夏の終わりのマーガレット
第一章 十二年前
久しぶりに再会した君は、少し大人びていた。
初めて会ったのは私が大学生の時、おしゃれなカフェでアルバイトしたいという夢は
寮から大学までの通学ルートに存在しないという理由で諦められてしまう程の物で、
結局行き帰りが楽なのと、まかないでお寿司が食べられるのではないかという淡い期待で近くの回転寿司屋さんで始めたアルバイト先で、たまたま同じ日からバイトを始めたという物だった。
彼はその時まだ高校に入ったばかりで、三つ下というだけですごく子供に思えた。
子供と言