COACHELLA FESTIVAL 2024の感想


今年もCOACHELLA FESTIVALの配信が3日間×2週あったので、例年に引き続き配信を見漁っていた。去年に引き続き6chあるというのは嬉しい反面タスクが山のように押し寄せてきているということと同義で、喜びながら奥歯をギリギリいわせていた。月曜日は仕事があったので絶対数としてそんなに観れなかったけれど、それでもかなり観たなという意識があるのと共に、この3日間はそれ以外のことを何もやらなかったという実感がとにかく強い。とは言いつつ、この3日間の内の2日間は「SYNCHRONICITY」に行っていたので何もしてないわけでは全く無いのだけどさ。

本当はこれ自体をInstagramに投稿する予定だったけれど、5000文字を超えた現状を見てしまったのでそれを諦めnoteに投稿することに。noteに投稿するんだったらそれぞれに割く文字数少ないよなとかは思いつつも、記録としても気分としても結局書いたものをそのまま捨てる気にはなれなかったので、取り敢えず公開という形を取っている。まあでも、普段の日記よりも誰かに読まれる想定をして書いていないので、もし読まれる方がいるのであればそのつもりの斜め読みでお願いします。



【1日目に観たアーティスト】

1日目タイムテーブル

Last Night Drive Home

Sid Sriram

The Beths

Faye Webster

Sabrina Carpenter

Lil Uzi Vert

Yoasobi

Peggu Gou

Chloe

初音ミク

Justice

Lana Del Rey

Black Country,New Road

Wall Grab(2週目)

The Japanese House(2週目)

L'IMPERATRICE(2週目)

Deftones(2週目)

1日目配信タイムテーブル

Faye Webster

今年のOCACHELLAには多くのスター感の強いアーティストが出演していたけれど、彼女は間違いなくその内の1人だった。出演した時間は早いしステージもそこまで大きい場所では無かったけれど、それでも彼女を観ようと押し寄せていた観客の数がそれを直接的に物語っていたと思う。演奏しているときもかなりシンガロングが起きていて、これは次出るときは2ndステージだろうなと思ったり。

Sabrina Carpenter

全然昼頃のアクトなはずなのに当たり前の様にステージ上にMOTELが組まれていて驚いた。その舞台装置を用いた見せ方も然る事ながら、そもそもの歌自体が安定していてとても観やすかった。メインステージに吹き荒れる風を、ロロのいつ高の様にカーテンという形で効果的に使っていたのには最高だねとなった。去年のRosaliaのステージを踏まえた上での要素の使い方がされているのもGoodだった。

Yoasobi

驚くほど声が安定していないし細いしで、正直ライブを観ていて不安感しか抱けなかった。音源の歌声とライブの歌声を変えろとは全く思わないが、それでも世界に出て行って戦おうとしているのならばあの歌のスキルでは正直鼻で笑われて終わってしまうと思う。勿論「アイドル」みたいなヒット曲は持っているにせよ、数年前に観た配信ライブから何の進歩も無いのは流石にパフォーマーとしていかがなものかとは思う。パフォーマンスの基礎スキルアップが急務であることが改めて浮き彫りになった時間だった。

初音ミク

ややハードめな生バンドが入ることで、初音ミクの曲に比較的多い音の薄さみたいなものがちゃんと解消されていて演奏としても良いステージになっていた。そうなってくるとやはり「Tell Your World」の良さが一段と光るなと思ったりもした。あと、一瞬で髪型を変えたり衣装を変えたりする事は、パフォーマンスの驚きだったり色を見せる上で結構大きな要素なんだなと気がつかされたり。

Justice

新作は出たもののモードはまだ今までのJusticeという感じで、今までと変わりなくただただ最高に楽しい時間だった。あと、ライブ中の照明が凄すぎて映像で観ると(実際現地にいても変わらないだろうけど)めちゃくちゃ眩しかった。今年最も日本で観たかったアーティストだけど、日程的にサマソニ等には来られそうになくてめちゃくちゃ残念。単独でも来日してくれないかなー。

Lana Del Rey

ヘッドライナーという立ち位置でどんなパフォーマンスを見せるのかと思っていたら、純粋に歌の力と穏やかな演出で1時間半以上引き込ませ続ける、単純だけど故に物凄いパフォーマンスだった。彼女の歌がめちゃくちゃ上手かったのはもちろんだけど、その歌の力や世界を補完する舞台装置の作り込まれ方が何より素晴らしかった。特に柵や柱に付着した汚れや苔のテクスチャーが本当に繊細で細かく、映像を通して全世界に配信しているという事やパフォーマンスの世界を舞台上で構築し尽くすという部分に心血が注がれていたのがよく分かった。そんな素晴らしいステージだったからこそ、余計に彼女のステージの文脈や意図が汲み取れなかったのが悔やまれるばかり。

L'IMPERATRICE

歌が歌というより演奏的な立ち位置でエレクトロニックな音像だけどTycho的なチルさも兼ね備えたグルーヴのあるダサかっこいい、という要素が盛り盛りみたいな凄く楽しいライブステージだった。前列のボーカル、ギター、ベースが仕事を放棄し後ろのメンバーの方を見ながら踊るだけの時間があったのも新鮮で凄く良かった。メンバーでおそろいの変な衣装も好きでした。肩の部分が謎に光っているのが特に良い。

【2日目に観たアーティスト】

2日目タイムテーブル

Young Father

RAYE

Vampire Weekend

The Last Dinner Party

Kenya Grace

Bleachers

Oneohtrix Point Never

LE SSERAFIM

Gesaffelstein

Blur

NO DOUBT

Tyler, The Creator

JUNGLE(2週目)

Jon Batiste(2週目)

2日目配信タイムテーブル

The Last Dinner Party

ステージに5人が出てきたときの無敵感というか、そういう何を纏うかとかどう立ち振る舞うかみたいなものが冒頭から感じられて、ベクトルこそ違うけれど今回のCoachellaにおけるFaye WebsterやLana Del Reyと同じかそれ以上のものを感じた。ボーカルの存在感が圧倒的なバンドなんていうのは多くいるが、ここまで並列に全員の存在感が強いバンドはなかなかいないと思う。会場の盛り上がり方にも熱があって最高だった。フジロック行きたいなー。

Bleachers

もうただただ楽しいセット。ただその中でも、新作のアルバム「Bleachers」はやや落ち着いている印象を受けていたけれど、ライブになった瞬間にこんなにも映えるのかと驚きながら観ていた。サマソニで絶対に観たい1アクトになりました。

LE SSERAFIM

別にルセラや宮脇咲良を追いかけ続けてきた人間ではないけれど、Coachellaに出るならそりゃ観ないわけにはいかないよねという事である種義務的に観た。理由こそ義務的ではあったものの、パフォーマンス自体は過去に同じくSAHARAのステージで同じくらいの時間にパフォーマンスをしていたBLACKPINKを重ねずにはいられなかった。若干安定しきらない生歌や手数が多い"だけ"のバンドセット等気になる箇所はいくつかあったものの、アーティストとしての魅力は十分伝わる内容だった。BLACKPINKのようにここから更にブレイクスルーできるかはある種運が絡むような部分も多いとは思うけど、なるだけ頑張って欲しいなと今は感じている。

Gesaffelstein

めちゃくちゃノレて物凄く気持ちが良いのだけど、良い意味で絶妙にどこか居心地の悪いような感覚が新しくとても気持ちよかった。これを実際の会場での大音量で食らっていたら本当に気持ちよすぎて戻って来れなかっただろうな。あと、あの目だけ光っている鉄仮面が微動だにせず観客の方を向いているラストは流石に怖すぎ。

NO DOUBT

全盛期を知らず今回のステージで初めてその存在を知ったのだけど、2024年のCOACHELLAで聴いても全然遜色ないスカパンクでとてもカッコ良かった。と言うのと、COACHELLAのメインステージでスカパンクの音が鳴っているというのがここ数年全く無かったのでそれも凄く新鮮だった。あと、「ファーストサマーウイカのANN0」のOPで使用されていた曲がようやくこのバンドの曲だと覚えていられる知識として身につけられたのは大きな収穫だった。

Tyler, The Creator

アーティストがキャラクターという記号に収まってしまったらとても動きにくくなってしまうはずなのに、それを自らに課したまま拡大化させて誰も観たことが無いレベルのパフォーマンスにまで引き上げていたのが本当に凄かった。登場のセットの車をぶち破って登場することから、岩肌をゆっくり降りてくること、暗闇の中でランタンだけ灯すこと、ラストの嵐に巻き込まれて飛ばされていく部分に至るまでずっと"ステージをどう面白く見せるか"という事にギミックが特化していて、だからこそ配信も現場も同じくらいの温度感で楽しめるパフォーマンスになっていた。そして、ラッパーのパフォーマンスにおいて、ラッパーのするその動きがどれだけ大切かという事を全ての人に気がつかせるようなパフォーマンスでもあった。舞台装置の面では、映像と舞台装置を地続きにさせることで、舞台以上の広い空間を作り出すというギミックにはとても唸らされた。これは今後のCOACHELLAのメインステージで組まれる舞台装置の大きな転換点になったのではないだろうか。まあでも、このクラスはヘッドライナーとか準ヘッドライナークラスじゃないとできないだろうけどさ。

JUNGLE

バンドセットなのにDJセットの様な曲の繋ぎ方をしていく今まで自分がほとんど観たことが無いスタイルで、もうそれ自体でめちゃくちゃ夢中になってしまった。そうでありながら、楽曲毎にサポートメンバー含め皆が色んな楽器を演奏するマルチプレイヤーであったり、立ち位置や見せ方もガラッと変わっていく見せ方がとても良かった。JUNGLEが出演する今年のGREENROOM FESTIVALの初日は行く予定をしていなかったけれど、これはもしかしたら行った方が良さそうかもしれない。出てみたタイムテーブルとかをよくよく見てみると、実際1日目の方が良かったりするしね。うーむ、悩みどころだ。

Jon Batiste

時間があったから何となく観てみるか程度の気持ちで観始めたら、もしかしたら今年COACHELLAで観たライブの中で1番楽しくて踊ってしまったかもしれない。大人数のバンドが奏でる音の豪華さも然る事ながら、それらのバンドの圧倒的な演奏技術の高さにずっと唸っていた。そしてフロントマンであるJon Batisteの演奏能力の高さも圧巻で、彼がステージ上で次にどんな行動を繰り出すのかずっと釘付けになってしまった。

【3日目に観たアーティスト】

3日目タイムテーブル

YG Marly

88rising future

Lil Yachty

Bicep

Doja Cat

新しい学校のリーダーズ

The Rose(2週目)

J Balvin(2週目)

3日目配信タイムテーブル

88rising future

そもそもの企画自体がバラバラのパフォーマンスなので統一感は無く1アクトとして観るのがなかなか難しいけれど、その中で日本から参加していた面々の中でもYOASOBIとNumber_iのパフォーマンスと、新しい学校のリーダーズとAwichのパフォーマンスとでレベルに分かりやすく差が出てしまっているのが、観ていてノリきれない大きな原因になってしまっていた。ただ、そんなノリきれない中でもAwichのパフォーマンスはとてもカッコ良く、「The UNION」~「Bad Bitch 美学」までちゃんとその爪痕を残していた。次回は是非、COACHELLAに単独出演をして欲しい。

Doja Cat

今回のCOACHELLAで初音ミクしかできないかと思っていた髪型まで変える早着替えを当たり前のようにやりながら、前々日のLana Del Reyとも前日のTyler, The Creatorとも異なるヘッドライナー像をしっかりとやり切っていてとてもカッコ良かった。Lana Del Reyと同様に正直Doja Catの文脈がほぼほぼ何も分からないまま観ていたところがあるので、コロナ、金の毛、泥とかはどういう意味を持っていたりするのかは知りたいところ。純粋に、ビジュアルとしての変化やインパクトが大きいのは勿論大きな理由としてあるだろうけどね。あと、去年Rosaliaが発明したステージ上の人がステージを勢いよく録るパフォーマンスを当たり前の様に入れ込んでいるのも良かった。

新しい学校のリーダーズ

声の張りや安定感がしっかりしていたので、観ていてとても安心感があった。それでいながら、何をどう見せるかみたいな部分がしっかりしているからちゃんと楽しい空間も作れていて、ステージのトリを任されるに相応しい実力の伴ったパフォーマンスだった。ただ、個人的には曲と歌詞は依然として好きになれないままだったりする。

The Rose

名前も知らない状態からなんとなく観始め韓国の4人組バンドなのかと思いながら観ていたら、その音楽性の幅広さとファンの熱気の高さにもうありったけ打ちのめされた。正直演奏はそんなに難しいことはしていなさそうだったけど、とにかく4人とも今その舞台に立てていることが嬉しいみたいな、FUJI ROCKのステージに初めて立った時のtoconomaみたいな熱量があって凄く良かった。あと、Vo,Gt,Synを担当していた方が、過程が終わり完了した後のカカロニ栗谷みたいで凄くカッコ良かった。


何アーティストかは不満があったりしたものの、総合的には今年もめちゃくちゃ楽しんでしまったので、来年以降も配信があり続ける限り観ていきたいと思います。
あと、来年あたりはそろそろ米津玄師や星野源がOUTDOOR THEATERの3番目くらいの順番で出るのではないかと思っております。「クイズ☆正解は一年後」をセルフでやったのでここで終わります。




























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