ひとり交換日記#E

今回は#大学編となる。
まだ大学2年なので、これまでの2年を振り返る形で送る。

拝啓 私へ
お元気ですか。
相変わらず死にたい病ですか。
これからどうなるんでしょうねえ。

大学に入学する数ヶ月前からコロナが流行り始めた。
春を迎えても、夏を迎えても終わることはなかった。
春先に一年付き合った彼女と別れた。
高校の頃ずっと好きだった男の子に告白して振られた。
落ち込みはしなかったが恋が終わった事実だけ残った。
私は一度も学校に行かないまま夏休みを迎えた。
孤独だった。
ひたすらバイトと家の往復をしていた。
夏休みはせめてもの気晴らしに青春18切符を使ってtちゃんと和歌山に日帰り旅行に行った。懐かしい。高校の友達が好きだ。
彼女と、あともう1人頻繁に連絡をとっている子がいた。
oちゃんだ。高校編を呼んだ人はわかると思う。
彼女とはしょっちゅう電話していた。
姉が出て行った家で彼女は1人だった。
元々情緒が安定していないので彼女には人の温もりが必要なのだと思う。
私は彼女に寄り添った。
必要とあれば近くまで迎えに行って公園で遊んだ。
でも秋が来て、突然彼女から連絡が来なくなった。
たぶん、私の役目は終わったのだ。
彼女はもう私を必要としなくなった。
私は自分から連絡することもなく、あれから彼女とは誕生日などの挨拶以外話していない。それも一言ぐらいで、もはやもう他人となっていた。
私は何とも思っていない、怒りも悲しみもなかった。
彼女を他に支えてくれる人がいるならいい。
また彼女の気が向けば、きっと仲良くするだろう。そんなものだ。

私は大学になって人との繋がりの脆さを知った。
突然消える子もいるのだ。
いちいち感情を持ってきていたら追いつかない。

秋が来て学校に2コマだけ行くようになった。
でも週に2回、しかも1コマだけで帰るから友達はあまりできなかった。
話す子はいるけど特別深く仲良くしたいとも思わなかった。
自分のことを理解してもらうのには時間がかかるのだと思った。
もう毎日顔を突き合わせる人はいないのだ。
積極的に機会を持たなければ友達はできっこないのだと知った。
しかし今までの友達もコロナのせいで会えなくなり連絡が遠のいて行った。
誰からも誘われなくなった。
人望の薄さなのかと頭が痛かった。
死にたいことが多くなった。
中学は本当に死にたくて、高校からは慢性的な死にたい病になっていた私は、病の急性期を迎えていた。
死にたい。とにかく消えたかった。
現実が辛かった。
何もかもどうでも良くなっていた。
この病はマッチングアプリで遊び始めるまで続いた。年末ぐらいのことだ。
そこで1人と仲良くなって何回か遊んだ。
私は彼のことを好きになれず縁を離した。もう二度と会いたくない。
春が来てまた不安定になった。
登校が始まって、1週間でまたオンラインに切り替わった。
限界だった。
一般教養科目の教授と仲良くなった。
何度も話すために研究室に行った。
教授は、とても優しかった。
一人暮らしをしても良いと親から許可が出た。夏の終わりに引っ越すことにした。
夏が来た。
16科目取った前期を終えて夏休み。
物件を探したり家具を集めた。
私だけの城ができそうだった。
私が来週まで生きてるなら、私は来週城に越す。
今は車校で2週間岡山にきている。
でもそれも明日で終わりだ。
明日も生きていればいいな、

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