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肉を焼く前に鉄板をキレイにしよう

タイムラインに料理人の東山広樹さんの投稿がたまたま流れてきた。この写真にやられた。東山さんが旅行先の中国で食べた料理の写真なんだけど、めちゃくちゃいい。

投稿の内容を含めてすごく楽しそう。こういう投稿に巡り会えるのがSNSの魅力だと思う。

写真が上手いってわけじゃないんだけど、とにかく写真が良い。上手い写真=いい写真じゃないんだよね。

料理と料理人にたいするリスペクトもある。撮ってるときに邪念がない。ついでに撮ってるときは笑顔だと思う。まじで最高。

気をつけたらもっと良くなる点はある。だけどそういうことを全て吹き飛ばす良さなんだよね。

料理人が撮る料理の写真ってすごいわ。純粋にただ「好き」だけで撮ってる。逆にいうと「好き」だけでここまでいけちゃうんだよね……。勉強になる。

たぶん料理の世界も「上手い料理≠いい料理」だと思うんだよね。表現の世界は突き詰めたら「上手い≠いい」になる。

東山さんの写真、美味しそうですよね。ぼくは中国に行ってこのお店に行きたくなりました。

いい写真って見た人を行動させたくなるんですよね。オレもやってみよう、行ってみよう、食べてみよう、撮ってみようみたいに。

消費者心理に影響を与えて消費を促すことができるんです。だから企業は写真に投資をします。


料理を撮るときにちょっと気をつけると、写真が良くなるコツがあります。写真に本にも書いたけど光を混ぜないことです。

これは技術ではなく知識です。技術は光を混ぜないところからスタートした先の話です。光を混ぜないのは肉を焼く前に鉄板をキレイにするみたいな話です。

「写真は偶然性があるからたのしいんだ」という意見があります。たまたま注文した料理がすごく良かったという偶然性はあるし、撮影したときにたまたま偶然コツがいくつか当たったということはあります。

光を混ぜないのはマイナス要素をなくすようなコツなので、どっちみち偶然の率が上がります。

写真の本ではサラッと書いたけど光が混ざるどうなるかと、どうすればいいかという話をここから書いていきます。

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