2019年10月27日~ウーバーイーツのお兄さん!

  調子は今ひとつだが気持ちだけは焦る私。今朝もうにうにしていたら、友達が神保町のブックフェアに行くと言う。なら、私も~~~!といきなり支度して自転車をぶっこいで駅に向かった。が、ここ2~3日ろくに食べてないし、寝不足だし、自転車全速力したら、にわかに超めまいに。。。はらほろひれはれ。。。しかたなく駅前に自転車を止めて、ジッとしていた。水をごくごく。お茶飲んで。オニギリを一個食べてみた。と、隣にやはりおにぎりを食べて、お茶を飲んでるおじいさんがいた。

 すると、突然、なんだかおじいさんの様子がおかしい。うつむき、身体をガクッとし、あれ、ヨダレが垂れてる? えっ?と思ったら、ちょうどおばあさんが帰ってきた。どうしたの?どうしたの?って言う間に、おじいさんは座ってたところからずりずりとずりおちてしまい、身体がふるえ、硬直しはじめてしまった。おじいさん!おじいさん! 叫ぶおばあちゃん。「救急車呼びますよ!」と私が宣言して、立ち上がると、おばあさんが「おねがいします、この人、透析やってるんです!」と叫ぶ。

 119! 119! なかなか出ない。あれ? と、出たら、「消防と救急どちらですか?」と言われた。「救急車お願いします。こちら駅前のロータリーで。70代ぐらいの老人が身体が硬直して震えています。意識ははっきりしません。透析をしてるそうです! 私は他人で、今、奥さんがついてます!」と言うと、「すぐに行きます!」の返答。私がかつて「えっと、お腹が痛くて」とか電話したときとは明らかに違う、これぞ緊急な救急車の対応。ほ~~、こういうものなのか。。。などと一瞬、感心する。

 と。横にいたウーバーイーツのお兄さんが「足、延ばした方がいいですよ! こういうときは血圧が上がってる可能性があります。足を延ばして出来たら横になって!」という。ええっ? ええっ?と戸惑うと「僕は、透析の病院で働いていたんです!」って、ええええええええええ、いきなりのプロ登場! 「脈みますよ!」って。すげえええ。ウーバーイーツは仮の姿? 何、その、かっこよさ! 「一応、警察にも言って」って、目の前の交番を指さすから言われるままにおまわりさんを呼んでくる。。。が、これは不要だったなぁ。呼んだばっかりに、来た若い女性警官は「報告書に書かなきゃいけないんです」なんて言って、まだヨレヨレしてるおじいさんに「お名前は?」とかしつこく聞く。おばあさんには救急車から電話が入って対応中だ。カチンときて「今、具合悪い人に聞くことないでしょう」と怒ると、「報告書書くんですから」と繰り返す。「後から、お母さんの電話終わったら聞きなさい!」と怒鳴る私。

 そうこうしてるうちに、真に緊急の救急車はあっという間に来た。救急隊員さんたちは「はいはい、ご苦労様。ありがとうございました。乗りましょう乗りましょう」と、おじいさんをさっさと乗せる。若い女警官は私やおばあさんから聞き出した情報を救急隊に伝える。私も怒鳴ったから「ごめんね、怒鳴って」とぽんぽんっと警官の腕を叩き、逃亡を。ウーバーイーツのお兄さんも去るのだが、去り際「こういうときは一旦具合もどっても心配ですから、救急車呼んだのはよかったですよ」と言うと、ニコッと笑って走り去って行った。。。できすぎや、お兄さん。今までウーバーイーツ見かけると「けええ、邪魔や~。自転車ぶっとばしてあぶないし、スマホで片手運転どいて~~」と思ってたけど、一気にイメージアップ!

 そんなこんなでめまいも吹き飛び、神保町へ。ブックフェア行ってみたら、いきなりまた相撲の神さまがお引き合わせを。。。

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 相撲ファンなら知っている小島貞二さんの本が半額で売ってた。へえ、これ?とか売ってるおじさんに聞いたら、なんと、小島さんの息子さんだという。マジか? 小さな出版社を営んでるんだとか。「今日はこの本、親父の本棚から抜き取って持って来た」なんて言う。マジっすか? それ、買わないわけにはいかないでしょう? マジっすか? なんというめぐり合わせ。「貞友会という相撲の集いやってるから、今度、お誘いしますよ」なんて言われ。相撲~~~の神パワー(白鵬パワー)はまだ続いてる。。。と驚くのであった。いやぁ。

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