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校長しかできない働き方改革

学校でできる働き方改革は、いくらでもあると思います。

夏休みの宿題をなくすだけで、かなりの改革になります。

運動会のような大きな行事でもやり方を変えればかなりの時間を生み出すことができます。

校長時代、「開会式の予行練習やります」と言うので、

「予行練習って、何するの?」
と尋ねました。

「全部通します」と言うので

「何で、全部通す練習をしなければならないの?」
と尋ねました。

答えが返ってこないので、
「並び方はわかっているの?」
「それならば、あとは当日にちゃんとやるでしょう!あの子たちなら!」

と言うことで、つまらない開会式の予行練習はなくなりました。

並ぶ場所さえ分かっていれば十分です。

昔よく地域で運動会をやりましたよね。
開会式の予行練習ってやりましたか?
当日だけで充分でしょ!

おかげで怒鳴りまくる先生は一人もいなくなりましたし、叱られることももいません。みんな幸せになれるのです。

このようなことはいくらでもあります。

やるのが普通というのを「当たり前」にしないことです。

こういう改革は、計画を立てる担当者レベルでできることです。

校長に説明する必要はあると思いますが、現場でできる改革です。


学校には「職員会議」というものがあります。

これは学校教育法施行規則48条に示されています。
小学校の場合
1小学校には、設置者の定めるところにより、校長の職務の円滑な執行に資するため、職員会議を置くことができる。
2職員会議は、校長が主宰する。

となっています。

給特法(公立の義務教育諸学校等の教育職員の給与等に関する特別措置法」というおかしな法律の中に、「限定4項目」という例外的に超勤を認めている4項目のひとつに「職員会議に関する業務」というのがあります。


その職員会議をなくすことは校長しかできません。

少なくとも、つまらない連絡だけの職員会議や、小会議で済むような連絡調整の内容を職員会議で確認しあう、などの職員会議はやる必要がありません。

よく職員会議でもめる

という話を聞きますが、これは校長に問題があります。


何かが食い違ってからと言って、多数決で決めたり、大声を張り上げて罵声を浴びせあったり、誰かを追及したり、そんな場を職員会議にすべきではないのです。

こうならないようにするのが、校長の手腕の見せ所です。


職員会議の話をテーマにすると、ツイッターでは炎上します。

それだけ、いろいろなことを抱えているのが職員会議です。


学校関係者でないとわからない内容かもしれませんね。
でも、知っていてもよいことだと思います。


最後まで読んでいただきありがとうございました。


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