中山競馬場の盗難事件に際して思うこと

これから書くことは、私としては当たり前の考えだし、同じように当たり前の人もいることでしょう。
でも何か当たり前じゃない人もいるっぽいから書きました。

先週、中山競馬場で盗難事案が数件あったらしいですね。


どんな状況下か詳しくは知らないけど、どうも荷物を放置したら盗まれたらしい。
一部はトイレなどに放置され戻ってきたそうだが、金目な物は盗られたままだそうだ。

この件、犯人の肩を持つ訳ではないが被害者側に個人的な考えを言うと
「何を考えているの？正気？どうして荷物から手も目も離したの？」
何度考えてみても、これしか浮かばなかった。

というか日常の他の状況下でも、そうやって荷物を放置するのか？と疑問が湧く。

まるで死体蹴りのようで申し訳ない。

もちろん悪いのは間違いなく犯人の盗人だけど、盗られないように自衛するという意識の低さ、無さに驚いた。

よく田舎では玄関の鍵を閉めないで、隣近所の人間が我が家同然でドアを開けてやって来る…
なんて光景があるけれど、あれは隣近所との互助と信頼関係があっての風習であって、見知らぬ人間だらけの競馬場でそれに近い行為をすべきではない。

どう考えても「持って行ってくださいよ」と盗人にアピールしているも同然じゃないか。


もちろん、中山競馬場の治安は良いとは言えないかもしれないが、それは一般的な日常生活（社会生活）を送ることと比べて、いくらか「悪い」のであって、普通にしていたら何も起きない。

変なジジイや怪しい奴、見るからにおかしい奴…確かに居るが、こちらから干渉せず手荷物の自衛をしていれば、安全な場所ではある。急に殴られてカツアゲされるような場所じゃないのだ。

警備員や係員も多く見回っているし、清掃の方々も多くいて、人の目も多い方だ。
何なら警察官が巡回していることもある。

そんなことは行き慣れていれば誰だって知っているのではなかろうか？
何も中山競馬場に限ったことではない。


でも人が多いと盗人も紛れるし、素知らぬ顔で放置された荷物を手にしても周りは他人なので、それが盗品なのか本人の物なのかなんて見分けは付かない。

そういうことに頭も回らずに放置するんだから、盗られても文句は言えないのではなかろうか。
盗まれると確かにショックだしダメージも大きいだろうけど、そういうことが分からない人は人の多いテーマパーク全般に行くのは辞めた方がいい。

そもそも競馬場ってのは、近年はテーマパークのような顔をしているだけで、しっかりとギャンブル場なのであって、推しを応援するための場というよりは各々のお金を賭けて賭博をする場なのだ。

競馬という事柄に付随するうちの一つが推しである騎手や馬の応援ではあるが、あくまで前提はギャンブル場。
お金が欲しいと一攫千金を狙う人々とその欲が集う場所なので、本来は推し（騎手や馬）の応援するために来る場所ではない。
とはいえ、それを目的に来ることは悪いことじゃないし、誤りでもないし、私も推しのために競馬場へ行くのだが、そもそも競馬場が何たる場なのか把握してから来た方がいいし、もっとも自衛のできない人が来るべきではない。

人の多い場なら何処に行ってもそうだが、荷物を放置するなら盗られる覚悟を持つべきで、場所取りというのなら盗られても「少し悔しい」程度で済む物にするべきじゃないのか。



それと悪人ではあるが、盗人になったつもりで考えてみれば何が危険か分かることじゃないのだろうか。
そういう視点も大事だと思う。

私はよくコース前の柵前に放置された立派なカメラを見ては、そっと近付いて何食わぬ顔で手にして逃げてしまえば簡単に盗れそうだとよく思う。
カメラでなくとも手荷物もそうだ。

正直、私に良心と善悪の判断が当たり前につく人間であることに感謝して欲しいくらいだ。
私にそれらが無い人間であれば笑いながら盗んでいるかもしれない。

逃すわけにはいかない絶好のチャンスだし、これ以上ない狩り場は他に滅多に無いだろうよ。
カメラを売れば諭吉何人分かにはなるだろうし、望遠レンズが付いていれば尚更のこと。

自分で言うが、落とし物を拾って窓口や交番に届ける程度に良心と道徳心ある人間だけど、そういう視点や発想は常に持ち合わせている。
それが自分を守ることに繋がると思うから。



そんなわけで、私個人としては競馬場という場所は当たり前に自衛ができる人間なら馬券でお金を減らしたり、更に減らしたり、たまに増えたり、でもやっぱり減らしたりしながら、馬や騎手、レースを観て楽しめる場所です。
食事も美味しいね。

まぁ治安は多少のこと悪いかもしれないけどね。


つまりは自分の荷物の管理と自衛くらい、自分でしなさいよって話です。
競馬場に自らの足で来れるのなら、できるでしょう？



え、できない？なら、もう辞めとけ、悪いこと言わないから。



おわる