M-12023プレビュー&3連単予想〜カゲヤマ式必勝法〜

オヒサシブリデス

キングオブコントもABCもytvもTHE SECONDもR-1も何もかも書いてない!やばい!
けどM-1はプレビュー書きます

審査員の傾向


今年ガチで3連単当てたいんで分析することにしました。まず昨年入った方々から
・博多大吉
大吉先生の採点について詳細は、TBSラジオのポッドキャストで「たまむすび」パーソナリティ赤江さんと共にお話しなさってた様子が配信されておりました。
今は書き起こししか見れないんですが、大まかに言えば
・m-1はほぼ出てないので、「勝ち方」や「競技用漫才」ではなく寄席に立つベテランとして審査をする
・採点基準は様々各項目2〜4点ほど項目を分けてチェック
・故に大幅に点差は出ない=例年6点ほどのみ
・ただしかけ合いの技量が項目にもりもりあるので、かけ合いのない「並列的なネタ」には辛め
・ネタの質を見るのでウケ量や順番は関係無し
・その他題材で下ネタとか死んじゃうとかにはかなり厳し目

という感じでした。
技量ベースの採点や点の幅の面で巨人師匠とちょっと似た傾向があるのですが、違うとすれば固有名詞の知識など世代のギャップは比較的無いかなってことと、昨年の男性ブランコにインポッシブルの芸風が被さったり展開が読みやすく見えた点、また「m-1という大舞台で何やってんねん」って漫才は低くつけたなど、そう言った理由の低評価がありました。

・山田邦子
カベポスター84点からの真空ジェシカ95点が、いまだに悪い意味での評判となってますけど結果として
・ロングコートダディも94点と遜色ない評価
・さや香ウエストランドも91〜2とまずまず
・ヨネダ2000をそこと同等の評価をしていた
・誰も言ってないけど男性ブランコにも86つけてる
というところから傾向を読み取れる気がします。

つまりオーソドックスなものよりは「発想力や大喜利力」、全体の4分の使い方というよりは「一発の強さ×手数」、あとは「とにかく笑ったかどうか、笑いの量」がかなり重要かなと思います。
じゃなかったら一本目3点も高くつけたロングコートダディではなく、2本目はねたウエストランドに切り替えないでしょ、たぶん。

上沼さんと入れ替わったことでの影響は
・ 「わかりやすい」みたいな評は特になかった
・採点のアベレージは去年に限っては低め
・誰彼問わず点入れるでもなく、カベポスターを抜いても採点のレンジは10点近くある(これくらいの差は松本さんも塙さんも余裕でつける)

・新審査員
海原ともこ
心斎橋筋2丁目劇場で「漫才禁止令」が出た不遇の時代を乗り越えて、現在大阪で冠番組4本、同期の中川家と共になんばグランド花月の看板芸人として支え続けた方で、個人的には完全に「巨人師匠」「カウス師匠」あたりの枠復活と思ってます。大阪の劇場の重鎮枠。「劇場でもいつもええネタしよる」っていいそう
中川家礼二さんが放送後必ずともこさんに電話して採点の感想戦をすること、ミルクボーイに喝を入れ漫才熱を復活させたというエピソードは有名で、劇場と番組で共演した芸人は本音などを1番知り尽くしているタイプ。
とはいえ東京芸人、とくにランジャタイなどとの絡みを見るに「我流」みたいな斬新さもある程度は受け止める可能性があるが、志らく師匠ほどの高得点はないと思います。

そのほか
継続して審査を続ける人のうち、中川家礼二さんの審査がどう変化するか気になります。
全体の順位やウケ量が振るわず5位とかに沈んだ2020オズワルドや2021ロングコートダディなど後の最終決戦進出者を高評価する一方、いっときのジャルジャルのようにめっちゃウケても点を引くなど独自の哲学と評価軸がある方なので。
それに大吉先生が「礼二くんと見てきたものが近い、礼二くんがいるなら自分は審査員にいらない」といって審査降りた過去、同期の盟友が審査員に初登板、この世代は同じ(でも実は経歴もめっちゃ違う)3人が評価が、揃うのか揃わないのか。これが注目。

そして
・キングオブコントにおいてカゲヤマ、ニッポンの社長が最初の方の出番の不利さを跳ね返して最終決戦残ったことや後半「インパクト不足」による低得点を誘発できたこと=カゲヤマ式必勝法が出来たことで、点数の傾向がどう変わるか。特に松本さん。
・富澤さんや塙さんらの間で去年の男性ブランコの評価が割れたように、「4分の使い方」と「発想力」の採点基準の差がどうでるか
僕は今年志らく師匠→ともこさんが参加されることでよりこの傾向は強まるのではないかと思います。

歴戦の経験者


さや香(2年連続3回目)最高成績:昨年準優勝(667点)

去年ファーストラウンドの667点は歴代で見ても04アンタッチャブル(673)や09笑い飯・パンクブーブー(668)とほぼ同水準。20オズワルド(665)よりも高いです。
地肩のある分、去年の「男女の友情」などちょっとネタのテイストやワードセンスに賛否が分かれる可能性、まあストレートにくだらない話を真剣にやったり急展開したりするのが味なんですけどね。
少なくとも昨年の「熱量たぎるが故にボケとツッコミが入れ替わってしまう」という形はコント界含めいまのトレンドで、去年のウエストランドやTHE SECONDのマシンガンズ囲碁将棋と共にスタイルを確立したと言えると思うし、何せスタイルがばれようが関係ないのが強み。去年の出来と比べちゃうのが弱みかなと。


真空ジェシカ(3年連続3回目)最高成績:昨年5位(647点)
キャッチコピー「アンコントロール」
巨人師匠→邦ちゃんと審査員変わった効果(?)もあってか一応3年前→2年前で9点上積みしてるし、同じだけ上げたら十分最終決戦の圏内に。
ただ志らく師匠分の高評価(94)が1人減ったのとと辛目の評価を続けている松本さん(90→88)や富澤さん(89→92)からの評価を伸ばしたい。
さらにともこ姉さんがどうジャッジするか見えない。「4分間の筋肉」より自分のやりたいことを優先する感じが、どう映るか。「漫才の定義」なんてものに自分を合わせるつもりは毛頭ないとおもうんですけどね。

あと今年の「俺たちが1番面白い」枠予想大本命


カベポスター(2年連続)最高成績:昨年8位(634)
キャッチコピー「草食系ロジカル」
去年はytvとABCの賞レースを取って、その流れで来てたんですよねぇ。トップバッターを気にせずつけてくれた大吉先生を除いてかなり様子見の採点をされてしまった。
これは、今年カゲヤマ現象によってトップバッターの評価の仕方変わったなあと思うし、余計に去年のことが残念に…笑笑
ただクオリティは高いネタがまだまだ残ってるし、準決勝もすごい良かったです。考えすぎてあまり客席が沸きにくい、共感しにくいネタになりすぎてないし、これは超期待してます。


モグライダー(2年ぶり2回目)
キャッチコピー「やんちゃとぶきっちょ」(2021)
最高成績 2021年8位(637点)
準決勝めっちゃんこ受けてた。すごい良かったし、一応ネタバレ回避ですけど最初のほうに差し込まれたワンアイデアで格段に2人の魅力が増してて、自分はこれワンチャンどころかめっちゃ優勝あると思ったので3連単一位ここで賭けます。
唯一無二の設定なのに2人とも本気度がちゃんと乗っかった話ができていること、あとはやはり台本とライブ感のバランスとか穴が基本なさそうです。強いて言えば、ともしげさんのバグりかたがはまらなかったり、逆にうっかりサクッとクリアしちゃうとやばい。

新たな挑戦者たち


ダンビラムーチョ
準々決勝、準決勝ともに最大風速と呼び声高く、まあ特に今回もドウケしてました。
ただし、あくまでそれは「誰も見たことない自由さ」なので、正直会場割れるくらいの大爆発がない限り審査は辛くなるのではと。
歌ネタとなると20おいでやすこががやはり思い浮かびますが、あれも小田さんのマンパワーが欠かせないので、あれ級の技量が今のダンビラさん、というか原田さんにあるかどうか…歌ネタにせよそうじゃないやつにせよ、大原さんが多少の無茶はきくくらいなんでも出来るので、原田さんのワードがハマる展開、もしくは去年の敗者復活みたいな2人で乗っかって暴走する感じを期待してます。
そういう意味で、優勝する唯一の方法は「カゲヤマ式必勝法」だと思います。インパクトぶつけて勝ちきる。

くらげ
かつて無名から準決勝にあがり、そこから久々に返り咲いて決勝に辿り着きました。
準決勝のネタはかなり勝負をかけてるかと思います。自信作らしいし、めっちゃ角度ついた好みのネタなのですが、言葉遊び系のネタだし、体温が伝わるテイストではなかったので、どうなるやら。うまく体重が乗ってミルクボーイになれるか、ダイヤモンドになるか。
3回戦のネタ、全然別角度にかなり壮大で角度もついたネタだし、ぜひ2本やってほしいなぁと思います。

マユリカ
ついに決勝いきましたね。長かったねえ。
おそらく準決勝のネタ、もしくは2021年敗者復活でもやった「ドライブデート」をやるのではないかと思います。
ここの最大のライバルは真空ジェシカと令和ロマン、そして過去のM-1に上質なコント漫才で結果を出した「和牛」などのレジェンドたち。今時あんまない「2人とも冒頭からしっかりコントインする」ので、作り込みすぎて空気感とずれてしまうのが怖い。数年前の敗者復活戦にはコメントに「キモい和牛」というヘイトスピーチが…

令和ロマン
2020年のNHK優勝、22.23年ABCのABEMA賞、そして去年敗者復活戦2位ととにかく賞レースにつよい、そして客ウケする人たち。
なんですけど「ネタの引用元の若々しさ」が評価にどう絡むかがすごい気になります。
ツッコミのケムリさんがとにかく理不尽に巻き込まれるネタが多く、喜怒哀楽の表現がけっこうパワープレイが多くて笑うんですけど、その分全体見やすくなってるのが他のコント漫才師と大きく違うし、その分客ウケ、特に若者ウケしやすいです、が、基本真空ジェシカと同じ懸念はあるかなと。あとABCの最終決戦とかに比べると準決勝はちょっとウケ切ってなかった感じがした。
結構長尺のボケゾーンが急に来たりもあるので、そのへん松本さんや塙さんがどうみるか。

ヤーレンズ
去年の敗者復活「ラーメン屋」とか今年の3回戦「ケーキ屋」あたりが決勝でやれればハマりそうだと思うんです。
準決勝はちょっとウケ弱いというか、ハマりきってないかなって印象でした。楢原さんが女方やるとなんか一昔前のオカマ感出過ぎちゃうんですよね。女性2人の審査員が今回初ですけど、もしかしたら影響大かもしれない。
とにかくネタのクオリティが高いし、チョイス次第順番次第だけど最終決戦はかなり高い確率で行くとは思います。

敗者復活

観客投票による勝ち抜き戦を3グループやり、プラス芸人審査員がその中から代表者を決めるという二段階審査ですね。
THE SECONDとTHE Wの掛け合わせ、さらに王者たちの審査員、これを乗り越えた人はめっちゃ強いと思います。

あとは、会場となった新宿住友ビル三角広場ですが、屋内とは言え2000キャパで、今まで敗者復活苦戦するタイプは同じく相当苦戦するとおもうんですよねえ。視聴者の票が入らない時点で評価のされかたは変わるとおもうけど。

自分も準決勝みた感じだと、ヘンダーソン、フースーヤ、バッテリィズ、ナイチンゲールダンスあたりは準決勝も良かったし、かつウケをとりやすそう。
もしくはオズワルドやダイタクあたりの経験者かな。

個人的にはフースーヤと予想しておこうかな。その上で3連単こちら。あたったらお年玉ください。


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