「1本目の日足大陰線がそのまま安値になったことはない」 ほんと?

〇問題提起

????「これまでの堅調地合いを台無しにした大陰線の後が毎回どうなったかというと、続落か、2日目が小康状態の十字線で3日目に下値を伸ばすかであった。早ければ反発に転じるのは3日目であり、1本目の日足大陰線がそのまま安値になったことはない」

ほんと~?ってことで確認してみる。
以下の記事はすべて日経平均での検証結果です。

〇”大陰線”ってどのくらい?

上記の情報から、本日22年9月14日の陰線は大陰線と考えていいだろう。

一番右が9月14日のチャート

9月14日は前日終値28614.63円から終値27818.62円までと796円下げ、
胴体部分は314円の下落となった。
過去にこのくらいの下落を付けた下げを”大陰線”と呼ぶこととした。
(-314円の胴体って割とあるので、GDも含めた)

〇過去にはどれくらいあった?

2000年1月1日から現在まで、前日終値700円以上の大陰線を付けた日は以下

近年多くね?

〇大陰線後はどうなった?

売られすぎで買われることもままありそう
3日目には買われることが多そう

回数でいえばトントンな感じもしますが、2018年以降に注目すると
なんとなく下落が続く傾向があるように見られる。

〇いくつかみてみよう

〇その後はどうなる?

当然22年09月14日現在ではこの先どうなるかはわからない。
なので過去を比較してみよう
機械学習の一つにある「mean_absolute_error」という手法で
終値の値動きが近しいものを探索してみた。

MAEは0に近いほど形が近似する

実際に終値チャートを見てみる
期間は大飲陰線が発生した前後50日間の推移

①確かに前半に似てるかも
これは大底を打つような動き
②大陰線直前は似てるかも
こちらは一旦耐えてからの↓
③ちょっとづつ似てなくなってきた
こちらもまだ↓があるパターン
④なんとなく時期のズレっぽいみため
こちらはもうちょっと↓があってからリバ
⑤こちらも時期的なズレがみられる
↑とか↓とかなくヨコヨコになっていく

〇まとめ

????「これまでの堅調地合いを台無しにした大陰線の後が毎回どうなったかというと、続落か、2日目が小康状態の十字線で3日目に下値を伸ばすかであった。早ければ反発に転じるのは3日目であり、1本目の日足大陰線がそのまま安値になったことはない」

1本目の日足大陰線がそのまま安値になったことはない
→概ねほんと。①2013-06-13は底値で反転しそのほか4例ではそのとおり

”堅調だった”と顕著だったのは①2013-06-13と④2013-05-30で、大陰線をつけるような下落付近が底となって上昇した(その後下落?)
②2018-10-25、③2018-02-06はヨコヨコからグッと上がって大陰線、ちょっと揉んでさらに↓といった具合だった

続落か、2日目が小康状態の十字線で3日目に下値を伸ばすか、早ければ反発に転じるのは3日目であり
→2000年以降でいうと、上昇する回数では同程度だが、近年においては
下落する回数のほうが多い
ということで、

結論:下げ幅は不明なものの防御力は高めに、でも反転上昇する可能性も頭に入れながら立ち回る必要がありそう。

という無難な結論とさせてもらいます笑

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