赤いベンチプロジェクト

 ツイッターに

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と、書き込んだら、ほら、幾つかいいね!してもらって、協力したい!なんてツイートもいただいた。

 街にベンチを置きたい!

 ただ、それだけのシンプルな、このプロジェクトは2012年ぐらいから言い続けてるだけで実現してない。

 でも、大阪市城東区関目という街で岡本さんという地域の町内会長などされてる、カフェのオーナーの男性が、自分が足を骨折したときに、道に座って休む場所がない!と思って、赤いベンチを作り始め、次第に街のあちこちに広がってる例がある、と知って、一昨年、世界相撲選手権の取材の翌日に、関目まで見に行って、岡本さんにも会ってきたのだ。

 岡本さんには色々教えてもらい、ベンチは1台、木製ならホームセンターで材料費1万6千円ぐらいで作れること。街にはたいてい元大工とかで、そういうの作るのが得意な人がいること、なども教えてもらった。岡本さんは地域の連携が強いので、そうやって仲間と作って、地域に広げている。

 ベンチは今どきな排除アートな顔してる意地悪ベンチじゃなくて、昔ながらの、フツーのベンチ。

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 木製で、赤いペンキが塗られている。そこに福祉協議会の連絡先なんかが貼ってあって、困ったらここに連絡をとか書いてある。ホームレスの人などがそこで寝たり休んだりしたら、ここに連絡してみては?という配慮だ。そう、ほんと、誰も排除しないベンチ。すばらしい。

 ベンチが街のあちこちにあった関目は、どこかのんびりした風情の街だった。おいしいお好み焼きを店頭で焼いて売ってくれるお店があって、お好み焼きと焼きそばを買って、ベンチで、一緒に行った金井真紀さんと食べた。めちゃくちゃおいしかった。このベンチで食べたw

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 ベンチが街にあると、それだけでノンビリできる。排除ベンチじゃなくて、いつもの昔ながらのベンチだ。ヨーロッパでは、町づくり再生のために、ベンチを大いに活用していると、このあいだ本で読んだ。都心から車を排して、徒歩や自転車だけに。そしてベンチを置く。それだけで町は活気があふれたという。前回ここに書いた政治の本を作るために読んだ参考図書にあった。

 それで一昨年、東京に戻って来てから、中野区議の浦野さとみさんに、どこか置かせてくれるところはないか?と相談した。岡本さんに「1万6千円で作れるんだから、とりあえず1台やっちゃうといいよ」と言われたからだ。

 でも、これが難しい。浦野さんがめぼしをつけて聞いてくれた、ここなら大丈夫だろう!というところからノーの返事がくる。道路には置けない。東京都の許可がいる。だから、お店とか、そういう軒先で、かつ、お店とは少し独立したような場所。って、難しい。

 ふうう。。。それで疲れて、瞬く間にとん挫してしまった。でも、昨日、近所をぶらぶら歩きながら、ああ、やはりベンチがあったらいいなぁと思った。今この、最大に殺伐とした街、みんなが失望している街、お店が次々につぶれていく街。街に人を戻すためにも、ベンチあればいい。

 そう思ったので、また少しずつ再始動しようと思う。クラウドファンディングとかやったり? 作ってくれる人や、色や絵を描いていくれる人を集めたり。また区議友浦野さんに相談したり。地元に最初の1台を作ってみたい。街を私たちの手で生き返らせられたら? 何か少し変わるかもしれない。変わらないかもしれないけど、とりあえず自分は座れる。

 何か考えよう。浦野さんにもまた相談しちゃおう。むふっ。たまたま今住んでる街は、とっても人が優しい気がする。でも、とても寂しい街。ここに赤いベンチを置きたい。やってみることにする。

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岡本さんと私w 

 

 

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