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あたらしい家

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自宅で原稿を書くことが多くなって引っ越しをすることにした。

いままではシェアオフィスでガラス張りの個室をかりて、深夜に原稿や写真の作業をしていたのだけど、あるときすぐ後ろの個室にユーチューバーさんが入居してきた。ユーチューバーさんも深夜に収録や作業をすることがおおくて、深夜2時になんともいえない居心地のわるさを感じて撤退をした。

ノマド的にカフェで作業をしていると、コーヒーや食事代でなんだかんだと1日にけっこうな出費になって、あたらしく事務所をかりる費用やノマド費用を家賃に上乗せして広いところに引っ越した方がいいだろうという判断になった。

新型コロナのタイミングで引っ越しをしてよかったとおもう。自宅ですごす時間が増えたのだから、自宅の環境をよくしたのは家族にとっても正解だった。

ぼくは新型コロナの影響をあまり受けていない。もちろん延期した仕事やイベントなんかはたくさんあるし、引っ越しで支出は増えているので金銭的な影響は受けているけど、いちばん死守したいものに影響を受けていない。それは平常心だ。平常心を失ったときに人は崩れはじめるということを、がん患者になってから知った。

27度のお湯なんだか水なのかわからん温度のお湯を飲むとコロナウイルスが死ぬというデマに踊らされたり、トイレットペーパーの買い占めをしたり、不満や不安を怒りにかえて自粛警察に精をだしたり、医療従事者やその家族まで差別をしたり、コロナに感染した人へ断罪をもとめて、コロナに感染した人は謝罪をする。

平常心を失うというのはこういうことだ。

がん患者も本人や周囲の人が平常心を失うことで、ただでさえ大変な病気に無駄な苦しみがトッピングされ崩れる。コロナウイルスで大変な社会になっているけど、ただでさえ大変なのだから無駄な苦しみをトッピングしなくていい。

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結婚をしてから9年がたった、引っ越した物件はここが4つめだ。いちばん最初に住んだ物件は自然に囲まれていた。タヌキやアライグマなどがトコトコ歩いていたり、夏になるとヒグラシが鳴き、雪が積もる日はとにかく最高だった。

この物件を引っ越した理由は近隣住人のガラの悪さだ。マイルドヤンキーのマイルドな部分を抜いたような大人がおおすぎて耐えられなかった。鉄砲を所持していることもあって警察に引っ越しすることを相談すると、このとき住んでいた地区が市内でも警察の出動件数がおおい地区であることを教えてくれた。

引っ越しの参考になればと治安の悪い地区の特徴や見抜き方も教えてくれた。このときの情報はいまでも役立っていて、そして本当によく当たる。不思議なもので街道や川を一本挟んだだけで治安は変わる。

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L字型のデスクを購入して息子と一緒に組み立てた。ぼく一人で組み立てた方が確実に早いんだけど、子どもの作業が遅いからといってやらせなければ、子どもはなにもできない人になる。

保育園にもいけずに自宅で過ごすことが多いのだ、どんなことでも子どもの遊びにかえてあげたほうがいいし、作業が遅かったり手際が悪くても待ってあげたほうがいい。子育ては新人教育にとてもよく似ている。

ひとむかしまえまで、売れっ子フォトグラファーは青山や外苑あたりに事務所をかまえることが条件の一つだった気がする。プロ向けの現像所も撮影スタジオも都心にしかないし、打ち合わせ先も納品先も都心なのだから当然といえば当然だ。デジタル化されてずいぶんとかわったし、これからまたかわるとおもう。

パソコンで仕事をしていると、息子がぼくのヒザにオンザロックして江戸時代の拷問みたいになるので、息子が寝たあと深夜に仕事をしている。子どもがいて在宅勤務している人ってどうやって仕事しているんだろう、まじで教えてほしい。

在宅勤務でも子どもを保育園に預けられるようになってほしい。

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ベランダがすこし広くなって、眺望も良くなったのでベランダをウッドデッキにして外出自粛を満喫している。天気や風を感じやすくなり、夕方と早朝にベランダでぼーっとしている。

子どもと料理をしたり本を読んだり、iPadのお世話になりながら子どもと過ごして、いまとても保育園と保育士さんのありがたさを感じている。

コロナ対策と経済活動のバランスがとれた社会になってほしい。

サポートされた資金で新しい経験をして、それをまたみなさまに共有したいと考えています。