2024/8/5〜2024/8/11

8/5

 昨日までが本当に楽しかった思い出で満ちあふれていたからこそ、今日起きるのが本当にツラかった。仕事は旅行中もやっていたけれど、やはりそこでやり切れなかったものは溜まっているもので、かなり忙しい1日だった。そんな感じではあるけれど何かずっと身は入らなくて、どこかフワフワとしたような感覚で1日を過ごしてしまった。でも、昨日まであんなに楽しくて奇跡みたいな瞬間を何度も何度も味わっていたら、そりゃこんな感じになってしまうよなという感じ。流石にこのまま日常にしっかり戻るなんて無理だって。

 夜はスカートの澤部と街裏ぴんくによるツーマン「VALETUDO QUATRO」を観に行った。昨年の「ポップカルチャー定期健診」で月の人さんが挙げていたものの2回目で、その時の月の人さんの興奮の意味が1年越しでようやく理解できたような気がしてめちゃくちゃ嬉しかった。公演の内容自体も本当に面白くて、虚が真実へと変わっていきながら自らのスタイルをリスペクトし肯定し合う素晴らしい公演だった。グッズの全てがダサいのも良かった。あれは本当に要らない。公演とは全然関係ないけれど、隣に座った人のスマホの着信音が『バイ~ン、バイ~ン、ボヨヨ~ン』という謎の音で、隣の人が真剣に仕事の電話をする中横で笑いを堪えるのに必死だった。公演を観終わった後、パンチョで旨辛ナポを食べてから家に帰った。今日で遂にプラチナのスタンプカードのポイントが貯まってしまい、そんなにパンチョに行っているんだなと思った。アプリが登場する前から数えたら、自分はいったい何回くらいパンチョに行ってきたのだろう。数えようかとも思わずにそこで思考をやめ、食べることに集中した。相変わらず美味しかった。

ポスターがダサくていい。何のイベントか分からなすぎる
このODDTAXI feat.街裏ぴんくがありました
パンチョ!



8/6

 うちの会社は裁量労働制なので上司が基本9時に来ることは無いのだが、今日は珍しく来ていた。それは別にいいのだけど、いくら入社1年は9時に来るというのがあるとはいえ、自分が9時から1分過ぎただけでたるんでるみたいに言われて朝から嫌な気分に。そんなことを言うのであれば、そもそも15分区切りとかで給料の計算するのをやめて貰えないと納得がいかない。そもそも電車が遅れる可能性があるならそれも考慮してみたいな事を言うけれど、そうやって早く着いてもそれはサービス残業と同義で、なんでそんな好きでもない会社の為にこっちがサービスで働かねばならんのだ、と文句を言いたいのをグッと堪えて時間が過ぎるのを待った。愛社精神があるのは別に勝手にしてくれればいいけれど、それを他者にまで押しつけないでほしい。あと、給料が出るのは当たり前じゃ無いみたいなことを言うのはやめて欲しい。こちらはあくまで契約を交わした賃金の対価に労働力を提供しているだけの関係に過ぎないので。なんか、本当に自分がチームという単位で働くことに向いていないということを実感する。あと、金銭的な責任が乗っかる立場。働くことに向いていなさすぎる。よく働かずにずっと休みだったらツラくなるでしょ?とか言われるけれど、自分は全然そんなことにならない気がするので、永遠に休みを取りたい。こんなことを言ってはいるけれど、前の会社や最初の会社よりはまだマシだったりはするのですが。多分、自分が働いたり生きたりする上で嫌なことがどんどん明確になってきたからこそ出てきている文句なのだと思う。こういうことを踏まえると、色んなことに鈍感であったり自分の輪郭がグズグズな方が圧倒的に生きやすいよなと思ったりする。

 今日は仕事が全然終わらずめちゃくちゃ残業していたのだけれど、途中ふとスマホを見たら千早の方から連絡が来ていて、それを見て会社なのに泣いてしまいそうになってしまったので思わずトイレに駆け込んで泣いてしまった。先週から本当に自分のこれからの人生の中で起こらないような素敵な景色や素敵な言葉をいくつもいくつも貰ってしまって、本当に人生の最終コーナーを曲がったのでは無いかと錯覚してしまいそうになる。その度に今ある現実を見て思い出さなければと思うのだけど、そんなことが出来なくなってしまうくらい心が満たされてしまう毎日がすぐそこにあるので、それに抗うようなことは別にしなくても良いよねと思ったりもしている。なので、会社のトイレで一頻り泣いた。その後の仕事は勿論手に付かなかった。


8/7

 忙しさがどんどん増してきている。今日は若葉台で21時くらいまで仕事があり、そもそも遠いことも相まって帰るのがめちゃくちゃ遅くなった。流石にこういう日が続くと、本当に何の為に生きて生活しているのか分からなくなってくる。仕事と距離を取りたい。そんな最低の気分だったので、千早の方から貰った写真や言葉を何度も読んだりして気を紛らわせた。まあ紛らわせたと言うよりは、最高の記憶で感情を上書きしたというだけなのだけど。家に帰ってきてからは、妹と二重の極みの話をした。話をしていたら気がついたときには30分経っていて、こんなに疲れて且つ寝る時間を削ってまでしている話がこれって何だよと笑ってしまった。取り敢えず、極み外しを会得しようという感じで会話は終わった。


8/8

 今日会話の流れでふと会社にいる同い年で自分の中では会社で1番ちゃんと話して良い印象を持っている女性の方の誕生日を聞く機会があったのだけど、その人の誕生日がまさかの自分が本当にしっかりと好きになった女性2人と同じ誕生日で、今の時点で好意を抱いているとかそういうわけでは全然無いのだけど、好印象は持っていただけに少し焦った。というかかなり焦った。別に今の自分は恋愛を求めていないし、そもそも誕生日が同じ=好き見たいな短絡さには陥らない自信はあるのだけど、それでもやっぱり記憶に強く残りすぎている2人と同じということには流石に何も感じないわけでは無い。もしかしたらここからこの人の事を好きになることがあるかもしれないけれど、そうなった時に理由の1個に誕生日が入ってくるのはなんか雑念が過ぎるなと思ったり。そんな感じで、この日はずっとそんなことを考えていたら仕事と1日が終わった。誕生日1つでこんなに心がざわつくのがそもそもあれなのだけど、とはいえこんなに365分の1を引くかねという気持ちもあったり。明確に誕生日を知る人がそもそも少ない中で、こんなにも同じ誕生日を引き当てるのは流石にこの日に縁があり過ぎている。といっても、それはこっちが一方的に思っていることで、そこに相手の意思が介在していない様な戯れ言なんだけどね。そんなことを考えながらも忙しいので今日もかなり残業したのだけど、退勤するときその人とタイミングが一緒になった。自分は誕生日の事があるからちょっとだけいつもよりぎこちない感じになってしまい、上手く話すことが出来なかった。会社を出る辺りで少しちゃんと話してみた方が自分の今の感情がなんなのか知れたのだろうけれど、そんな風に急に引き留めたりするのもキモいなと思ったので、やめた。あと、会社の同僚から急にそんな風に異性として見られるみたいな事があったら流石にキツすぎると思うので、好印象を抱いていて誕生日が引っかかるとしてもそういう空気だけは絶対に出さないようにしたい。


8/9

 朝会社に行ったら、昨日の日記の誕生日の人が普段はいない早い時間から来ていて、一瞬"あ、"となった。とはいえその時頭の中をよぎったのは"あ、"という存在の認識だけだったので、自分は誕生日で誰かに好意を簡単に抱くような人間じゃないと分かって少し安心した。あと今日の感じで気がついたけれど、誕生日でよぎるのは結局昔好きだった人達の事なのでその人を見ているわけではないんだよな。結局。だから、好きになるとかならないとかそれ以前の話なんだよな、これはきっと。未だに誕生日という記号だけに反応してしまっている自分の問題というただそれだけの話でしかなかったのだと思う。今を見れていないという点においては、好意があろうと無かろうと失礼なことだなと感じたので、この感覚をどうにか払拭したい。最近は過去の恋愛感情における呪いからかなり脱せていたと思っていたけれど、呪いはいつでも新たな場所に潜んでいるし、全然そんなこと無かったな。

 仕事終わりは、小学校の友人とその会社の同僚とのホームパーティーへ。最初は4人くらいの想像でそのパーティーに行ったのだけど、蓋を開けてみたら7人もの大所帯ホームパーティー且つ自分以外は同じ会社の人達というなかなかの状況でめちゃくちゃビビった。なんでこんな環境に当たり前みたいに入れたのか、というか何故その環境に自分が入ることになったのか、友人の会社でどんなコミュニケーションが起こっていたのか知りたい。とはいえ、その7人の中でも小学校の友人とその同僚の1人であるスペイン人の友人のことは知っていたので、なんとかなった。因みにスペイン人の友人というのは、上述した小学校の友人と前に3人で遊んで本当に最高だった同い年の彼で、もう彼に会えるということそれだけでウキウキなのはあった。自分は人見知りだし他人と人見知りじゃなくなっても上手くコミュニケーションが取れるような人間ではないので、初対面の人達に対してどんなテンションで話していけばいいのか全く分からなかった。だったのだけど、初対面の人達が適度な距離感を保ちながらもちょうど良いラインで話しかけてくれて、楽しい時間を過ごすことが出来た。途中、足りなくなったお酒を買いに行くためにもう1人のスペイン人とコンビニまで買い物に行ったのだけど、その時嘘みたいに沢山喋って凄く楽しかった。自分はお酒の効果みたいなものを全く信用していないし寧ろ毛嫌いしているくらいの人間だけど、こういうお酒なら本当に全然良いよなと思う。ホームパーティーはかなり時間を延長し、最終的には終電を逃して泊まることになった。泊まることになった頃には他の人とももう普通に喋れるようになっていて(そう書いたけどこれは自分で勝手に思っているだけかもしらん。他の人がどう思っていたかのソースが無いから不安だ)、3時くらいまでダラダラと喋りながら過ごした。皆金曜だしお酒も飲んでいて眠くなったのもあり、そのまま寝落ちするみたいな感じで寝た。寝る前、明日ビザの更新をしないといけないんだよという話を新しく仲良くなったスペイン人の人として、この国で永住権に取得するまでの遠さと厳しさに改めてため息が出そうになった。そして、結婚とかをしていたら相手の日本人の許可が必要になるということを笑い事みたいに言っていたけれど、全然笑い事じゃ無いよなと思った。だってそれって、明確に権力勾配が生まれているってことじゃんか。流石に当人達はそれを分かった上で敢えて笑い話として言っているので何も言わなかったけれど、モヤモヤとした気持ちだけは胸の中に残った。

久し振りにこういう蔵見た


8/10

 朝6時前くらいに起こされ、小学校の友人と共に帰宅。流石に眠すぎて、眠らないように電車ではずっと立って過ごしていた。あとこんな時間でも電車に人はいるもので、これは皆朝帰りの人なのかなとか思っていたら、消防署の帽子を被った人がいてその出勤の早さにお疲れ様ですと思うなどした。家に着いてからは風呂にザッと入り布団にダイブ。布団にダイブする寸前くらいからの記憶が無いくらい泥のように眠ることができた。13時から休日なのに仕事の会議をしなければいけない用事があったので、11時くらいに再度起床。昨日のアルコールのせいもあるだろうが、もう起きた瞬間から頭が痛いし眠い。自分が飲んだのは缶ビール2本だけど、それでも普段よりはずっと飲んでいるのでやっぱり次の日に響いている。会議は30分くらいでそつなく終わり、その後は自由時間。とはいえ会議中もずっと眠かったので、取り敢えず寝た。16時くらいに起きて夕飯やらなんやらをして、それでも眠かったのでまたすぐに寝た。寝てばっかりで疲れも取れず、何だか1日を無駄にしたみたいな気分になった日だった。

めっちゃ海老食べた


8/11

 朝起きてスマホをダラダラいじっていたら映画「ぼっち・ざ・ろっく!」の後編EDが「Re:Re:」だという情報が流れてきた。そのまんまだったか-!という驚きと共にブルスカにポストしたら、ネタバレ自警団ことぴっちさんから警告を食らった。と同時に早く観に行けと言われたので、そのまま2時間後の上映チケットを取った。公開初日に観たオタクはなんでも早く観ろと言ってくるから困りものですね、まったくもう。というわけで炎天下の中劇場に向かうと、"あ、こいつイタい"となるような全身「ぼっち・ざ・ろっく!」で固めた格好をしているオタクがいて、そういうアニメでもあったんだということを思い出した。自分が普段「ぼっち・ざ・ろっく!」の話をするような場所で見る人(と言ってもサンプルはぴっちさんと月の人さんくらいなもんだが)は音楽寄りの方から始まったオタクだったので、正直新鮮な気持ちだった。とはいえ月の人さんは何度が会っているからあれだけど、もしかしたらぴっちさんはこういう感じかもしれないので断定は良くない。もしかしたら横にいたのぴっちさんだったかもしれんしな。うんうん。そんな感じで映画を観始め、総集編なのに前編同様感情がグチャグチャになるなどした。数えてないからあれだけど、少なくとも50回は観てきた文化祭のシーンでまたこんなに泣くとは思わなかった。それは多分、新しい映像を交えながら意図的に喜多ちゃんがぼっちに向ける視線にフォーカスが当たっていたからだと思う。誰かが誰かに向ける視線に体重を乗せて、『お前じゃ無きゃダメなんだ』を越えた『お前がいるから今の自分がいるんだ』という感覚になっていたのがちゃんと後編だった。あと、主題歌が「Re:Re:」だったことに最初は一瞬何故だろうと考えてしまったけれど、映画を観たらラストシーンでバチっとその意味が分かった。確かに、この物語は「Re:Re:」の物語でもあったんだね。「ぼっち・ざ・ろっく!」という作品にも、ASIAN KUNG-FU GENERATIONというバンドにもまた新たに出会い直すことができて本当に最高の時間だった。

気づいたら写真撮ってたよね

 映画を観終わった後は、久し振りにジム。昼間に行ったからどうせ混んでいるんだろうなとか思っていたけれど、お盆期間中だからなのか寧ろ空いていてラッキーという感じ。本当は全身しっかりやっていこうかと思っていたけれど、足だけやったらあまりにも疲れてしまったので退散。2週間以上トレーニングに行っていないと簡単にこういうことになるんだな。そういえば、昨日筋トレとかジムに関しての事でPodcastを久し振りに更新したので暇すぎたら聴いてみて下さい。まあこの喋りは今日の夜にやろうとしていたスペースの練習の為ではあるんだけどね。というわけで、夜はTwitterのスペースで先週のぎふ総文の感想スペースをやった。ぎふ総文を観た直後はSpotify for Podcastersの仕様が変わってしまったこともあり音声を残そうとは思っていなかったけれど、自分だから話せることとか、観客としてこそ話さなければいけないことがあるのではないかと思うようになってきて、話すことに至った。正直今回自分が語ろうとして語ったことは肯定だけでなく批判もかなりの量あったので、これが誰かを傷つけることになってしまう恐れだってあったし、これからもある。だから本当に迷った。だけどそこから逃げてしまったら本来残って然るべき批判が無くなってしまうのではないか。それはあってはならないのではないだろうか。そう考え始めたらやっぱり話さないという選択は無いような気がしたし、千早高校の方々が舞台で戦っていたように自分も舞台で無いにしても自分の場所で戦えることがあるし戦っていかなければならないのではないかと思い始めていたので、覚悟を持ってやった。正直スペースでやったとて聴いてくれる人なんかいないだろうと思っていたけれど、何人かは冒頭からずっと聴いてくれて、それが本当に嬉しくて、少なくともこの人達には自分の覚悟とかが届いてくれればいいなと思った。これをやったことによる影響なんてものはこんな弱小SNSユーザーの弱小スペース兼Podcastじゃ大海に滴の一滴を落とすようなものだろうけれど、その滴の一滴が少しでも波及していってくれることを願いたい。
















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