLをぼこぼこしたのもFPX。

この試合、FNCのfracture守りの特徴は以下のもの

  • ピストル時のoldFNC作戦

  • 初動の積極的エリア確保はほとんどすべてのラウンドで行われ、レイズブリーチ軸で、Bmain(このときもれなくアストラもついてくる)かパラボラのいずれかが対象

  • Btowerにおけるショットガンが強いと思っている

  • B2の時の守り方がフワッとしている

  • ↑これらの特徴は、ラウンドを追って行って随時解説する

ピストルラウンド

↑はピストル時の配置で、わかりにくいがオレンジの円がトレードマークで黄色の円がランデブーである。
簡単Bの方から、これは部分的にはMasters1でZETA Lazが見せたチェンバーのBtower守りで、仕事はタワー取りに来る人間を倒して帰ること、以上。
補足としてチェンバーのランデブーによるショーティ後の逃げ性能だけでなく、Bリテイク時にヘッドハンターがあるので、ランデブーで逃げた後に腐らないという利点がある。
A側の形がFnatic作戦(Boasterがそう呼んでた、ソース忘れた)これは見た方が早いので見てほしい

C9戦ではサイファーのカメラで敵を視認してからアストラのグラビティウェルが入る形になっているが、FPX戦では恐らくEnzoが戦うのをトリガーにしている(Enzo以外はスキル投げないといけないので銃を持てない)
ちなみにC9戦とFPX戦で比較すると、実はアストラの位置が異なっている。
このセットは原理的にはアストラがAmainに居る必要はないのだが、FPX戦ではAmainに体を寄せている。
理由は2点挙げられる。

  1. Btowerのチェンバー守りにアストラを添えることが有効でない

  2. Amainの重要性がC9戦時(2021年末)よりも(少なくともFNC、あるいはBoasterの中で)大きくなっている

1に関してはわかりやすいと思うが、基本的に一回のセットで完結するピストルラウンドの攻め(スキルの総量からして、バイラウンドと比較したときにAmainもBmainも取ってから…という組み立てが成立しないため)に対しては防衛側のプレイヤーは人数に轢き殺されるトレードされることを避けることはできず、チェンバーのトレードをアストラが取る事はない(ランデブー)
別の言い方をすれば、チェンバーB1配置は防衛側から見て5vs5ないし5vs4リテイクを確約するものだが、これに加えランデブー後にアストラが戦うと4vs5ないし4vs3をもたらすことになる。
無論5vs4リテイクよりも4vs3リテイクでは防衛側に特ではあるが、アストラのスキルセット上、倒す前に一人倒すのは難しいし、所謂耐えモクを使っても寄ってくる味方はAmainに固まっているので15秒以内にカバーは来ない。(もしAmainの形が、Amainを体でプッシュ(=Tベースを通ってbsiteの耐えモクへのカバーが間に合うかもしれない)もしくはA全力リテイク配置(=CT3、CT通ってカバーが間に合うかもしれない、謎、ピストルでブリーチウルトが100個あったらこれでもいい)であるならばその選択肢もあるかも。)
アストラが戦わないのであればBに居る意味は無なので排他的にAに配置されることになる。

2.に関してはAリテイクがキツイ(ボムの設置による攻撃側への趨勢の傾き方が激しい)という話が出てくるのでまずそこから(そもそも論、リテイクは大人数同士だと難しくなるようにできている。5vs5リテイクが簡単なら、当たりあいの位置を選べる防衛側はスパイク設置までCTでお茶飲んでるだけで良い)リテイクのキツさは攻撃側が設置後に取れる配置(下の図)の強さに大体比例する、はず

ブリムストーンの頬を涙が伝う

それから、Aセットされた時の粘りが効かないという点もある(サイトが狭く、隠れる場所は二階くらい、死ぬしかない)
(自分用メモ:サイトを取る事とサイトを取り返すことの難易度は単にサイト内の構造に依存するので全く同じだが、サイトを取り返した後ボムを見れるポジション取りの多さ如何でサイトを取る事とサイトを取り返す+スパイクを解除するの難易度が対称でないことが説明できる気がするし、このあたりにbindエルボーみたいなサイトを取る事だけに関しては無縁な場所存在意義があるはず?サイト取の難易度がクソ高いとして、(箱が10000個ある)その場合無縁ポジの相対的な価値は下がる?サイト取が簡単だとすると(箱が一つある)無縁ポジの価値は上がる?)

長くなったので要約すると、A守りにおいて、Aセットが止まらない→Aリテイクにしよう→Aリテイクできない→Amainで殴り合おう(orパラボラキープでAリテイクをマシにしよう)である

ちなみにAmainとパラボラは何が違うのという点では、攻め側目線でサイトに向かう途中で致命的な飛び降りポイントが生じるという点が一つ挙げられる。
理想では一人でパラボラ進行+防衛側の配置を縛る+設置後に強いパラボラに居座る。
要するにA攻めの際にスパイクはAmainから来るということである

以上、ピストル時のoldFNC作戦の話終わり

ここまで書いておいて実際のラウンドで攻防どんな配置だったかというと

俺がやる

未央「ぜんぜん違うじゃん!」
武P「……」
未央「言ったよね!?Amainからボムがくるって…なのに、このピストルラウンドは何!」
武P「当然の結果です」
未央「当然?ひどいよ、なんで…私がリーダーだったから?もういいよ、私、競馬やめる!」

というわけでFPXの本隊はパラボラ3でした。このラウンドに関しては最初からA挟みって決めてたと思います。(アストラ、サイファーは初動の積極的エリア確保があるか確認した後すぐAmainを上がろうとしている)
ちなみにこのラウンドのFPXのコンセプトは、人数かけてパラボラ取得→ヨルがボム持ってワープして設置で、
実際に起きた出来事は
パラボラ三人スロー→トラップなし→Amainに防衛側のブリーチを視認(Amainのブームボットを聞いているのでAmain2は確定)→Amain2だとサイト内いないのでワープに踏み切った→ワープでフォーカスを浴びているヨルがいるのでAmainを攻撃側アストラサイファーで上がろうとしたところレイズブリーチに加えアストラヴァイパーもいて、なんやかんや2vs2にまとまる
最後にAlfajarが全員倒しておしまい。

このデフォルトとしてのパラボラ3ですが、類型がありまして、
頑張って探したんですけどどのチームがやってたか忘れました(100Tだったはずなんだけど、違うらしい)

このカメラだけ覚えてる

とにかく、パラボラに人数かけて何とかしてウィークポイントである飛び降りの隙を無くすタイプのAセットは守り側のAmainキープへのカウンターとして成立しているしやっているとこもまぁまぁある

100Tがやってたやつ、だいたいあってるはず

というわけでAmain人数かければそれだけでいいというわけではないということが分かったと思います。

ラウンドはとったものの防衛のFNCとしてはフリーでパラボラ取られるのも癪なので次のラウンドは特徴として先ほど述べた「初動の積極的エリア確保はほとんどすべてのラウンドで行われ、レイズブリーチ軸で、Bmain(このときもれなくアストラもついてくる)かパラボラのいずれかが対象」のうちの積極的パラボラ確保を目指す

2,3ラウンド目

2,3ラウンド目は大体同じ形で、これは2ラウンド目の方
チェンバーだけこのあと3ラウンド目にAmainを一人で抑える位置取りに変わる

2ラウンド目にはFPXがフォースバイするもののAlfajarが3人倒してボムドロップ、3ラウンド目のエコで、FPXは積極的パラボラ確保をサイファーでパッシブに確認する形をとってのB挟みも失敗
4ラウンド目、FPXフルバイ
2,3ラウンド目で防衛側アストラがBアーケードをチラ見していてスキルが飛んでこなかったためか、(この辺微妙)2,3ラウンドと同様のセットアップでのパラボラ確保をベイトにしたチェンバーアストラでのBアーケードスロープッシュを敢行してぶっ刺さる。(でもラウンドはFPXが取る)


アーケードプッシュのお供はヴァイパーではなくチェンバー、壁も先ほどと変わってAリテイク用

このラウンドの後FPXのTOで次からのFPXの方針は北側に一切体を寄せずにワイヤーorカメラで確認するというものに変え、FNCもタイムアウト明けで今度はパラボラではなくBmainの積極的エリア確保を目指す。

5ラウンド目

防衛側の形はこの後何度か出てくるBmain確保の形、チェンバーはオペレーターが買えている

このラウンドはBmain取りがかち合って3vs3、トレードが進んでFPXが取るものの、Enzoが壁出してません(なんで?誰か教えて)

6ラウンド目 FNCエコ


FNC側の防衛の特徴で述べたBタワーショットガンを信頼しているというのがこのラウンドの配置に表れている。
このラウンドはチェンバーがultを使ったのでFPXとしてはチェンバーの場所を探す必要があり、そのために配信には映っていないがFPXのやったこととしては、上図のヨルによる(激ウマギャグ)Bmain取りとレイズのAmainブームボット

FNC目線だと、Bmain取りの音を聞いたBoasterと、Amainのブームボット+フォールトラインがあるので配置はこのままで、
FPX目線だと北側プッシュは無く(カメラで見てる)、Bmainはフラッシュで確保してチェンバーが居ない、AmainのブームボットはEnzoがゴーストで壊したのでチェンバーが居るかどうかはわからないということで、後述するちょっと特別なBセットに向かうが、最後っ屁のAmainフラッシュ後にバッキー待機してたMisticが足音しない報告したために(この辺怪しい)AmainをリピークしてBセットを予見したFNCはBに寄っていき、最終的に残り7秒での設置に入ったFPXに対しローリングサンダーを切る判断をしたFNCがラウンドを取った

FPXのおもしろBセット

フラッシュ、スモークまではあるとして、骨子はタワーにフォールトラインを入れてのワープを絡めたBタワー挟みで、実際タワーでバッキー持ってたAlfajarは成すすべなく倒された。

後のラウンドは大体上で出たものの組み合わせになる、Derkeがオペで初動1.2キル取ったのが3ラウンドくらい、パラボラ確保でFPXが人数不利背負うラウンドがさらに1ラウンドetc…

攻撃側はラウンド数少ないのであるかわからない次回のお楽しみということで

2022/5/27追記
valoplantのスクショ機能がお亡くなりになっているようなので、復活まで休止、というか各ラウンドをつらつらと文字で記述していくのはあんま意味ない(試合動画流して適宜止めて喋る方が良い)ので、そうじゃなくてフラクチャーにおけるAmain取りの重要性を書いたあのあたりの雰囲気のものを書いたり書かなかったりしていきたい

最後にAmain取りとBmain取り(またはBアーケード取り)を比較したときの話について少々、前述の通りフラクチャーにおける防衛側Amain取りはAサイト守りもAリテイクもやりにくいためと書いたが、今度はAmain取りの後の保持のしやすさ(+Amainからのベース経由裏取り)とBmain又はBアーケード取りの後の保持のしやすさ(+Bmain又はBアーケードからのベース経由裏取り)について言及しようと思う。

上の各ラウンドでDerkeがAmainをオペレーターで抑えるようにBmainやBアーケードを抑えると、地下道の存在があるために若干Amain保持と比べて難しくなる。
もし地下道の存在を無視するにはアーケード前目かつBmain前目をとる必要があるが、現実的でない。

もしこの試合におけるFNCの守りを出し抜きたければ、例えば下みたいなBベンチ-地下道-Bmainあたりの確保を最初に目指したり、Amainスモーク炊いてドア開けてA3を強制したりする必要がある。
と思うんだけどやってるチームをあんま見ないので有効なのかわからない、(Bmainスモークに関してはBoasterも言及してた記憶があるけどソース忘れ)Boasterも「シンプルなほうがいい結果になることもあるから難しい」と言うくらいなので案外ブリムで12回ラッシュしたほうが強い可能性だってある。

そもそもフラクチャーでブリーチが出まくる今、勝敗を分けるのはセット周りになってくるので、セットに絡むスモーク以外のスモークを投げている暇はないという話もある(これはフラクチャーに限った話でもないが、ステージの複雑さが大きい(=攻撃側から見てセットスモーク以外の有効なスモークが多い)フラクチャーではバインドなどよりもメタに出てこない戦略が多くなる)
 

壊れちまったvaloplant君のスクショ機能


この記事は以下の規約、ガイドラインに合意した上で書かれています

また、この記事は以下の助けを借りて書かれています


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