第30話:ふりかえりは何のため?
教師スキル研究会、通称小林ゼミは、授業改善アドバイザーの小林昭文さんが主催するオンライン研究会です。今年で5年目になります。
主に全国の小・中・高校の教員がゼミ生で、週に1回程度、zoomの部屋に集まって、教育のさまざまなテーマについて語り合っています。
今年の4月からは、Instagramやstand.fmでの情報発信も始めています。
ここでは、stand.fmで音声配信したファイルを文字起こしし、それを要約して記事にしたものをお届けします。
11月9日(土)は、サブゼミがありました。
今回は、教育なんでも相談会でした。
お二人のゼミ生のお悩みについて話しました。偶然にも2つとも授業のふりかえりについて。
・体育でのふりかえりは、何をふりかえらせる?
・良いリフレクションとは?
ふりかえりとリフレクションはどう違うのでしょう?
そんな話にもなりました。
気になった方は、ぜひ、聞き耳を・・・
体育の授業での効果的なリフレクション方法と、生徒の自己肯定感を育むためのリフレクションの重要性についてお伝えします。
1. 体育授業での効果的なリフレクション方法
体育の先生からの悩みで、「次の授業につなげる振り返りをどのように行えば良いか」という質問がありました。
小林さんはこの相談に対して、リフレクションの目標を設定する重要性を強調しました。
具体的には、先生が期待する態度目標を明示することで、生徒が「協力する」「失敗を恐れず挑戦する」「助け合う」など、学び方自体に焦点を当てられるようになるというものです。
リフレクションの項目も、「その活動の中で感じたこと」「新たに気づいたこと」「次の活動でどう活かすか」など段階を設けることで、単なる自己評価にとどまらず、生徒が自らの学びを深められるのではないかとの提案がありました。
また、リフレクションを授業の最後だけでなく、授業の途中にも取り入れることが効果的だとのことです。例えば、ゲーム活動の後に一旦振り返り、気づいたことを後半の活動に活かすと、授業全体の質が向上するとのアイデアも共有されました。
2. リフレクションと自己肯定感の関係
もう一つの相談では、「生徒が良いリフレクションを行えるようにするにはどうすれば良いか」というテーマが挙がりました。
この相談の中で、小林さんはリフレクションが単なる評価手段とならないようにすることの重要性を指摘しました。生徒が「先生に評価されるため」にリフレクションを書くと、自由に自己を表現する機会が失われ、自己肯定感にも悪影響を及ぼしかねません。
そこで、生徒が無理なく自分の言葉で感じたことを表現できるように、リフレクションを提出することを強制しない姿勢を持つことが大事だという考え方が示されました。
小林さんはさらに、「リフレクションは必ずしも完璧に仕上げる必要はない」というメッセージを送り続けることが大切だと話されました。
例えば、「5分考えて何も書けなかったとしても、それで良い」というメッセージを伝えることで、少しずつリフレクションの時間が生徒自身の気づきの場として育まれていくのではないかと考えられます。
リフレクションは、生徒だけでなく先生自身の成長にもつながる重要なプロセスです。
この相談会を通じて、リフレクションの持つ力を再認識し、授業にどのように取り入れていけるかを考えるヒントが得られました。
次回の教育なんでも相談会では、また新たな実践や発見が生まれることを期待しています。
これまでのアフタートークの記事は、こちらにあります。
次回は11月15日(金)21時に定例会があります。
小学1年生の算数の授業の振り返り会となります。
レコロクというアプリを使って、事前に授業の視聴、コメントをしてから、ゼミを迎え、対話を深めていきます。
初月無料となっていますので、どうぞお気軽にご参加ください。
小林さんの新刊「まんがで身につく担任スキル「担任学入門」が発売されています。
それを記念して、12月13日(金)に、教師スキル研究会主催の小林さんの新刊発売記念イベントを行います。
この会は、どなたにでも無料ご参加いただける会を予定しています。
お申し込みもとっても簡単。教師スキル研究会LINE公式アカウントと友達になっていただくだけ。
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