2020年9月8日~人権って何だ?
最近よくFacebookなどで「人権が大事」「みんな人権意識が低い」「日本には人権がない」というような書き込みを見ることがあるんだけど、その前にそもそも、人権て何だ?というの、私たち知ってるだろうか?って思った。
人権って何だ?と問われて答えられる人、手あげて~~~?
しーん。。。。かもしれない@ジャパン!
もしくは、私の印象として、「人権?なんだそれ?」 「社会科の教科書に載ってたぞ」 「そういうこと言う人は面倒くさい」 「はぁ、左翼?」 「人権侵害とか、うっとおしいんだよ、おまえは!」 「うるさい!」←なぜか逆切れ・・・って答えが返って来るか、もしくは曖昧な微笑で、そそくさ立ち去るってかんじかなぁ。
人権。あまりに当たり前なのに、あまりに理解されてない謎のもの。
形があればいいんだけどね。いや、あるんだよ、ある。それはあなたであり、私であり、あの人であり、向こうに立ってる人であり、ベンチに座ってる人であり、お年寄りだったり、赤ちゃんだったり。
人権は私たちそのもの。私たち、人が生まれながらにして持ってるものだ。
権は権利ってことだ。
それが人権だ。
ああ、また、出たよ、権利とか。ああ、うるさいうるさい、権利とか言う人、何もしないくせに、権利だ権利だって叫んで、ああ、うるさいって。
権利って言葉も日本では嫌われる。
でも、その権利が「空気を吸う権利」だとしたら? 「今日を生きる権利」とか、「水を使う権利」とかなら?
権利って大事だよね?
1948年、国連では、世界人権宣言が採択されて、人が有する権利=人権が決まった。
死刑
拷問
差別
奴隷
不当な逮捕
をされない権利。
国籍を持つ
家庭を作る
公正な裁判を受ける
プライバシーが守られる
移動の自由
政治への参加
適切な水準の生活
無料の初等教育
安全な職場環境
言論の自由
信仰の自由
を持つ権利
でも、これら全部が守られているとは限らない。日本でだって、すべてが守られていない。
だから、人権についてはずっと語り合っていくことがすごく大事なんだけど、日本ではそもそも、人権てなんだ?が分からなくて、そしてその言葉自体が毛嫌いされている(と思う)。人権って言葉がもくもくと湧いてくると、ヒャッと身体ひねって、逃げる空気。
でも、人権という意識がもっと浸透したら、もっとみんながお互いのことを思いやり、寛容になり、差別したり、分断が起こったりしないはず。私に人権があるように、あの人にも人権がある。それを常に頭に置いておくこと、すごく大事だ。
そう思うと世界中から今、人権意識が消えつつあるのかもしれない。
世の中には情報があふれて難しい~~~こともいっぱい語られているけれど、まずは人権という一番基本な、あたりまえのこと、生まれながらにしてみんなが持つものを、少しだけでも意識してみる、考える、ことがすごく大事なんだじゃないか?と思った今日の朝でした。
(人権についての内容は「はじめて学ぶみんなの政治」/晶文社を参考にしました。この本、友人の翻訳家・染谷和美さんがFacebookで紹介されていたのです。とてもいい本なので、みなさん、ぜひ、チェキラ)
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