小説 回し屋 1

第1章 
家に帰るとぽつんと白い紙切れが置かれていた。
私好きな人が出来たの
許してちょうだいね
ごめんなさい
そう書かれたメモ用紙の下に緑の線が入った紙。
バカだなあお前、この歳でどうするんだよ
寂しい部屋に40の男のすすり泣く声が響き渡った。

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