コメント_2020-01-26_215025

私が自転車屋をやめる理由

初めて書いた記事のあと、何を書こうかということで、アンケートさせていただいた結果

自転車屋をやめる理由が、一番だったので、このネタで書かせてもらいます

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やめる理由を書く前にざっくり私のこと

2020年1月31日に今の会社を退職する今年38歳のおっさんです。今の会社は実際に自転車屋を経営してるのではなく、社員を大型施設の自転車売り場に技術員として派遣する業態です。ちなみに資格という資格を持っているわけではなく、自転車安全整備士、自転車技士というのを持っているくらいです。ちなみに自転車屋歴は、6年ちょっと。今の会社にお世話になって、一から教わりました。年齢も含め転職をするのは、同じ自転車関係の仕事でない限り、転職するというのは、かなり難しいというのは、正直のところありますが、自転車業界外で仕事を探しております。

私が自転車屋をやめる理由

小売り業としての自転車屋で働くことに、未来を感じなくなったからです。

今、自分の給料で、生活できないヤバい・・・というわけではないですが、物価が上がっていく中、今の会社の業態は、派遣する社員一人につき、〇〇万円。という感じで、給料が上がる見込みがない、というのもあります。頑張っても、適当にやっても、給料は変わらない。じゃあ他の自転車屋にでも行けばいいじゃん。と思われると思いますが、今の会社は、自転車屋としては、給料面ではいい方なんです。ちなみに年収は、300~350万くらいです。

自転車屋に未来を感じない理由

結果から言うと、

トラブルが多い。

課せられる責任は重大。

儲からない。

まず、自転車の修理にきた方、そもそも機嫌が悪いです。その方を相手にするので、気に食わないこと・・・

例えば

修理料金が高い。時間がかかる。直せない

なんてことを言うとキレられます。理由は説明しているのに、

ここで買ったんだだから何とかしろ!

買ったばかりだから無料でやれ!

子供のお迎えあるからすぐ直して!

仕事中(仕事で使ってるから)だからすぐ直して!

なんてこと言われるの日常茶飯事です。

その上で、修理や、新車販売の整備などで、失敗してはいけません。

まぁ物事には、やって大丈夫なミスと、やってはいけないミスがありますが、私たち自転車屋が、自転車の修理で、ブレーキのネジ締め忘れて、事故になった・・・なんてことがあったらいけませんよね?なので、失敗における責任はとても重大なのです。

自分で言うのは何ですが、そんな大変な中、修理でもらえる料金は、安すぎるという現実もあります。

私の今働いてる店で、自転車のタイヤ交換(実際にはタイヤとチューブの交換)の料金 前輪で2200円(税込) 後輪で2750円(税込)で、タイヤとチューブの商品の値段一般的なママチャリので2940円(税込) 合計すると、前輪で、5140円 後輪で、5690円です。皆さんは高いと思いますか?

交換作業自体は、1時間で想定され、設定されている金額です。ちなみに単純比較してしまうのはいけませんが、某マッサージチェーンの価格表で、マッサージのコースの一つで、20分2750円(税込)というものがありました。ミスをすれば、人の命に関わり、一時間で2200円、2750円の手数料の自転車屋でやること・・・正直、馬鹿らしいと、マッサージ屋さんの料金表を見て思いました。

じゃあ、自転車売ってれば、儲かるかといえば、そうでもないです。

こっちは具体的な金額は出せないのであれですが、

自転車一台売るまでのプロセスは、大まかに

接客→保障説明→新車整備→書類作成→乗り方の案内

この中の保証説明、新車整備と書類作成は、絶対やらなきゃいけないことで、大体これをやるのに1時間くらいはかかります。これだけで、ママチャリの粗利の30%以上は使います。これで接客で、30分、乗り方説明(電動アシスト車とかでは特にあるのですが)で30分・・・なんてこともあります。これで、2時間の人件費の消費・・・家賃・・・とかあると自転車屋の利益なんて、学の無い私でもほぼゼロまたは、赤字だってわかります。

この現状は、自転車小売り業界が大きく変わらないと、働く人たちの収入、社会的地位も含めてよくならないと思います。そして良くなるまで我慢して、頑張って続けることは、自分にはできないので、自転車屋をやめます。

全ての自転車屋がそうであるとは言いませんが、チェーン系の自転車屋のほとんどは、こんな感じです。自転車屋になりたい!なんて夢を持っている方がもし読んでいただいた場合はごめんなさい・・・

アンケートで、2020年の電動アシスト車レビューもぼちぼち投票いただいていたので、時期的にも、タイムリーなので、数日中に書かせていただきます!




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