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CIMのようなものをイメージしました。

今日、令和2年の第2次試験事例3にチャレンジしました。
建築用金属製品やモニュメント製品などのステンレス製品を受注・製作・据付まで一貫して担うことができるC社を事例にするものです。

同社は特殊加工や仕上げの品質が問われる製品を高い溶接・研磨技術をもって製造することを強みに、建築用金属製品に比して付加価値の高いモニュメント製品の受注増加を目指そうとしています。
同社の業務プロセスとして、受注、設計、据付工事施工管理は営業部が担当しており、担当者が顧客から提供される仕様書や設計図を元に、見積もり、契約、製作図・施工図を作成して製作部に指示する役割を担っています。
製品のイメージを持つ顧客との摺り合わせを重ねながら承認を得られるのに時間を要すため、設定された最終引き渡し日までの作成期間が十分に確保できず、納期遅延が生じるといった事態が生じています。これが同社の大きな悩みとなっています。

生産過程においては、切断加工・曲げ加工を2名が、同社の強みである溶接・組み立て・研磨の工程は熟練技術者リーダーのもと5人編成のチームが4班に分かれて担当することになっています。
生産過程における問題点としては…

  • チーム間の技術力に差があり、高度な技術が必要な製作物は任せられない作業チームもあること。

  • 基準となる工程順序や工数見積もりなどの標準化が確立されていないこと。

  • 加工物の大型化にともない作業スペースの狭隘化が生じていること。

  • 「移動に関連する作業」や「打ち合わせ」に問題があり不稼働が生じていること。

があげらます。

こういう事例について、問題点と解決策、特にITを活用した方策への助言などが問われています。
これらの設問について、大問で問われているようにIT活用がキーになると思いました。
特に納期遅れの大きな一因となっている「営業担当者と顧客とのイメージの摺り合わせ、仕様や設計の確定プロセス」や、「生産工程における標準化がなされていないこと」については、ITの活用が必須だと思ったんです。

スタディングの解説においても、ITの活用をキーとしています。
ただ、僕は、ITを導入するにあたっては、①営業部門と製造部門の連携が単なる情報共有にとどまらず、受注前の顧客との摺り合わせプロセスにおいて製造が大きく関わることが重要だと思いました。
もう一つ、②生産工程における標準化を筆頭に、ITを導入するにあたっては社内の諸要素の見直しと標準化は必要だと思ったんです。
なので、この2点を柱に解答を作成しました。
イメージとして、CIM(Construction Information Modeling/Management)の導入でした。

これに対しスタディングは、「受注前の摺り合わせに3次元CADを導入すること」が一つの柱としています。また、ITの活用に関しては「情報共有を図る」ためのツールとして活用することを導入にあたっての助言にしています。

う〜ん、他に見落としているところも多々あり、スタディングの解説によって反省すべきことは多いのです。でも、柱については、少し抑えすぎではないか…という気もします。
昨今のIT、またICTは様々なモノゴトを統合・総合をすることにより、その価値が高まります。また、クラウド化・パッケージ化・サブスク化されることにより、企業規模に応じたコストで導入可能になっていると思うんです。

実際、まだまだコストがかかるのでCIM的なものの導入は非現実的なのでしょうかね。

このことが、本日の過去問解答で気になった点でした。


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