日経平均株価は終値でわずかに25日線上抜けて引ける。


2月27日(月)米国市場は調整継続で、日経平均はレンジ相場か?個別銘柄が2極化。バリュー物色でグロースの一角は極端に値動きが悪い。高配当利回り銘柄動きはいいが佳境へ。


27日の日経平均株価は小幅反落し29円安の27423円で引けた。
FRBの利上げ局面が長期化するとの観測を背景にした前週末の米株式相場の下落が重荷だった。
一方、外国為替市場での円安・ドル高は相場の下値を支えた。
東証プライムの売買代金は2.2兆円。

日経平均は朝方の売り一巡後は下げ渋る展開となった。
米長期金利が上昇傾向にあるなかで、ハイテク株を中心に売りが先行した。
半導体関連や、9984ソフトバンクGの下落も目立った。
半面、円安・ドル高は自動車など輸出関連株の買いを誘い、
日経平均は午前に上昇に転じる場面もあった。
午後は新規の材料に欠き、小幅安で膠着感もみられた。
参院での植田和男・次期日銀総裁候補の所信聴取については
24日の衆院での発言内容と大きく変わらず、相場の反応も薄かった。

市場では「米金利の先高観が意識されてグロース株が軟調な一方、
バリュー株の上昇が日経平均を下支えしていくのではないか。」や、
「目新しい材料が少ない中、株価が大きく崩れるような展開は見込みづらいものの、28000円を回復して上昇する動きにもなりにくい。日経平均は2万7000円台での値固めが続くのではないか」との声があった。

配当の権利落ち日で株式分割の分割後価格が適用された
9983ファストリは大引けにかけて買いがやや強まったが、相場への影響は限られた。

8035東エレク、6857アドテスト、トレンド、4519中外薬が下落した。
一方、6954ファナック、4543テルモ、6645オムロン、豊田通商が上昇した。
他には、5410合同鉄、5482愛知鋼、5406神戸鋼、5461中部鋼鈑、5463丸一鋼管、5445東京鉄鋼などの鉄鋼株や、
5301東海カーボン、6526ソシオネクスト、3393スターティア、5121藤コンボ、7433伯東、4183三井化学、6481THKなどがしっかり。

日経平均は75日線27299円が支持線として機能。
5日線27397円を終値で回復し底堅さが示された。
25日線27453円が上向きを維持し、堅調地合いの継続に期待をつなぐ。
200日線27273円や一目雲上限付近の27000円などが下値支持線。

マザーズ総合は4日続落。
前週末の米ハイテク株安が投資家心理の重しとなり、約1カ月半ぶりの安値を付けた。

6550Uniposは一時ストップ高。5759日本電解も堅調だったほか、3773AMIは昨年来高値を更新した。
他には、6562ジーニー、7793イメージ、7776セルシード、
6181タメニー、3989シェアリング、5031モイ、6255NPCなどがしっかり。

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