2019年8月6日

 広島に原爆が落とされてから74年目の朝、私は眠れない朝を迎えてしかし、中央線にごとごと乗って、立川へ。そこからまたモノレールに乗り換えて、立飛へ。どこそれ? なあに?

 って、今日は大相撲の立川巡業へ! きゃっほ~~~!

 巡業は大相撲のファン感謝デーみたいなもの。取組もあるんだけど、まあまあ緩やかなもので、それよりも朝1開場(朝8時)から真剣な稽古が見られたり、その合間に握手会があったり、会を覗かなくても、稽古の合間の関取たちに「すみませ~ん」と突撃すればサインもらえたり、写真撮れたり、握手してもらえたり。

 きゃあああああああああああああああああああ!

 普段はTVで見るばかりのあの人この人おすもうさんに、直に会える! 大相撲って、こんなすごいこと、年中やってんですよ。すごくない? すごくない? ねえねえ、すごくない?

 今日もそんなわけで大興奮しながら、あっちに走り、こっちに走り!

 おすもうさんの写真を撮りまくり、友達が「プレゼント渡す」とか言うのを一緒に走って渡したり。ミーハー道を極めた。好きって気持ちがあり、それでプレゼント渡したい!とか夢があって、それが叶った瞬間にその場にいられるのはすごく幸福な気持ちになる。幸せの空気をばあああん、と全身に浴びられる。

 しかし、おすもうさんたちは毎日毎日そうした諸々を請け負い、サービスもりもりでやって、ニコニコして嫌な顔を見せない。ほんと、プロだ。炎天下の通り道で「すみません」なんて声掛けちゃっても、友達と笑顔で写真を一緒に撮ってくれたり、本当に素晴らしい。たくさんたくさん幸せにしてもらった。

 もともとお相撲は五穀豊穣を祈る神事だったとも言われる。平安を祈り、四股で大地を踏みしめた。そうした千年前と同じく、今もおすもうさんは私たちの幸せのためにそこにあり、四股を踏んでくれるかのよう。

 ああ、ありがたや、ありがたや。

 それにしても。74年前の8月6日。広島の地におすもうさんもいたかもしれない。食べるものもろくになくて、東京の相撲部屋から離れて故郷に帰っていた広島のおすもうさんがいたかもしれない。私が今日、巡業で楽しく幸せにおすもうさんにまみれられたのは、そういう歴史の上にあるのだということ、かみしめなきゃいけないんだと思う。

 

 


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