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体はここにいながら 考えては消えて 考えては中断し 結局は、曖昧なままで 結論には至らない。 目には見えず カタチにもならず それならそれは ないも同じと言いながら。 やがて積もった思考の残像は 抽象的な線を描き 行くべき方向へと続いていく。 それは目にはみえず 暗闇の中でこそ光ると知る。 深淵に潜る思考の中に 光のラインが浮かび上がる その時を待つ。 photo by @takahiro_bessho text by Miho Kameguchi
かつてそこにあった気配が いまでもそこに残っている。 いないものと、いるものが、 同じ場所で生きている。 目に見えないものは、 ゼロではない。それは、 気づかぬところでなぐさめて、 気づかぬところで励まして、 いないものと、いるものが いつも味方でいてくれた。 わたしが決めたことは、 わたしだけが決めたのではない。 顔を上げて見渡すと、 いないものと、いるものが わたしの前と後ろに広がっていた。 わたしはふりこのように、 その真ん中に立って、 わたしが決めた!と叫んでい