「まちの遊びしろ」になりたい（プロボノチャットより）

2022年9月2日 23:59

突然ですが、今日は「電柱」について語ります。街にある、電柱です。

石蔵秘密基地ByJimoKidsには緩く活動を応援してくれるプロボノメンバーがいます。メンバー同士元々知り合いなわけではなく、なかなか会うこともできないので、「プロボノチャット」という方法でコミュニケーションをとっています。メンバーが輪番で自分の好きなこと、最近感じたこと、なんでもよいので内輪投稿をするものです。

今回はそんな中から、石蔵秘密基地管理人の私が、くすっと笑えたものを紹介します。

《プロボノメンバー　Mさんより》-------
いま諸用で奈良に向かう始発新幹線の中です。
今回は電柱への愛を綴ります。
皆さん、電柱、好きですか？
私は、好きです。
一時期は毎日のように街中の電柱を触り、話し掛け・・（これは嘘ですすみません:爆笑:）

街中に、意識されるでもなく佇む電柱
大きく分けると、
・電力柱（電線を架設するもの）
・電信柱（ネット等通信線を〃）
・共用柱（電線＋通信線を〃）
に分類され所有/管理者も異なります

ある時期から
“電線の地中埋設を推進し、電柱は無くそう！景観を良くしよう”
なんて風紀が広がり、まちをあげて取り組むところも。（観光地として人気の白川郷なども無柱化を実施。残したとしても木柱に代替したりして風景に溶け込ませた）

皆から厄介者扱いされ、犬におしっこをかけられたりしてしまう電柱・・
本当に不要なのか？
なにかアンチテーゼを示したい
と意気投合した仲間と調査ヒアリングを進めると、彼らの興味深い生態（？）がわかってきました。

彼らは（もはや人）、街中におおよそ30mという間隔で立っています。
この数字は面白いです。電柱と電柱の間には平均3〜４軒程の家が存在することになります。
電柱４本の囲いの中には、平均10〜15棟の住宅があるということに。
これって、ご近所付き合いの距離感・規模感に近いものがありますよね。
もし、街から電線がなくなり、役目を終えた電柱だけが残った時、彼らを街の皆に還元できれば、無表情なコンクリートのポールが新しい使われ方をするようになるんじゃ・・

電線を架設する必要もなくなれば、、
高さだって等身大に切り落とせば良い
好きな色に塗ったって良い
孔をあけて中に灯籠を灯したり
中に子どもの玩具を入れたり、、
使い方は無限大です。
・・なんて想像を膨らませながら、、

電柱を一本、買ってみました。:爆笑:
約3万円でした。
長さは2m弱にカットし、
皆でポコポコ孔もあけてみました。
個性や顔を持たなかったコンクリートの塊が、その役目を終えたことで、まちへ還元され、まちの活動を受け止めながら一つ一つに個性を放ち、日々の生活に根付いていく。
まちの厄介者が、皆のヒーローに！
そんなストーリーを描き、どこかノスタルジーな風景を想像しながら作り上げた作品です。

学生時代の取り組みなので、事業性云々は度外視。アイデアコンペならではの取り組みでしたが、当時キャンパス内に本物の電柱を運び込み（腰を壊しかけました）、生の素材を相手に奮闘した思い出でした。

「まちの遊びしろ」
題材は街の中に沢山隠れています。
皆で、発想を膨らませて、調べて、何らかのカタチをつくっていく
毎日過ごすまちの見え方を豊かに。
面白い取り組み、してみたいですね
（・・お、いま静岡あたりかな）

大変長くなりました。
お付き合いいただきありがとうございました。
（Mさんの投稿ここまで）