コッカトリスの地位について

シックスゲイツには上位の六人を指す場合とソウカイヤ威力部門全体を指す場合の2パターンがあります。

コッカトリスはプロト版においては“ソウカイ・シックスゲイツの一人”とされていましたが、現行連載においては“シックスゲイツの一人“のような六人の上位エージェントであることを強く示唆する表現は適用されていません。

先日の「ベイン・オブ・サーペント」再録の際のN-FILESでも、バンディット・ビホルダー・アースクエイクの説明として使われていた”シックスゲイツ級”という表現がコッカトリスには使われていませんでした。

ただ一方で、twitter版ニンジャ名鑑の#4バンディット・#5ウォーロック・#6コッカトリス・#7サボターにおいて、連続して”「シックス・ゲイツ」のニンジャ”という記述があります。

ザ・ヴァーティゴさんによると上位の六人ではなさそうなインフェクションも、”ソウカイ・シックスゲイツのニンジャ”と名鑑で紹介されていたりするのですが、括弧つきでの「シックス・ゲイツ」という記述については上位の六人を指していると考えたほうが素直であるようには思えます。

「ベイン・オブ・サーペント」におけるコッカトリスは、フジキドを両腕の蛇で拘束し、あとは引き寄せて止めを刺すだけという王手の状態まで持って行ってはいますが、とくにナラク化することもなくWasshoiと蛇をぶち切られ、その後はのたうち回るばかりという醜態をさらして死にました。

書籍版名鑑やN-FILESでの記述を見ると、あれでもバイオサイバネ手術によって戦闘能力は手術前より強化されているようです。「ベイン・オブ・サーペント」のN-FILESで、ザイバツのアデプト相手ならフジキド相手の時のようにあっさり倒されてしまうとは限らないとフォローが入れられていましたが、N-FILESでグランドマスター相手に奮戦していたことが明らかになったアースクエイクと比べるとだいぶ扱いに差があります。

ただ、これは単純な戦闘能力の話であって、ドク・ジツのエキスパートとしての総合的な能力がどうだったかについてはまた別の話であろうとも思えます。手術前のコッカトリスはモウドク・ダートの使い手であり、プロト版トイの全身にガンベルトめいてクナイを装備した姿はめちゃくちゃ格好良いです。必ずしも直接攻撃用の毒ばかりでなく、前衛支援用の薬品も取り揃えていたのではないか…という考えはゲーム脳すぎますでしょうか。

さて、その他にコッカトリスがシックスゲイツの上位六人であることを示す傍証として下記の3点があります。

インターラプターとウォーロックという、世代の違う二人から極めて高く評価されています。

フジキドによるシックスゲイツの大量殉職の流れで名前を挙げられており、この文脈で名前を出されてコッカトリスがシックスゲイツの六人ではないとは考えづらいとは思いますが、論理的に絶対にシックスゲイツの一人と言えるかというと断言はできかねますね。

“シックスゲイツの肉体改造”とありますが、下位構成員はシックスゲイツと名指されないため、これは上位六人を指しているものと思われます。リー先生に肉体を改造されているシックスゲイツに該当しそうなニンジャはコッカトリスしかいません。とはいえ、これは現在明らかになっているニンジャに限った話であるため、今後新しく肉体改造ニンジャが出てくる可能性は排除できません。

最後に、フロストバイトが書籍版ロンゲスト上巻の質問コーナーにて冬季のみのシックスゲイツであることが明らかになった点が挙げられます。冬だけシックスってじゃあ夏は誰が担当するんだとなった時に、逆に冬が苦手そうなニンジャとして腕が蛇のコッカトリスが候補として浮上してきます。コッカトリスが担当していた任務もフロストバイトと同様に暗殺任務だったこともそれを補強する要素と言えるでしょう。とは言えこれは、筋道の通った憶測であるに過ぎません。

こんなところでしょうか。

本人の登場シーンはパッとしないのに付随する情報がいちいち格好良いという変なキャラで、いまだに六人かどうかの当落線上にいるやつなんですが、手術前の姿が激渋なこともあり過去エピを拝みたいニンジャの一人ですね。

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