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職務拡大と職務充実

今日も、スタディングのAI問題復習から…
なぜか毎回、「職務拡大」「職務充実」について間違えてしまうんです。
各々の概念は理解しているのに、その具体例を読むと違う方を選択しちゃうんですよね。

概念としては、
人材育成や職務に対するモチベーション向上策として、職務との関わりについて考えられたもので…
⚫︎職務拡大:担当(できる)業務が増える。
⚫︎職務充実:裁量範囲が高まる(日本語変ですが)。
という感じでしょうか。
職務拡大は横に、職務充実は縦に…っていうイメージです。

自分の経験からも、確かにモチベーションが上がるなって思います。

特に職務充実は、昇進・昇格というキャリア形成の一部にもなるものだと考えます。
モチベーション、特に内的モチベーションについて整理されている「職務特性理論」のうちの「自律性」、さらに「タスク完結性」に通じるものがありますね。
とすると、同じ「職務特性理論」のうち、「技能多様性」は職務拡大と通じるものがありますね。

で、この職務拡大についてですが、少し思うところがあります。
若い頃、例えば人事異動の後などに、これまで先輩がしていた業務の一部門を追加してもらうことがありました。今まで、先輩がしていた仕事を任されることもあり、意気に感じた覚えがあります。
若い頃のことなので、業務量は増えますが、作業的業務であり、また成長過程ってことで、従来の担当業務をより効率的に熟せるので、負担増という感じにはなりませんでした。

とはいうものの、業務量・時間は増加傾向にあったのは事実です。
当時は、超過勤務に対しても厳密でなかったこともあり、若さでカバーって感じでした。
が、昨今、超過勤務に対する適正化が進んでいます。
また、個々の業務は複雑化しており、既存業務に新規業務を追加するのが難しくなっているのではないかと思います。
この職務拡大は、もちろん単に業務を追加することをもって拡大を意味するのではなく、ジョブローテーションで担当替えを行い、できる業務を増やすことも意味しているでしょうし、職務拡大=負担増ではないと思います。

ただ、僕が経験したような既存業務を担当しつつ、新たな業務を追加していくことで感じるモチベーション向上、自己成長感、業務間相乗効果などを実現できるようにすることも必要だと思います。

そのためには、ある程度余力が取れるような業務分担、全体業務量の定義づけができればと思います。
「そんな余裕はない!」って断じられそうですが、そういう組織的余裕を導き出せるような診断・支援ができるようになりたいものです。

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