卓球話 / ペン粒用のラケットが少ない

そもそも守備用のラケットは少ない。カットラケットはそこそこ見つかるにしろ, 守備用ペンラケットは本当に見ない。専門店に行っても一・二種類くらいしかない。もはや守備用ペンラケットは元から存在しないのでは?と思うほどだ。(存在はします。)

ということで備忘録も兼ねて, 自分の拙い言葉でラケットについて思いを述べてみたい。

今パッと思いつく守備用に向きそうなラケットについてだが
① ブレードの面が広い
➁ 柔らかい材質の木材を使用
③ グリップがやや太い
の三点だ。イメージ的にはカットラケットに近い。

①はスイートスポットを狭め, 球の威力を持たないようにするため。(広い方が威力は逃げやすい気がする。)

➁は衝撃を吸収するため。(硬めの木材は衝撃を吸収するよりも, そのまま跳ね返しそうな気がする。)

③はグリップを安定させるため。(衝撃を想うように吸収するために, 面がぶれないようにする必要がある気がする。)

全部体感で申し訳ない。しかし, この条件に当てはまるラケットは専門店の中で見つけられなかった。まぁそもそも絶対的な種類が無いけど。

実際に玉突きが出来たのは

・ブロックマン CHN(昔のブロックマンⅡ)
 ⇒板厚6.5mm, ブレードサイズ155mm×153mm, 五枚合板
・粒高ブレードC(最新のペン粒ラケット)
 ⇒板厚5.3mm, ブレードサイズ158×150mm, 五枚合板
・スプラインp1(現在使用中)
 ⇒板厚5.5mm, ブレードサイズ157×150mm, 五枚合板

まず①のブレードサイズと③のグリップだが, 攻撃用のラケットも155mmから161mmの間のものが多い。カット用のラケットは他のラケットよりも5~8mm程大きいのと対比させて考えても, ペン粒用のラケットは必ずしもブレードサイズが大きい訳ではないことが想像できる。

そしてグリップについても, 握った感触ではペン粒用だからという触感は特に無かった。何ならSK7クラシックやエバンホルツの方がグリップは太く, 面の安定はさせやすそうだった。

➁の材質についてだが, これは何となくわかる。同じ五枚合板と比較しても, 明らかに弾みが弱い。球を突いた時の振動も, 指先にビリビリと振動が伝わるというよりは, 指の表皮に振動が抜けてくるようなものだった。

実際スプラインp1に用いられているドロヤナギ(ドロノキ)だが, 上記の印象に加えて, 音のこもりが低い。甲高くカンカンというよりは, 低くポッポッという印象だ。

だが, 同じ五枚合板の攻撃ラケットの球突きをしても, 上記の印象に似るものも多かった。ラティカCやオールラウンドエボリューションなど, バリバリの攻撃用ラケットというよりは, 何でも出来る入門用のラケットに近いが。

とは言え, 攻撃用のラケットと比較をすればその差ははっきりわかる。弾みも音も強く高くなっている。特殊素材入りも言うまでもない。

音や弾みだけで結論付けるのは早計だとは思うが, 明らかに攻撃を目的にしているラケットと守備用のラケットの差は大きかったが, 入門者向けラケットや攻撃に特化していないラケットと守備用のラケットの差はそれほど大きくは無かったような気がしている。

つまり, ペン粒用のラケットを探すに当たっては

A.守備用を銘打っているラケットから探す。
 ⇒ブロックマンや粒高ブレードCなど。

B.入門者向けラケットから探す。
 ⇒オールラウンドエボリューションやラティカCなど。

C.カーボン等の特殊素材入りなど, 攻撃に特化はしていなさそうなラケットから探す。
 ⇒SWATやインフィニティなど。
  ※同じ7枚合板でも7枚合板エバンホルツとSWATなら後者を選ぶ。その基準は何となく。

の三観点から探すのが良さそうだ。そう考えると意外と選択肢は多そうである。

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