Private_Actress

昨夜。

指定の場所、指定の時間に、子どもたちを連れていく。

いわゆる『面会交流』だ。

自分が指定したくせに、少し遅れてやってきた元夫。

髪は伸びてボサボサ、無精ひげもボサボサ。

それに部屋着を寄せ集めたみたいな変な服装で、ひょこひょこと近づいてくる。

そんな浮浪者みたいな見た目の元夫でも、子どもたちは「パパ~💕」とうれしそうだった。


養育費と私への借金返済分の入った封筒を受け取り、子どもたちを預ける。

「いってきまーす🎵」

今夜はガストに行くらしい。

未だにアンパンマンが好きな子どもたちは、ガストのアンパンマンプレートを食べるのだろう。

2時間後に、またこの場所に戻って来る予定を確認して別れる。



一人でアパートに帰宅して、自分はカップ麺を食べる。

同時にお風呂を沸かして、ササっと入る。

髪を乾かして、下着だけつけて、温めておいた布団にもぐりこむ。

手には、電マ。

そして、前もって約束しておいたセフレの大知に、ライン電話をかける。


大知も、奥さんと子どもたちは外食に出てしまっている。

大知と、初めての通話。

私はおもむろに電マのスイッチを入れた。

感じている声を聞いてもらいながら、オナニーをする。


子どもたちはいないけれど、上の階の人の生活音が絶えず聞こえてくる。

聞こえてしまうかもしれない…と思いながら、私は何度も声をあげてイッてしまう。

電話の向こうの大知が、可愛い。大好き。早く会って抱きしめたい。と私の耳をくすぐる。


あがりきった息を整えながら、また少し話をする。

次のデートは約1週間後。

「会ったらいっぱいしようね」って話す。



2時間はあっという間に過ぎ、待ち合わせ場所に行って待っていると、元夫と子どもたちが帰ってきた。


元夫と子どもたちが面会交流でアンパンマンプレートを食べている間に、マッチングサイトで知り合った既婚者の彼とテレフォンセックスをしていたなんて、聞く人が聞いたら怒るんだろうなぁ。


だけど、いいんだ。

1人の時間には、やりたいことをする。

1人の時間に、「お母さん」でいたくない。

子どもたちといる時は、私は頑張って「お母さん」を演じるから。。。

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