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〖第15話〗笑って楽勝を手に入れろ!!

 引越してから特に、今までとは環境が異なり、入ってくる情報すべてが物珍しいことも手伝って、ポストに投函される地域のフリーペーパーによく目を通すようになりました。

新生活にも慣れ始めたある日のこと、自治体が各家庭に配っている広報誌で、健康促進のための講座が無料で開かれることを知りました。

自ら進んでアンテナを張り、ちょっとした行動力を発揮するだけで、他にも同じようにして意図せず、さらにそこから話が展開していく流れに繋がっていくから楽しいものです。

その無料の健康講座の内容に惹かれた私は、さっそく申し込むことにしました。

私自身のためにも、また仕事にも活かせそうだな〜、くらいの軽い気持ちでの参加でしたが、思っていた以上に、ちょうど知りたかった情報を体系的に効率よく学べる機会になりました。

 講座の内容は受けてみて思ったのは、どちらかと言うと予防医学の分野だったこともあり、正直なところ、持病を持つまでに至らない現役世代のもう少し若い層にリーチした方が良いように感じました。

 ですが参加当日、すぐに気がついたのは、私以外の年齢層が高かったことでした。目視ではありますが、70代前後が主な参加者。

地元の顔見知りを増やすことも健康増進になる!

高血圧などを持病に持つ私が人のことは言えないのですが、参加メンバーは明らかにもう何かしらの慢性病があって、治療中。

かつ、家族から言われて仕方なくやってきたと言う雰囲気が特に年配の男性に漂っていました。

 もう一つ気になったのが、時間が進むにつれ、募集を見て自らの意志で参加されたはずなのに、どこか受け身に感じられる態度から
「来てやったんだぜ」と言った印象で、自分ごとに思ってないご様子が伺えました。

そんな調子で、せっかくのギュッと濃い内容の素晴らしい講座内容にも関わらず、参加者の意欲に話者の方が合わせてしまい、途中で話のレベルを下げる様子がうかがわれました。

私としてはタメになる話ばかりで
「もったいないなぁ」
と、思いながらその全体の様子を観察しておりました。

無料にもかかわらず充実した内容に、ギラギラした目つきで貪欲に学ぼうとしていた人は私以外に誰一人としていませんでした。

これは、せっかくの上質な「機会チャンスシチュエーション」が設けられていたとしても、本人が求めないことには与えられないものなのだと言うことを如実にょじつに示しています。

この「機会や場」を「運」というふうに言葉を置き換えると、如何いかがでしょうか?

運も求めようとしなければ、たとえ手元にやってきても受け取ってないだけとなります。

みすみす自ら人生の機会損失をしたくはないものですね。

こんな感じで、やる気みなぎる私とクールに構える人生の諸先輩方でしたが、続いて…

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