2024/4/29〜2024/5/5

4/29
 マヂカルラブリーの村上が自分が中学時代に所属していた"結果は出しているけれど誰かを傷つけることに鈍感すぎる部活"の後輩として入っていて(何故後輩なのに村上(鈴木)だったのだろう)、その中で起きていた色んな不条理にちゃんと抵抗して抗議をしていたというエピソードを聞いて、そういう強さを持った人間が目の前にいるという心強さと、自分が現役の時に何もしていなかったという申し訳なさに泣くしかできない夢をみた。夢だから状況はめちゃくちゃ飛躍していたけれど、話していた内容はずっと姿形を変えた今の事でもあるので(そもそも昨日長々とそのことを友人に相談していたのもあったし)、落ち込むのなら何も出来なかったことで落ち込むのではなく未来に向かった行動の反省として落ち込みたい。それができればもはや悩んでなんかいないのでそもそも論みたいな話ではあるんだけど。
 今日は小学校時代の友人と、家で大量に余ったライズペーパーを使っての大クッキング会。友人に前予定があったので4時くらいに集まり、そこからスーパーへ買い出し。元々は包まないならピザだろうという話になっていたのでピザの具は勿論買ったものの、更にそこへ包む要因としての餃子の具やソーセージとザワークラフトを買うなどした。ライスペーパーの魅力を引き出すためにはおかずだけなのもあまり良くないよなという事で、甘い物要員として抹茶アイスとこしあんも買った。そこそこの荷物を持って家に戻り、早速調理開始。まずは調理行程の多い餃子の具からだろという事で、餡を作った。そしてそれらを水にそこそこさらしたライスペーパーで巻いたら、正直もうこの時点で間違えたなという感じになってしまった。とはいえ作ったものは作ったものなので、食べるために火を通す。餃子のように軽く焦げ目が付く程度に焼いた後、水を少し入れて蒸し焼きに。そこからそこそこの時間置いて完成したけれど、皮として使用していたライスペーパーがことごとく溶けたり破れたりしていて、餃子の餡withライスペーパーみたいな分離の仕方をしてしまっていた。見た目は最悪だけど味はどうかなと思って食べてみたら、餃子の餡なのでそりゃめちゃくちゃ美味しかったけどライスペーパーはいらないなとなった。ただ、ライスペーパーがしっかり焼かれて水分の飛んでいた部分は餃子の羽のようで美味しかったので、今度はそれが全面で作れるように蒸し焼きにせず且つ平べったく作ることにした。これがもうとにかく正解で、完全に屋台とかで出せるレベルのやつが出来上がってしまった。そして、これからの未来でライスペーパーの消費に困っているであろう全ての人に捧げたい。ライスペーパーは包むのではなく、上に具を載せて焼け。これがライスペーパーを生春巻き以外で消費するときの真理。ただ、肉のボリュームが結構あったせいで早々にお腹いっぱいになってしまったのでライスペーパーは結局ほぼ消費せず、アイスとこしあんは別で少し食べるなどした。それにしても具材を買い込みすぎていたので、ほぼほぼ未開封の状態の食材が冷蔵庫で眠ってしまう事になってしまったな。どうやって消費しよう。やっぱ弁当とかで持って行くしかないのかな。

最初に作ったやつ。皮が破れて中が出てしまっているのと、皮がベチャベチャのネトネトになってしまっている
次に作ったやつ。流石に完璧が過ぎる。
見た目ももう美味しそうでしかない。

 その後は友人とダラダラと喋りながら、前からずっと話し続けていたジムに行くか行かないかという話が遂に"今月中にジムに入会する"ということを宣言と共に決定した。やっぱりこういうのはこんな日記みたいな場所で言うのではなく、明確に誰かに承認となって貰った方が効力がありますからね、ええ。という感じ。そして、今月から決して安くは無いお金を運動に課金し続けるというこのストレス。ジム育成カツを作るためのタイムスケジュールも友人と相談して決めきったので、取り敢えず夏にある健康診断に向けて頑張る。


4/30
 平日ではあるがGW期間なので、会社が静かだった。気がした。そんな今日は、仕事終わりに明日の仕事の前乗りで甲府へ。前回1月に甲府へ行ったときは普通列車を乗り継いで行ったけれど、今回は会社の経費を使い倒せるので特急で。特急は座れるし、新宿からは立川、八王子、甲府とめちゃくちゃ近い感じの距離感で行けるので本当に便利だった。今までは立川なんて遠くて遠くて仕方のない街だったけれど、今の自分にとって立川は"そこそこ近い"くらいの認識になっていることに成長を感じる。だってまあ、道中山とかないから頑張れば立川から家まで歩いて帰れるしね。絶対やらんけど。因みに、自分の最長歩行距離は藤沢から横浜です。家と全然関係の無いところで夜間歩行をした結果で、あの時はまだ若かった。
 昨年末に配信されていたことを最近になってようやく知った「WHAT IF...?」S2を最終話まで観ていたら、あっという間に甲府に着いてしまった。「WHAT IF...?」S2は6,7話における個別の流れはめちゃくちゃ良かったものの、その後の8,9話にかけて徐々に尻すぼみしていったような印象を受けた。とはいえこの前の「エコー」よりは遙かに面白かったので、良かった部類ではあるかなと思ったり。正直フェーズ4に入ってすぐの「ワンダビジョン」や「ファルコン&ウィンターソルジャー」が凄く良かっただけに、ドラマシリーズへの期待はガッチガチに上がってしまっている節があるのかもしれない。映画の方もパーティーだったスパイダーマンに、GOGの3作目みたいな最高の作品もあったし、全体的に見たら思ったより調子は悪くないのかもしれないなと思うことで平静を保つ。まあでも、何を言おうがずっとずっと楽しみにしているコンテンツの1つであることには変わりない。と書きながらチラチラ調べ物をしていたら、既に「X-MEN'97」が配信され始めていたことを知った。マジかよ、早く言ってくれよ。
 甲府に着いてからは泊まる駅前の東横INNに荷物を置いてから夕ご飯を食べに外へ。折角の再訪ならば、前回行きたかったけれど行けていなかった場所に行こうということで、裏に入ったところにある「人生食堂 こばやし」へ。席について店内を見渡したりメニューを見たりしたものの、正体の分かる物が無かったので店員さんにお勧めを聞くことに。私は普段めちゃくちゃ人見知りをするけれど、飲食店でオススメを聞くときだけは一切人見知りしないし躊躇しない。だってさ、ある程度の日数そのお店の料理の数々を見ていたり食べていたりする人の"美味しい"が1番信用できるじゃん。という気持ちである。オススメを聞いたら皿台湾焼きそばとチャーシューエッグがおすすめだという事だったので、迷った結果両方注文。少し待ってから来た料理の見た目だけで分かるこの美味しさと艶やかさ。確かにこれはオススメなわけだ、と食べる前から納得した。まずは最初に来ていた皿台湾焼きそばを食べてみると、予想通り、いや予想を遙かに超えて美味しくて驚いた。少しナメた舌をしていたら簡単に作れるだろうとか思ってしまいそうだけど、実は家じゃほぼ確実にこのクウォリティでは作れない事が確定している食感と味。ニラが風味や味だけで無く食感がちゃんと残っているのがいい。こうなってくると、ここのニラレバもめちゃくちゃ旨いのであろうという事が分かったのでいつか食べてみたい。チャーシューエッグはチャーシューエッグで分厚い肉と味では無く味の重みが濃厚なタレが最高な1品だった。お腹いっぱい大満足で気分が良くなったので、高校演劇関東大会の会場となっていたYCC県民文化ホールまで行ってみることに。施設は時間的に真っ暗だし入れなかったけれど、建物の形や駐車場の感じを見てあの時の興奮を鮮明に思い出した。そして、その記憶の中で最も早く且つ1番存在感を放っていたのはやはり「デュフフ」だった。大好きな作品で本当に色んなに観て欲しいので、またこの日記に貼っておく。

甲府のメインストリート
皿台湾焼きそば
チャーシューエッグ
YCC山梨県民文化ホール


5/1
 東横INNで朝食。普段起きるより遅く起きれるかなとか思っていたけれど、今日乗ろうとしている身延線の運行ペースが都内のつもりでいたら完全に終わるタイプのそれだったので、結局変わらず。東横INNの朝食といえば勿論バイキングなので、大きくない皿に汚く色んな料理を載せて食べた。事前情報ではほうとうが食べられるとのことだったけど、今日は出てこなかったので残念。朝に食べられると思っていたから夜食べなかっただけに、結構ショックだった。朝食を食べたらいよいよ身延線に乗って目的地の駅まで。身延線を使って毎朝甲府にやってくる沢山の人の横を、初めて身延線に乗る自分が通り過ぎながらの乗車。ドアはやはりというか何というかボタン式のそれで、失礼極まりないが田舎に来たなという感覚になった。とはいえ、社内にはスーツでコンビニかどこかのホットコーヒーを持った人もいたので、そこまでの田舎感は無かった。というか、そんな姿東京の電車なんかじゃ逆に見れんぞ。レアものだ。電車に揺られている時のアナウンスでようやくその事実を知ったのだけど、身延線は交通系ICが対応していないらしく切符を買うようだった。だけどもう自分は切符も買わずに電車に乗ってしまっていたので、これはもしや無賃乗車というやつか?と嫌な汗をかいた。甲府から出発した電車を常永で降り、辺りを見回す。ホームの端に駅員が立っていてみんなそこでお金を払っていたりしていたので、そういうことかとなり自分もその列に並んだ。自分の番が来てお金を払おうとしたら、『交通系ICで来たんですか?じゃあまた後で払ってください』と言われて通された。『また後で払ってください』とは何?と頭の中がクエスチョンマークでいっぱいになったけど、駅員さんはその後もせわしなく精算を行い、さっさと電車に乗って出発してしまった。取り敢えず払えなかったので駅舎を見回すけど、とにかく機械という機械が皆無で帰りの切符すらどこで買えば良いのか全く分からなかった。人生で初めての無人駅。なるほど、これが噂のやつかと全く冷静になれずブルブルしながら駅を出た。

ビュッフェだと結局こうなる
武田信玄がいた
人生初の無人駅。改札が当たり前の環境で生きてきたから、改札が無いというのが怖い。

 仕事は2時間ほどで完了。結局仕事より移動とかそれ以外の時間の方が圧倒的に長かったなとうっすら思った。雨の中最寄り駅まで歩く。駅についたちょうど2分前に前の列車が発車しており、その場で30分以上待つことに。駅舎があったのでそこで雨宿りをしながら作業をしていたのだけど、30分の中で下りの電車も来なくてとても静かだった。30分ほど仕事をしていたらようやく電車が来たので、仕事を中断して乗車。この30分間で、今日はちゃんと家に帰れるかどうか少しだけ不安になった。身延線が終点の甲府に近づいて行くに連れて、徐々に川や道が"あそこに繋がっている川/道かな?"みたいな事が増えて嬉しくなる。当たり前だけど、道や川はあるところで急に始まっているのではなく脈々と繋がっているのだ。2回も来ていよいよ甲府という場所が本当に好きになってきたので、今度はこの電車で行ったような範囲も歩いて探索してみたい。因みに、電車の代金は甲府駅で払えた。なんか本当にここで切符買うの?みたいな小さくて古びた告解室みたいなところに入った駅員さんに話しかけたら手際よく色々してくれて、取り敢えず一安心。だけど、また来たときにちゃんと正しい手順を踏めるかは全然分からない。取り敢えずあれなのかな。改札入る前の発券機で切符を買えるか観るのがベターなのかな。でも、そんな事をしたら帰りJRで乗り換えをするときどうすれば良いんだろう。1回改札の外に出るのだろうか。分からん過ぎる。

良い感じのポストがあった。

 お昼は時間が甲府に着いたのがかなりギリギリだったので、甲府駅の構内にあった「いろり庵きらく」で。カツ丼セットを注文して食べ始めた時にようやく気がついたけど、1月に甲府へ来た際も帰りの時間がギリギリでここのきらくのこの席でカツ丼セットを食べたことを思い出した。甲府に来て1番食べているのがきらくのカツ丼セットだというのは、なんだかいとをかしだな。食べ終わったらもうすぐ電車が来る時間だったので、お土産をろくに観る暇も無くホームへ。でもまあ家に対するお土産は1月の時に買ったし、会社に対するお土産はそもそも買う気が無かったので別にいいかとは鳴った。帰りの電車内では子供がずっと爆泣きしていたのだけど、何か言葉を発しそうでギリギリ発しないという吉本闇営業の際にインタビューを受けたKAZMAみたいで、めちゃくちゃ大変そうにしていたお母さんには申し訳ないがずっと面白かった。

さようなら、甲府。の図

 17時近くになってようやく会社に。そこから鬼のように仕事をし、21時前に退勤。18時半くらいに、会社の若手メンバーが新入社員歓迎会があるといって軒並み出て行った。別に飲み会が好きなわけではないからいいのだけど、日中全然いなかったし急に決まったとはいえ、声すら掛けられなかったのは結構ショックだった。まあ、自分にとっては会社の人達との飲み会よりも、こうやって1日を思い出しながらポメラを触っている方が何倍も楽しかったりするんだけどね。とはいえ、水曜日なのにもう5000字をあっという間に越しているのでそろそろ自制していきたいところ。5年くらいほぼ毎日日記を書き続けているけれど、ここ1年だけでその前4年分くらいの文字数を書いている気がする。日記だけやって、他の事をしている時間があまりにもなさ過ぎる。なので今日はここで終了。


5/2
 仕事をしていたら友人から今日の夜映画を観に行こうと誘われたので、全力を出して仕事を終わらせた。想定していたよりも10分くらい早く会社を出て、そのままポレポレ東中野へ。ポレポレに来るのは2回目だけど、前回よりも混んでいるなという印象を受けた。GWだからだろうか。どうでも良いけど、私はGWのことを永遠にジーダブリューと言うようにしている。もう少しでジーダブに変化しそうな予感がしている。ポレポレでは「94歳のゲイ」を観た。ドキュメンタリー映画だからリアルでいるようで誰かの視線や言葉があまりにもじっとりと響いていたけれど、それでも"自分"として生きていくことが社会を変えることに繋がっていくし、誰かにとっての勇気になっていく様子には強さを感じた。ラストで偶像だけを並べていた壁にとても光であるリアルが並べられた映像には、思わず泣いてしまいそうになってしまった。友人の写真を部屋に飾る。それがこんなに眩しいことだとは思わなかった。自分1人だったら観たいとは思いつつ忙しさにかまけて結局来なかったと思うので、友人には感謝だ。
 映画のチケットは各自で取っていたので、友人とは上映終了後に落ち合った。決して大きくない映画館だったとはいえ、かなり近い距離に友人がいたことには少し驚いた。映画館を出て軽く映画の感想を言い合った後、腰を据えて話せる場所を探すことに。Googleマップを少し開いてお店を探していたら、自分が以前から行きたかった「雑談」が近くにあったので、これは行かねばと思い行った。道中でケバブを買って、一旦軽く腹を満たした。因みに、東中野のこのケバブ屋はかなり美味しい部類のケバブ屋でした。家の近くに無くて良かった。「雑談」ではジンとカレーを。ことごとく写真を録ることを忘れてしまったので、それが何のお酒だったかは永遠に迷宮入り。「桃山商事の恋愛よもやまばなし」を聴いていたから「雑談」がどんな場所かなんとなく知っていたつもりだったけど、それでも実際に来てみるとお店の中に突然現れるポッドキャスト収録現場にちゃんと驚いた。いつかこういう場所で収録してみたいなと思ったり。

ケバブ!ケバブ!
色んなポッドキャストの本が置かれていた。流石や。
お店は思ったより狭めだったけど、雰囲気は凄く良かった。

 友人と自分は2人ともお酒に強くないので、ジンを1杯だけ飲んで店をあとに。お店の隣にコインランドリーがあって、やっぱりコインランドリーの匂いって何か良いなと思ったりした。近くのミニストップでキユーピー(キューピーの正式表記はキユーピーだったんですよ、みんな知ってた?)の味付けゆで卵とグリーンスムージーを買って、これまた近くの公園で食べながらダベった。最初はブランコに座っていたけれど、揺れのおかしさに酔いの予感が強く出てきたのでアスレチックに移動。少しアスレチックで遊ぶなどした。公園でダベった後は東中野から新宿まで歩くことに。マップを見ずに総武線の線路の形を思いながら歩いていたけれど、"小滝橋通り"という名称が出てきた瞬間に二郎データベースのおかげで現在地と向かっていく場所が一瞬で分かったのは自分でも少し怖かった。東中野から新宿までは想像していたよりもかなり近くて、これなら毎回歩けるじゃんと思った。別に歩かないけどさ。友人とは新宿で別れてそのまま帰宅。家に着いてからは日記も書かずにすぐ寝た。


5/3
 間違えていつもの平日と変わらない時間に目覚ましを鳴らしてしまい、朝からダルい気持ちに。ダルいので2度寝をしたら、今度は家を出るギリギリの時間になってしまっていたので焦って家を出た。ジーダブくらい優雅な時を刻みたかった。今日は朝から美容院。普段は時間が閉店ギリギリなのでカットだけだけど、今日は日中なのでシャンプーもしてもらうことに。美容院でシャンプーされるのは久し振りだけど、やっぱり凄く気持ちが良い。シャンプーされながら『めちゃくちゃ頭がこってるね~』と言われてそうなんだーと思った。そろそろマッサージ店とかにちゃんと行くべきなのかもしれない。あと、身体の中の毒素を抜けば少し体重が軽くなりそうな気がするので、健康診断前に血流をギュルギュルにするのもいいかもしれない。そういえばだけど、自分の健康診断予定の日が高校演劇全国大会の前日だったので、これは脅威の3.5連休の未来が見えてきた。それは良いんだけど、その頃の仕事は大丈夫かな..と少し不安になったりもしている。カットをして貰っている間では、カラーの話をした。自分は髪を染めたことが無いのでカラーに関しての知識がまるで無かったのだけど、そんな自分がようやく爪分くらいの知識を得れて楽しかった。自分は一生の内に髪を染めることがあるのだろうかとその時思って、いつかは染めてみたいなとボンヤリ思った。ただ、最初から金髪にするのは超怖いので、まずは染めているか怪しいくらいの茶色から。茶色なら髪から最初に抜ける青色が少し抜けるくらいで済むみたいだから髪へのダメージも少ないみたいだしね。
 美容院を出た後は、1駅隣の六本木へ。ちょっと前から新しい展示が始まっていた国立新美術館に行って、「マティス 自由なフォルム」「第98回国展」「遠距離現在」の3本の展覧会を観た。「マティス 自由なフォルム」は作品が雑然と並んでいたので正直退屈だったのと、女性の裸体を描いた作品があまりにも多くて全然楽しめなかった。いくら100年以上前の過去の作家とはいえ、芸術の名の下に女性の性を大きな意味なく当たり前みたいに消費してきた人の作品を肯定なんてできないよなと思ったりした。そして、それを当たり前みたいな顔してそればかり馬鹿みたいに並べてしまえる国立新美術館の感覚もなんだかなと思ったり。まあ、国立新美術館なんてアイデンティティも累積されるはずの歴史も無いただの箱貸しなので展覧会に何かを期待するだけ無駄だということは分かっちゃいるんだけどね。その後に行った「第98回国展」はバラバラの作者の作品が1つずつ並んでいるだけにも関わらず、大きな絵画が大量に並ぶ空間独自のパワーやその大量にある中でバチッとくる作品に出会える楽しさが詰まっていた。写真のコーナーの一角にあった『第3回小中学生フォトフェスタ』は、去年かごしま総文で高校生の写真部門を観たときのような、構図や撮り方といった技術やメッセージ性が少なくても切り取られる熱量の密度をひしひしと感じるような作品が並んでいた。そしてこれを観たことで、今年行われるぎふ総文でも写真部門や美術部門をちゃんと観ようと決意する事ができた。さ、日程調整しちゃうぞ!最後に観た「遠距離現在」は、新国立美術館の展覧会にしては相互の繋がりや縦軸がしっかりしていてしっかり楽しめた。展示室がかなり奥で人もまばらだったせいか、展示を観ている人達の中でも"距離"が生まれてしまうように席の配置等が行われているのが良かった。欲を言ってしまえば、展示量がもっとあっても良かったかなとは思った。 新国立美術館を出て良く分からない中華料理屋で1000円を超える味もそこそこのランチを食べた後、カフェに入ってポメラを叩く。ランチがあまりにも微妙だったので、最初からカフェでランチも取っておけば良かったなと少し後悔した。カフェではずっと書きためていた「ウマ娘 プリティダービー」のカワカミプリンセス育成シナリオの感想を書ききってInstagramに投稿。ようやく投稿できたので、肩の荷が下りた気がして開放感を感じる。最近感想を書き始めようとするまでに時間がかかりすぎているので、なんとか改善したい。2時間くらい感想と日記を書いてもまだまだ次の予定までに時間があったので六本木から渋谷まで歩き、渋谷公園通りギャラリーで開催中の「共棲の間合い -『確かさ』と共に生きるには-」を観に行った。展示作品こそ少なかったけれど、現代で生きる自分の常識の範疇の外にある生き方や表現と社会がどう溶け合っていけるのかというような内容で良かった。特に壁一面に並べられたサッポロ一番の光景からは、その行為を無作為に並べたからこそ初めて知るようなパッケージの差異みたいなものにも目がいき、普段当たり前のように見ている景色をいかに見ていないかということに気がつかされた。これは新国立美術館で開催していた「遠距離現在」におけるエヴァン・ロスの『あなたが生まれてから』と逆でありながら同じベクトルの表現だった。

 渋谷公園通りギャラリーを出てからもまだまだ時間は有り余っていたので、そこから歩いて新宿へ。前回歩いた時も感じた渋谷~新宿は思ったより遠いという事をひしひしと感じつつも、歩みを進めた。途中竹下通りの横を通ったら、人が集合体みたいな密集の仕方をしていて気持ち悪さを感じた。竹下通りには人生で1回だけ中学生の頃に行ったことがあるけれど、正直何が楽しいのか全く分からなかった。その時どんなお店に行ったとかはまるで覚えていないけれど、あの人+数人とプリクラを撮った事だけは強く覚えている。新宿までの道を歩いていたら、道中のよく分からない場所でTIFのイベントがやっていてよく分からなかった。そういえば、自分はいつからTIFを始めとするアイドルイベントに行かなくなったんだっけ。全然思い出せないな。
 新宿に着いてABC-MARTで靴を買い、髭の脱毛。人生で初めて体感するヤグレーザーにビビりまくっていたけれど、やってみると他のレーザーより全然痛みが弱くて最高かよ!となった。まあ痛いことには変わりないんだけどね。あまりに他のレーザーと比べて痛みが弱いので、本当に脱毛効果があるのかどうかという部分が不安なところ。脱毛を終えた後は家に帰って家事をした後に、近くのコインランドリーへ靴を洗いに行った。脱毛で靴を脱いだときにあまりにも自分の靴が臭くて、流石にこれは良くなさ過ぎる!と強烈に思ったのでそれを精算。洗っているのだから当たり前だけど、洗って乾かした靴はめちゃくちゃ綺麗になっているように見えた。靴を洗ったり乾かしたりしていた1時間強はずっと本を読んで過ごした。途中、星野さんに連絡をして明日の集合時間を決めるなどした。初めて乗り込む幡ヶ谷と、そこにある「肉と麦」楽しみ~。コインランドリーの閉店時間ギリギリに出て(コインランドリーに閉店時間とかあるんですね)、諸々の片付けをして就寝。


5/4
 朝起きたら星野さんから調子が芳しくないので予定をリスケさせて欲しいとの連絡が来ていた。布団に寝転がったままだけど、脱力してしまい一瞬シナぷしゅみたいになってしまった。話が逸れるけどこの前初めてシナぷしゅをちゃんと1回分観て、その番組としての完成度とアイデア力の高さにめちゃくちゃ驚かされました。MONONO AWAREの「もうけもん」もこの日以降ずっと聴いてしまっている。この番組の歌における語感の気持ちよさは、幼児番組に共通しているものなのだろうか。取り敢えず、時間があるときに「シナぷしゅ」は気にしていこうと思う。平日に毎日放送しているから供給ペースに視聴ペースは絶対追いつかないのだけど。話が逸れすぎたので戻すと、予定がリスケになってしまったので、何かしなきゃという義務感が無限に湧き出てしまい、そこから怒濤の映画3本分のチケットを予約してしまった。いくら先月に映画を観れていなかったとはいえ、流石に全力を出しすぎたかもしれない。

 そんなわけで映画のチケットを取ったのち、余っていた千切りキャベツとツナを炒めてそこにめんつゆとマヨネーズと鶏ガラスープの素を少し入れたものをこしらえて軽く朝ご飯。想像で初めて作ったメニューだけど、めちゃくちゃ美味しかったのでこれは夕ご飯にも出すレギュラー確定です。その後は日比谷に移動して映画。映画は「パスト・ライブス」「異人たち」「成功したオタク」の3本を観た。「パスト・ライブス」は並行世界の自分と"あの人"との関係が良好的であるという想像とそれを現実にできる可能性がまだ残っている人のための物語であって、自分のように"あの人"との関係において良好な未来を考える事はできずそれが絶対的な現実でしかない人間からしたら、スクリーンと自分との間に分厚い分厚い壁がそびえ立っている様にしか思えない内容だった。自分のようにもう戻れない過去を磨き続けて眺め続けるのがいいとは思わないが、それが現実として露出するのは気持ちが悪いなと思う。どうせ露出するなら、「こっち向いてよ向井くん」くらいやって欲しかった。夫であるアーサーに背を向けて、彼が分からない言語で話し続けるシーンも凄く気分が悪かった。「異人たち」は正直途中まで映画の構造が分からずに「ボーはおそれている」か?と混乱していたけど、最後でようやくうっすら構造が理解できて点が線になった。とはいえ、主人公が死に接近しているが故の交流なのか、ゴーストが主人公に接近しての交流なのか、ある種の妄想的なものなのかの判別はつかないままだった。だからといって別にチェックする気にはなれないが、あらすじとかをまるでチェックしない弊害がこういう所に出ている。因みに、私がどのくらい映画のサイトをチェックしないかというと、楽しみで楽しみで仕方ない「関心領域」や「水深0メートルから」や「フュリオサ」のサイトすら観ないというレベルです。お納めください。
 その後は日比谷を出て菊川のStrangerに移動し「成功したオタク」。初めて来るできたばかりの映画館で、雰囲気がオシャレだなと思った。この日の上映は「成功したオタク」意外にも良さそうなのが揃っていたので、これから長い付き合いになっていきそうだなと思った。菊川っていうのが新宿線1本しかないので行きづらくて仕方ないのだけど。まあでも、森下か清澄白河から歩けなくもない距離ではある。菊川では映画前に駅前の中華料理屋で取り立てるほどではない定食を食べてから(中華料理屋って1割マズい、1割ムチャ旨い、8割特に無しだよね)映画館へ。道中聴いていたFred again...の新譜に収録されている『leavemealone』がボンヤリと"瓶ビール"と言っている様に聴こえてしまって一瞬驚いた。英語ができなさすぎるから、こういう空耳がそこそこある。まあ、正確には"瓶ビール"もそうだけど"瓶ビー..."なんだけど。「成功したオタク」は無邪気にファンであることを半ば強制的に辞めざるを得なかった女性ファンたちの語りで、とても深刻で真剣であるにも関わらずドキュメンタリーの雰囲気はポップで時々大きな笑いあったのが素晴らしい作品だった。韓国と日本ではアイドルを取り巻く環境が違うし(どちらの国にも男性芸能人による性加害事件が起きているが、日本においては女性アイドルに対する男性ファンからの加害行為も目立つような気がする)それに伴うファンダムの形も異なるけれど、アイドルや芸能人を眼差している1人の一般人として無関係ではいられない内容だった。この映画に関しては、もう少しちゃんと向き合ってInstagramにあげる感想を書きたいと思った。家に帰ってからは、家事をしてポメラ。本当は溜まりに溜まっている録画番組を観るつもりだったけれど、それは叶わなかった。本当に毎日時間が足りない。多分原因はポメラなのは分かってるんだけどね。


5/5
 今日は以前友人と決めたジムへ初めて行く日。とはいえその予定が午後からと考えていたので、午前中は録画の溜まっていた番組を沢山観た。第1週からまだ観れていなかった「虎に翼」をようやく観始めて第3週まで観たのだけれど、そのドラマとしてのあまりの面白さにとにかく撃ち抜かれまくった。物凄く真っ当でド直球のフェミニズムドラマでありながら、物語の詰め込み方が半端ない。エンタメと政治は切っても切り離せないということを、絶対的な面白さをもって言い切っていることが凄くカッコいい。あと、主人公の寅子が言う「はて?」という疑問の言葉が、全て構造の部分に対して放たれているのが本当に素晴らしい。フェミニズムは怖い物でも、めんどくさいものでも、分断を煽るものでも無くて、今そこにある差別に気がつきそれと戦う為のものなのだということをちゃんと伝えてくれている。現在はまだ第3週までしか観れていないけれど、このドラマだったら"男性もフェミニストになれる"という部分までちゃんと描いてくれそうでめちゃくちゃ楽しみ。また1つ、真剣に観なければならないドラマが増えてしまった。
 予定よりも多く「虎に翼」を観た後は、いよいよ人生初のジムへ。ジムと言えば、Tinderとかで上裸の写真をプロフィールにあげる男性が行くところみたいなイメージがあったのでずっと敬遠していたけれど、いよいよそんなこと言っているフェーズじゃ無いくらい自分の健康が悪くなってきたので行くことに。最初はトレーナーによる設備の説明と、無料の体験会。バーベルを持ってのスクワットと、内ももを鍛える器具を使うなどした。スクワットは「リングフィットアドベンチャー」とかでも繰り返しやっていたけれど、バーベルが入っただけでこんなに短時間で負荷がちゃんとかかるのかと驚いた。シャフトに+20kgしか付けていないのに、10回やるのがこんなにキツいとは。というのと同時に、ジムでの筋トレって家でやるよりも短時間で済むから総合的には時間の有効活用ができるのではないかと感じた。トレーナーに付いて貰った時は特に何もしなかったけれど、離れてからの有酸素運動ゾーンではスマホでビデオを観れたし、そうじゃない部分ではラジオを聴けたし、聴かなければいけない新譜が1日分以上の時間溜まってしまっている今の自分の状況においてはめちゃくちゃ良い場所かもしれない。勿論平日だとそれをして家に帰ってからの料理の時間等々は削れてしまうが、それでも時間の使い方的にはまずまずといった感じになりそう。トレーナーが離れてから1時間いかないくらいみっちりトレーニングをして、ジムをあとに。トレーニングを終えた後、ジムにシャワーがあったので思わず使ったけど、そういえばタオルを持ってきていなかったことに気がついてシャワーを浴び始めた瞬間にやめた。なるほど、こういうエラーも出てくるのね。勉強になった。ジムを出た後は、コンビニ(余談だけど、私はファミマは大元が伊藤忠なので意識的に使っていません)でこれまた初めてのSAVASを買って飲んだ。美味しくないわけじゃ無いが、筋トレ後とかじゃなければ進んで飲まなそうだなと思った。まあ、これから結構飲むことになりそうなわけではありますが。
 その後は神田に移動して中学の頃の友人2人と居酒屋へ。とはいってもみんなあまりお酒は飲めないので、自然薯の料理を出すという一風変わったお店で色んな自然薯料理を楽しんだ。山芋と似ていると言ってしまえばそれまでなのだけど、熱を入れたときの固まり方みたいなものが山芋とは違う感覚で凄く美味しかった。頻繁に行きたいわけではないが、また行きたいなと思えるお店だった。その後は神保町まで歩いて移動し、カフェでダベった。友人達と話している中で、片方が先月結婚していたという事を知った。おー、久し振りに男性コミュニティ過ぎる会話だーとか思ったものの、最終的にはもう1人の今の恋人との付き合っていき方のお悩み相談会がメインになり、楽しい会話ができた。友人の恋人との付き合い方に関しても、どこに行くとか何をするといった事象では無く、まず相手や自分が何を考えているのかということをベースにちゃんと話ができたのが本当に良かったと思うし楽しかった。ただ最終的に自分も友人も自分が中学生以降だれかと恋人関係になったことが無いということを良く知っているので、"誰にアドバイス貰ってんだよ"となって笑った。向き合う場所はちゃんと向き合った上でこういうこともちゃんと言えることに、今まで自分がこの2人と築いてきた関係性は間違いじゃ無かったんだなと強く思う瞬間だった。友人達とはその後も嫌なコミュニティの話(特に自分の中学校の時の部活コミュニティ)をし、ずっと退会するか否か悩んでいたそのコミュニティのグループLINEを退会するまでに至れた。友人と会うという事はこういう自分にとって何かの行動を起こすためのきっかけや勢いや勇気を貰える場にもなるということなので、これからも大事にしていきたい。抜けたそのコミュニティには今後"あの人"が戻ってくる可能性だってあるけれど、私は今を生きていて、今の私に取っては"あの人"より私の方が大切な存在なのだ。図らずした行動ではあったけれど、ほんの少しだけ呪いが解けたような気がした。それからは今日から自分がジムに通い始めたという話をし、最終的に同じジムに皆で通って健康になろうという話で落ち着いた。友人の1人はもうすでに1度そのジムを体験済みだったので、トントン拍子で入会の連絡をしていた。もう1人の友人は取り敢えず体験の申し込みをしていた。生活のペースが違うので毎日会うとかそんなことはしないけど、2週に1回とか会って並走できる人がいるだけでだいぶモチベーションに繋がるので本当に助かる。まあ、そもそもキャンペーンで入会したから半年はジムを退会できないんだけどね。よっしゃ、これから頑張って健康体になるぞ!

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