「はたけ会議、メンバー募集中です。」
こんにちは、はたけ会議運営の杉山です。愛知県の知多半島の最先端、南知多町で農業をやっています。
はたけ会議、メンバーさんの募集をしております。
申し込みしたいぞ!という方はこちらから
https://note.com/hatake_kaigi/n/na3dc4442aaeb
名古屋駅から車で20分ほどの場所にある畑。都市近郊型のシェア農園を運営しています。「田舎で農業って、おもしろくなくない?」が口癖のシェフと一緒に、田舎の農家であるぼくが共同運営しています。
シェア農園とは、簡単に言うとひとつの畑を、メンバーみんなで管理する農園です。一般的な貸し農園とは違い、明確に個人のものにはならないので、作業分担や、そこに生まれるコミュニケーションなんかがとっても魅力的です。一方で、そこで採れるお野菜などはシェアになるので、ダチョウ倶楽部さながらの「どうぞどうぞ」状態が起きたりします。あと、「ここって何が植わってるんだっけ…。」状態もよく起きます。平和ですね。
ぼくらはたけ会議の最大の特徴は、運営者であるtoricafe(イタリアンレストラン)の岡田シェフの信念。「カッコよくないことはやりたくない。」というそのスタイルで、共同運営者であるぼくはいつも振り回されるのですが、この「信念」に、メンバーさんたちは集まり、楽しんでくれています。
シェフの言う「カッコよくないこと」とは、敵をつくってしまいそうで怖いのですが、ひとつは「農薬」であったり、「化成肥料」であったり、「F1種子」であったり。「それ使って、野菜つくっておもしろい?」という部分と、「おもしろいもの、かっこいいものを使いたい」という部分。何年もこだわって自家採種してきた種や、自分たちでつくったもち米から出る米ぬかなど、そこにストーリーが入るものを「カッコいい」と呼ぶ人です。
また、ただ共同の畑を運営するだけにとどまらず、それをより大きく、よりエンターテイメントにしていくことを考え続けています。第一期では、畑からの派生で、1tトラックレンタルして下呂市から無農薬のブルーベリー苗木を20本くらい運んできたり、みんなで勉強会を開いてミツバチの巣箱を作ったり。
第二期では、さらに調子に乗り、岐阜県の農家さんから、しいたけの原木60本を大人買いしたり、田んぼを借りてもち米をつくったり、猟師さんがしとめたカモをみんなで捌いたり。さらに畑を拡げて小麦を蒔いて、はたけ会議のメンバーでもあるパン屋さんたちと、その小麦でパン作りしようとしたりしています。これからはさらに面積を拡げて、「トラクター買いたい」まで言っています。ちょっと何言ってるかわかりません。
もう完全に個人で運営するシェア農園の範疇をオーバーしており、はちゃめちゃで、いつもついていくのに必死なのですが、もちろん第三期もどんどん楽しんでいくつもりです。多分もっとギアが入ります。3期の目標は、もうちょっと面積を大きくして、農家資格をとることと、街から出る生ゴミを堆肥化できるようなコンポストセンターをつくること。たくさんわけのわからないことを言っていますが、本気です。
***
ぼく自身も、農業をはじめて今年で4年になるのですが、いろいろな面でやっぱり「農業、農家としての限界」が見える部分がたくさんあります。もちろん可能性だらけの業界なので、明日が見えなくても続けられているのですが、それでもやっぱり「これ無理やんけ」な現場だらけです。一個数十円のお野菜を販売して、自分のこども2人を大学に行かせられるイメージがわかないのです。
「なんで野菜づくりで生計をたてるのって、こんなに大変なんだろう。」野菜をつくり、それを販売している中で、よく感じることのひとつは「みんなホントにあんまり野菜って食べないんだなあ。」ということ。(もちろんそうじゃない方も!いつもありがとうございます!)多分、多くの人は「野菜を食べる」っていうことにあんまりワクワクしていないだろうな、楽しくないんだろうな、って感じることが多い。どうやったら、もっとみんな「食べる」を楽しめるんだろう。
野菜をつくる側は、かなり気合を入れて野菜をつくっているのに、食べる人たちは別にそこまで野菜に何かを求めていない。「つくり手(生産者)」と、「つかい手(食べる人)」とのミスマッチが起きていて、要は「食べることを、おもしろがれていないこと」から始まっているんじゃないのか。つくる側は、あまりたべる人たちの食卓をイメージせずに、やれ規格だの、やれ重量だの、やれ糖度だのを指標にしてそれらを生産します。それをたべる人たちは、やれお得だの、やれ体に良いだの、やれ無農薬だのと、表面的な部分でそれらをジャッジします。これって、シンプルに「お互いのことをよく知らない」ことから始まっているような気がします。つくる人と、たべる人の距離が遠い。
いま、食をめぐるさまざまな問題、健康被害だったり、環境問題だったりは、これらの「コミュニケーション不足」が起こしている部分がほとんどなんじゃないかと感じます。本来、「食べる」って、めちゃくちゃ「おもろい」ことなのに、それを楽しめる人が減っている、というか、そういう社会構造にされてしまっている。だって仕事に子育て、忙しいし、所得も減っているからお金も使えない。「食べる」ってめちゃくちゃ大切なことなのに、それを楽しむことに時間とお金を使えない。
これをとやかく言うつもりは無いのですが、ぼくらのスタンスは「それじゃおもしろくないじゃん!」です。「食べる」って、もっと本質的で、楽しくて、エロティックで、わくわくして、興奮して、気持ちよくて、幸せを感じるためのもの。「栄養摂取」が食事なんじゃないんです。このはたけ会議では、そんな「食べる」を、もっと楽しめるチームにしていくことが存在意義です。
みなさんも、ぜひ本当の「食べる」を噛み締めに来てください。
以下、はたけ会議第三期の募集要項です。
*はたけ会議の内容
月に2回の全体作業日
毎月、第二土曜日と第四土曜日に全体作業日があり、この集まりがメインの活動になります。2023.2月〜2024.2月末までが1シーズンとなります。夏場は若干開始時間が早くなりますが、基本的に10時〜12時半ころをメインに活動しています。半分くらいはそのまま午後も、そして最後はtoricafeで飲み明かすメンバーも。
土日には行けない、という方は毎月第二水曜日にも活動日があります。
基本的には畑の全体手入れとなります。除草や畝立て、苗の植え付けや種まき、などの作業がメインとなります。ぼくが農家なので、基本的な作業方法などはお伝えしますが、初期からいるメンバーさんたちは、かなり作業内容もわかってくれているので、みなさんで一緒に作業していただく形になります。わからないことなどはぼくの方に積極的に聞いていただけると助かります。
年に数回のイベント
その時の主催者の気分になるのですが、忘年会、シェフが教えるお料理教室なども開催されました。鳥を捌いたり、日本海でとれる牡蠣を楽しんだり。とにかく食べることを楽しみ尽くしてます。
先進農家さんや、一流クラフトマンの現場見学、勉強会
なかなかとがった食材ばかりを扱うtoricafeならではのご縁で、普通ではいけないような生産者さんや、クラフトマンの現場に見学に行きます。
オンライングループへのご参加
Facebookグループで、日々の作業内容や、みなさんの疑問点、苗を育てる進捗について確認しあっています。わからないことや、「畑を見てきたよ!」などをぜひみんなで共有しましょう。
会費について
みなさん気になるお値段についてです。
料金は1世帯につき
6万円/年間(税別)
とさせていただいております。世帯料金となりますので、ご家族の方1グループがこの価格でのご参加が可能となります。
月々約5千円。一般的な貸し農園は、10平方メートルで1万円の年会費と、月々約5000円が相場。はたけ会議ではその20倍もの面積がある中で、近郊ではたけをやろうと思うとかなりお値打ちにさせてもらっています。シェフと農家の共同運営であり、ここの運営での利益を求めておらず、これからの農と食のあり方に投資する形なので、この価格で提供できています。
現金、銀行振込、クレジット払いが可能です。
※年間会員の中途返金は原則お受けできません。
※これ以外に、イベントなどにかかる料金や食材費、視察先での昼食代などは別途かかります。随時ご連絡いたします。
学生割り引き
大学生までの方には学割も設定しました。こちらはメンバーという立ち位置以上に、もっと運営のサポートもしてもらうイメージになります。SNSの運営や広報、イベント立案なども手伝ってもらう予定です。
こちらはお値段
1万円/年間(税別)
とさせていただきます。
見学について
ご見学につきましては、基本的に事前に運営者、もしくはメンバーの方にご連絡の上、全体作業日の日にお越しください。参加希望の方の一回目の見学は無料、2回目以降は3000円/人となります。
【運営メールアドレス】
杉山直生
info.torutaberu@gmail.com
オンライン会員
はたけ会議では、未来の食について真剣に考えてくださるメンバーを広く集めていきます。畑で作業をすることだけが目的なのではなく、みなでともに食に対して考えていくことを重要視しています。より良い未来の食へ取り組む仲間として、ぜひ一緒にご参加ください。Facebookグループへのご招待や、会員限定でのイベントにご参加いただけます。月額3000円/人となります。