ハーブで島おこし
令和2年事例2の過去問を解きました。
事例2の概要
海と空、緑が鮮やかな絶景スポット、マリンスポーツや釣りが1年の長い期間楽しめ、夜には満点の星空が広がるX島。
このX島に生まれたB社社長は、この島に自生するハーブに目をつけ、無農薬で高品質な栽培手法を確立し、これを原材料に事業化して、島の活性化を図ろうとする。
一度はハーブ製品を開発し、販売に挑戦したものの、会社と島の知名度が著しく低いことから諦めざることとなった。
以降、大手製薬メーカーのZ社との取引機会を得て、会社を起こして事業を展開します。Z社に製品材料を提供、全国展開がなされ顧客層を獲得し、島とハーブの知名度も向上するようになります。また、島民もB社の存在を誇りに感じるようにも。
しかし、10年も経ち、Z社製品の売れ行きが鈍り、製造中止の可能性が出るなか、B社は新たなハーブの栽培・乾燥粉末加工に取り組みます。
その一つ、安眠効果があるとされるハーブが注目を集め、複数のヘルスケアメーカーから引き合いが出るようになります。しかし、Z社との依存度は高いままとなっている。
そのようななか、B社社長は自社ブランド製品の販売に再びチャレンジしようとしており、新たな市場開拓にも取り組んでいる。
設問
以上のような与件文を踏まえて次のような設問が課されています。
SWOT分析
B社の今後の望ましい取引先構成について方向性
アンゾフの「製品・市場マトリックス」の考え方に基づく、新たな商品「眠る前に飲むハーブティー」の展開
自社オンラインサイト上で行うコミュニケーション施策
オンラインユーザーを対象とするX島宿泊訪問ツアーの企画内容
を考えるというものです。
解答結果
過去問解答については、事例1のときと同様、具体的な内容を創案できず、抽象的なものしか書けませんでした。
あと、押さえるべき論点を見逃していたことも…。
この過去問の魅力
この与件文を読んでいて、ここまで規模の大きい案件は扱えないにしても、地域おこしや、地産の強みの活かし方、新たな事業展開など、大きな課題がある分、なせることがすごく魅力的に思えました。
設問についてもそうです。
「自社オンラインサイト上で行うコミュニケーション施策」や「X島宿泊訪問ツアーの企画」などを考えるのって、すごく大切なタスクでやりがいがあるものだと思います。
この過去問だけでも、中小企業診断士の魅力を感じるものでした。
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