OKコンピューター25周年
レディオヘッドのCD『OKコンピューター』が出て、ちょうど、この5月うで25年なんだという。たまげた!
部屋の隅っこに座りこみ、ステレオ(というのが昔はあったわけで)にヘッドフォンのジャックをつっこみ、ひとりで悶々と聞き続けていたのが、あれが、そうか、25年前なのか。あのとき感じていたことも、あのときの不安も悲しみも迷いも、これから自分がどうしたらいいのか? 何ができるのか? 混乱の極みにあった気持ちもぜんぶありありと覚えているのに、そうか、もう25年なのか。人生って、アッという間だな。あと25年後にはとても生きてそうもないから、ああ、ほんと、瞬く間だな。
でも、瞬く間に思える私の人生、それなりに大変で辛くて苦しくて。って。ははは。大変なばかりだったなぁ。
今、これを25年の間を経て再び聴くと、そういう気持ちがありありと思い返されつつも、そういう迷いや悩みや苦しみもぜんぶ愛しいように思える。その迷いや悩みや苦しみを大事に大事にしてきて良かった良かったんだよ、それが正しいことだったんだよと自分に言いたい。昔の自分に。
『OKコンピューター』が出た時、東芝EMIのオフィシャル・インタビュアーというのにならせてもらい、プロモーションで来日したレディオヘッドにインタビューした。でも、大して何も覚えてないのだから、大したことは聞けなかったんだろうなぁ。ああ、もったいない。ウカウカしてたんだろうなぁ、私。
でも、今、たとえばインタビューしてくださいと言われても、またウカウカしたことしか聞けないよなぁ、うん。同じ同じ。人はそうそう変われない。
変われないまま、ウカウカ25年生きて来た。それだけでいいじゃないか。十分じゃないか。そう思う。
25年の間、いいこともたくさんあった。苦しい合間に楽しいことをたくさんした。
人生は捨てたもんじゃない。
ほらね~~。
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