2024/6/10〜2024/6/16

6/10
 今日は朝から外回りで遅れたら良くないからと普段より早めに行ったら、時間的にまだだったのか完全に自分が入っていいゾーンでは無い場所へ気がついたらグングンと進んでいってしまっていて、M-1の時の男性ブランコの平井さんみたいになってしまった。ただ、実際にその場所で平井さんになるわけにはいかないので、そこにいるべき人みたいな堂々とした佇まいでその周辺をウロウロとし、その流れでその場所から出て事なきを得た。入っちゃいけないのだとしたら何かしらの表示が欲しかったってもんですよまったく。危なかった。
 仕事終わりにはなかなか観に行けていなかった「関心領域」を遂に観た。冒頭、真っ暗な画面のまま不穏な音楽だけが何分か鳴り続ける状況に、劇場体験のそれを強く感じた。映画は映画を観る"私"という人間がどこに関心を向けて映画を観ていて、その領域はどこまでしか広がっていないかということを問うてくるような内容だった。映画の中では露骨に叫び声や銃声が聞こえてくるけれど、それを全て聞き取れているかやそれ以外の何かに自分は気がつけているのか怪しくなって怖くなった。ただ、この映画の性質を知った上でこの映画を観に行く/行かないことを選んだ時点で、もうそれは『関心領域』の話であるんだよなということも思った。そしてこの映画を観たとて、トランセンドも言うとおり情報は伝わっても共感は伝わってないのかもしれない。そんなことを考えた。


6/11
 仕事終わりにもうすぐ上映が終わってしまいそうな「トラペジウム」を観に行った。別に観なくてもいいかなと思っていたけれど、昨日の「関心領域」で6ポイント貯まりきったのでじゃあということで。結論から言うと、映画は面白く無かった。時間を詰めたいのか、台詞の速度や間が早くて、悪い意味で観客が物語に入る前に全て次に進んでいた。あとは、おじいさんの声を西野七瀬さんや高山一実さんがやっていたせいで流石に違和感とかいうレベルじゃ無いことになっていてキツかった。主人公がずっと嫌だったのは物語の構造上正しいのだけど、他のキャラクターが若干記号的な感じになっていたのもなんだかなという感じだった。あと、輝きの無いライブシーンが来たときの戸惑いったらという感じ。この感じいつぞやかにも感じたことがあったなとなり思い返してみたら、ワンピースの映画でウタがライブし始めた時のそれだった。まああれは3Dで踊らせたわけではなく、単にライブ表現としての完成度が低かっただけのそれなんですけどね。映画後は松屋でチミチュリソースのハンバーグを食べて、相変わらず美味しすぎるなと感じた。


6/12
 先週は日曜日しか行けなかったし今週も朝全然起きれなくて全くジムに行けていないからそろそろ行かなきゃという気持ちに追い立てられたので、ジムに入会してから初めての仕事終わりの夜に行った。初めて行った夜のジムはもう人がわんさかいて、休日と同じかそれ以上かという人の居具合だった。今後も夜にジムに行くことはあるかもだけど、仕事が終わってすぐの時間とかに行くのはやめようと思った。行っても22時以降とかかな。ただ、22時以降の方がトレーニングというよりダイエットみたいな目的で来ている人の割合が多いなということも感じた。だから何という話なのだけど。
 家に帰ってからは録画していた「有吉の壁」や「怪獣8号」を妹と一緒に観て、今週あまりできていなかった家事を片付けてから寝た。この時点で、今週はまだ1度もポメラを触れていなかった。そろそろ触らないとヤバいなとはこの時点でも思っている。


6/13
 打ち合わせのために代官山に来たら相手方のオフィスの会議室の予約が取れていないという問題が起きたので、急遽近くのカフェで会議をすることに。カフェで会議という初めての経験に少しだけ心が躍ったものの、カフェで会議ってなんか胡散臭い匂いしそうだなと今まで自分がカフェで出会ってきた色んな会議の場面を思い出しながら思った。カフェでの会議はなんなく終わり(それにしても代官山のカフェってどうしてあんなにも"代官山のカフェ!"味があるんでしょうか。完全に怯みました)、その後は前回代官山に来たときにも行ったLurf MUSEUMや初めてのヒルサイドフォーラムに行くなどした。Lurf MUSEUMでは後藤夢乃さんと山中雪乃さんによる二人展「Lux」が開催されていて、自分とこんなに年齢が近い(山中さんに至っては2つ下)人がこうやってカッコいい作品を作っているという事に、何物でも無い自分は少しだけ殴られたような気がした。自分はもう今年27歳になるので年齢云々の話をする意味みたいなものはだいぶ剥がれ落ちてはきたけれど、それでも"その界隈で初めて観る同世代"という存在にはどうしたって何かしらの殴られが起きている様な気がする。とはいえそういうことももう随分減ってきてはいたので、これはこれで何だか嬉しいような気もしている。ヒルサイドフォーラムで開催されていた「隈研吾とポルトガル 建築対話」は、建物の見せ方等初めて観るものが多かったものの、最終的に大阪万博のパビリオンに帰結していたので"あーあ"という感覚で会場を出ることになってしまった。ポルトガルのパビリオン自体の見せ方や構造は良さそうだなとは思うものの、じゃあこれを大阪万博という場に行ってまで観たいかと問われれば全くそうとはならなかったので個人的には全く響かなかったのだと思う。そういえば、同じように隈研吾が設計を手掛けていた国立競技場もまだまだ全然観る気になれていないな。多分、展示棟は観に行ってはいるけれど、隈研吾に全くの興味が無いのだろう。そこに気がつくことができた展示会だった。

後藤夢乃さんの作品
山中雪乃さんの作品

 代官山を出た後は、次の打ち合わせのために西早稲田に移動。少し前に昼から開いている野生の富士丸の西早稲田店を見つけていたので、ここぞとばかりにお昼はそこで。本店では提供の無かった汁無しを食べるなどし、相変わらずその富士丸クウォリティに唸った。富士丸の近くには早稲田大学や戸山高校があって、学校の近くに美味い二郎ラーメンがあるって最高だろうなと、店で同じようにラーメンを食べていた多分学生であろう人達を見て思った。自分が学生の頃は近くに二郎どころか二郎系もありませんでしたからね。とはいえ、自分が学生の頃はまだ二郎というものを口にはしていなかったのですが。意外でしょ?

あー、良い見た目過ぎる


6/14
 会社終わりに「ぼっち・ざ・ろっく!」の総集編を観に行った。映画の位置づけは総集編なので流して観るかくらいのテンションではあったけれど(じゃあどうして観に行ったんだ)、実際観たらただの総集編ではないアニメシリーズとは異なるハイライトの作り方をしていて驚いた。勿論総集編だからカットされた部分も沢山あってそれらが「ぼっち・ざ・ろっく!」という作品のアニメシリーズでのハイライトを作るまでの過程だったりするのだけど、こうやって劇場版は劇場版で『お前じゃなきゃダメなんだ』という部分を強く感じさせてくれる構成になっていたので本当に良くて既知の物語なのに少し泣いてしまった。
 映画の後は朝行けてなかったジムに23時くらいから行き、2時間くらいみっちりトレーニングして家に帰った。23時の時点ではまだぽつりぽつりと人はいたものの、日付が変わってからはもう明らかに人が居なくなり、とても過ごしやすいジム時間になった。今度から金曜日に映画を観るときは、こうやって夜のトレーニングまでをローテーションに加えてもいいかもしれない。使い方のよく分からない器具の使い方を調べながら少しずつ使っていく時間とか、正直取りたかったりするもんね。あと、深夜に行くとかって家から近い(わけでもないけどな)ジムに通うことのメリットってこういうところだよねとかも思ったり。帰って風呂に入ったりなんだりをし、3時くらいに寝た。疲れも相まって、流石に眠かった。


6/15
 10時くらいに1度目を覚ましたけれど、あまりにも眠かったので2度寝。再び起きたら13時を過ぎていて、頭の中がそこそこスッキリしていた。ただ、昨日のトレーニングのお陰か身体はとても痛いというか固い状態になっていて、とても動きにくかった。今日は外に出ず家事や貯まっていた「虎に翼」を観たりすることに時間を費やした。結局家事をしたり休憩したりポメラを叩いたりをしていたから3週分しか観れなかったけれど、それでもこのドラマの面白さを改めて痛感した。それにしても、ドラマを観ながら本当にずっと悔しさで泣いている。そして、それが2024年現在においても地続きで続いてしまっている地獄を知っているので、余計に悔しいし悲しい。いつになったらこんな気持ちにならずに済むのだろう。早くこのドラマが必要無くなる日が来て欲しい。切に願っているし、どうしたらそうやって現実と戦えるのか今も考えている。


6/16
 毎週恒例となりつつある友人との日曜朝ジム。といっても金曜深夜のトレーニングによって起こった筋肉痛がまだまだ無くなっていないので、トレーニングはそこそこに今日はランニングという名の有酸素運動をした。そういえば、最初はあんなに嫌だったランニングマシンが今はなんとも思わずできている。勿論何か番組を観ながらというオプションは付いているものの、これは大きな成果なのではないだろうか。トレーニング後は先週も行った韓国料理屋でお昼を食べて解散。とは言いつつ、夜にもまた会うのだけど。
 一旦解散した後は池袋にモダンスイマーズの「雨と国道とベンチ」を観に。池袋に着いたのは12時だけど劇の開演は15時だったので、一旦カフェに入りポメラを叩く。ここでようやく昨日分までの日記を何とか書くことができた。仕事とかなんだとか色々忙しいのもあるけれど、先週くらいから本当に日記に対するモチベーションが低い。ただ、徐々にその"全然書いていなかった"という部分も含め日記だと思える様になってはきているので(後から読み返した時にそれがそのニュアンスで読み取れるかは微妙だけど)、これはこれで間違ってはないのだとは思ったり。なんにせよ、取り敢えず時間欲しいって感じですかね。演劇は突き抜けるほどではないにしてもしみじみと面白く、ラストはちゃんと前に進むシークエンスがしっかりと響いていて良い余韻の残る観劇体験だった。

雨とベンツと国道と私、良いタイトルだ

 演劇を観た後は朝一緒にジムに行った友人+もう1人の友人と地元で会いに。少し前にもう1人の友人とも会っていたので声をかけられた時は何かあったのかなと思ったけれど、会ってみたら結局特に何も無かった。そこでようやく気がついたけれど、何か特別な用事なんて無くても友人と集まって良いし遊んだっていいんだよな。こういうところでもまだまだ自分の中に男性同士の関係における有害な部分があることを実感している。友人たちとは最初焼き鳥屋に行ったけれど3人ともあまりお酒を飲まない類いの人間だったので、最終的にデニーズへ移動してパフェを食べた。結局ファミリーじゃない者たちが集うファミレスにこそ物事の本質みたいなものがある気がする。そして、そんなファミレスで友人たちとダベった結果、4万を越えるタブレット端末を買うことになった。ウマ娘をデータ容量を気にせずやりたいという気持ちがあったりはしたものの、他のアプリもテザリングすれば問題なく使えるという事を知り遂に踏ん切りがついた。明日タブレットが届くのが楽しみで仕方ない。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?