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戦争の時のブログ⑦

 戦争の最中の憲法記念日。新聞を読んでいたら、ビックリ。

改憲をめざす「国民の会」とかいうのが他の改憲を目指す会と憲法フォーラムを開いて、もちろん岸田総理もビデオメッセージを寄せていて(くそぉ)そこで桜井よしこが「他国の信頼や善意を信頼して日本国政府は何もしなくていいと書かれた(日本国憲法の)前文を引き破るのが私たちの責任」と言い放ったらしい。読んで思わず、

「何言ってんのこの人、バカじゃないの!」

って、一人くらす部屋で叫んだ。頭に血がのぼり、血圧が上がった。信じられない。何言ってんだろう? ほんとに。

日本国憲法の前文、どれだけ崇高で美しいか! 読んで欲しい。

「日本国民は正当に選挙された国会における代表者を通じて行動し、われらとわれらの子孫のために、諸国民と協和による成果と、わが国全土にわたって自由のもたらす恵沢を確保し、政府の行為によって再び戦争の惨禍が起こることのないようにすることを決意し、ここに主権が国民に存することを宣言し、この憲法を確定する。そもそも国政は国民の厳粛な信託によるものであって、その権威は国民に由来し、その権力は国民の代表者がこれを行使し、その福利は国民がこれを享受する。これは人類普遍の原理であり、この憲法は、かかる原理に基づくものである。われらはこれに反する一切の憲法、法令及び詔勅を排除する。

日本国民は、恒久の平和を念願し、人間相互の関係を支配する崇高な理想を深く自覚するのであって、平和を愛する諸国民の公正と信義を信頼して、われらの安全と生存を保持しようと決意した。われらは平和を維持し、専制と隷従、圧迫と偏狭を地上から永遠に除去しようと努めている国際社会において、名誉ある地位を占めたいと思う。われらは全世界の国民が、ひとしく恐怖と欠乏から免れ、平和の内に生存する権利を有することを確認する。

われらは、いずれの国家も、自国のことのみに専念して他国を無視してはならないのであって、政治道徳の法則は、普遍的なものであり、この法則に従うことは、自国の主権を維持し、他国と対等関係に立とうとする各国の責務であると信ずる。

日本国民は、国家の名誉にかけて、全力をあげて崇高な理想と目的を達成することを誓う。」

こんなに美しい! こんなに素晴らしい! こんなに理想に燃え、こんなに平和を願い、実行しようとし、自覚があり、誓っている。こんなにこんなに素晴らしいものを「引き破る」だと? ふざけるなっ。ふざけるなっ。

桜井よしこという人には、今、このときに行われている戦争が見えないのか? あれが日本でも、さらにアジアでも行われることを平気で望むのか? 自分だけは助かるとでも思っているのか?  なんて愚かなんだろう。ありえない。ありえない。ありえない。怒りが手が震えた。

本当に本当に本当にこの国はこれからどうなってしまうのか? 心配でならない。

・・・しかし、最近ずっとそういうことを考えて。さらに仕事がなかなか進まず(企画を立てたが、それがぜんぜん進まないのだ)、ずっとイライラした日々を過ごしている。焦ってどうにもならず、泣きそうになって毎日暮らしてきている。

昨夜は目の視野が欠けてしまい、もう、死ぬのかと思ったが、朝起きたら生きていた。

それで、今日は練馬区・光が丘公園で行われていたモンゴル祭りに行ってきた。今日と明日、行われている。モンゴルの音楽やファッションショー、子どもの相撲大会、それにモンゴルの民族衣装を着せてもらったり。モンゴルのフードがあれこれブースで出ていたり。

光が丘までは乗り換えがあったり、ちょっと面倒だから行くのは止めようかと思っていたけど、友達が2組、それぞれに誘ってくれたので行ってみた。そして行って良かった。最初はブースで羊肉の内臓をミンチして小麦粉の皮で包んで揚げたホーショールや、水餃子みたいなボーズなんか立って食べていたんだけど、そのうち民族衣装を着せてもらい写真を撮り、そのままその横の芝生にシートを敷いて、ただぼんやり座っていた。友達もいっしょだったけど、政治の話などはせず(笑)、ほんと、ぼんやりして、なんかいも「こういうのいいねえ」ばかり言い、コーラとか買ってきてがぶがぶ飲んだりして。ただただ無為に時間を過ごした。

そしたら、それがとっても良かった。家にいるとどうしてもネットを見たりとか何かしらしてしまうけど、公園にぼんやり座っていると、本当にぼんやりしてるだけで何もしない。何もしないことが最上に思える。ただ何を見るとでもなく見て、舞台でやってるモンゴルのバンドの音楽をなんとなく聴いて。

そうだぁ。。。そういう時間、大事だねぇ。何もしない。何も考えない。ただぼんやり風に吹かれてるって。忘れてた。ぜんぜん忘れてたけど。

色々辛いことだらけだけど、公園で風に吹かれるという生き方があったこと、思い出した。そうだ。そうだった。

そうそう。公園で元・大相撲の荒鷲さん(モンゴルの方です)に久々にお会いした。荒鷲さん、私のこと覚えていてくれた。荒鷲さんが所属していた峰崎部屋に、私は度々、千秋楽パーティーのお手伝いに行かせてもらっていた。ちゃんこをよそったり、お皿に料理を並べたり、終わった後も片付けしたり。そんなこんなで。お会いするのは本当に何年かぶりで。お元気ですか?とか言ってくださり。感激した。

桜井よしこという人に言いたいことは、今日、この場でも、「他国の信頼や善意」があふれていたということだ。日本政府はいまだ移民という言葉さえ認めず使わず、移民を排斥しているが、すでに多くのモンゴルの人が日本で暮らし、共生している。そこにあるのは、信頼と善意。互いに。それを壊そうする言葉、行い。憲法記念日になんてことするんだろう。戦争の時代に。本当に許せない気持ちだ。


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