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どうしようもない僕の人生論


昔、感動した漫画を読み返すと、まったく共感できなかった。
歳を重ねたから? 自分が変化したのか?
いや、自分は変わっていない。
変わったところは以前よりたくさんの抱えきれない自分の欠点を自覚している所。

自分が主人公と重ね合わせていたのは
なにも決められない優柔不断さ、それを美化していた所 迷う自分に苦悩する自分に酔っていた所
それでもハッピーエンドは迎えられるという大きな勘違いをしていた所。

なにか二つの願いがあれば、どちらも叶うなんて世の中は甘くない。
二つの願いはどちらか一つしか選べない。
僕の大好きなシンガーも歌っていたっけ

常々思っている事は
変わりたい 今からでも
そして償いたいそれで傷つけた人たちに

もう一人の僕は言う

それが虫のいい話
過去は変えられない
君は結局 何度何度 変わりたいといい続けてるんだ
何度 新年の抱負を言って それを裏切ってんの
変われないんだよ 君は 諦めたほうがいいんじゃない

人は変われないのかもしれない
というか 僕が変われない人間なんだとため息をつく
深いため息
分かってた
 
変われない 変わりたい
そんな事を毎日考える
変わるための具体的な事を考えればいいのに
変われない自分に悩むのに忙しい日々

でも世の中は変わっていく
僕は置き去りにされていく

なんとかしがみついて
変わる 変われるんだ と自分に言い聞かせる
変わる 変われるんだ と自分に言い聞かせる

僕の好きなシンガーはこうも歌っていた
大事なのは変わっていく事 変わらずにいる事

僕らはみんなそういう矛盾した命題を持ちながら、果たせず時間切れを迎えるのだろうか。

僕はまた二つの願いを選択できないまま人生を終えるのだろうか?
できるなら 正解ではなくても選んだ選択肢にこれで良かったんだと思える自分でありたい
それがどうしようもない僕の人生論


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