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やはり『言葉は武器』になる。そして『言葉を武器』にしよう。

久しぶりに人の言葉で感動をしました。その感動をどうしても皆さんに伝えようとパソコンに向かったところです。

その感動を受けた言葉を発した人は元内閣総理大臣「野田佳彦」さんです。

僕は政治のことはよく分からないし、正解の無い議論に参加するつもりはありません。本心をいえばそのような議論に巻き込まれたく無いので、政治のことは書きたく無いのです。

でも、僕の発信のテーマである「言葉による気づき」に野田さんによる安倍元総理への追悼演説がピッタリハマりました。

少し詳しく書いてみましょう。

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僕は野田さんと同じく「千葉県船橋市出身」です。記憶をたどると野田さんは「JR船橋駅」で週に数回、街頭演説をしておりました。

僕が同駅を利用し始めた高校生の頃(約40年前)から社会人となり親元を離れる20代半ばまで、毎週欠かさず駅前に立たれておりました。そんなことで直接お目にかかったこともある、野田元総理にはすごく近しい印象を持っております。

地味に街頭演説を続ける野田さんは実直なお人柄だと、地元民から厚い信頼を受けておりました。その証拠にいつも選挙の時は「ぶっちぎり」のトップ当選です。

そして、時はすぎ、2011年9月総理大臣になったときは「オレと同じ街出身の野田さんが総理大臣になった!」と大変誇らしい気持ちになったものです。

しかし、そんな元船橋市民の想いもむなしく「東日本大震災」「平成大不況」「沖縄基地問題」など、当時、山積する政治課題を達成出来なかったように見えました。

そして、その時の政権与党へ批判が集中するのを受け、2012年11月あの安倍晋三自民党総裁(当時)との党首討論で無謀とも言うべき「衆議院解散〜総選挙」へ打って出てしまいましたね。

選挙の結果とその後の政治の流れは皆さんご存知の通りです。

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しかし、僕は野田さんを「偉大なる敗者」だと尊敬します。

野田さんがどう考えていたのかは、分かりませんが、結果を見れば、次の人へ潔くバトンを託すことが出来た。安倍元総理には「アベノミクス」をはじめ「地球儀を俯瞰する外交」など輝かしい功績が数多くあります。けれども、その影には「偉大なる敗者」である野田さんの存在があったからこそでは無いでしょうか。

そして、昨日の「追悼演説」です。

国の命運を担う「孤独と重圧」に耐えた人だけがわかる心情と、安倍元総理への「誠実な追悼の念」が全文に溢れてました。その全文を、いま改めて読み、僕は政治は言葉によるものだ、そして言葉には「未来を変える力」があると強く確信しました。

最も感銘を受けたのはこの部分です。引用させていただきます。

安倍晋三とはいったい、何者であったのか。

あなたがこの国に遺したものは何だったのか。

そうした「問い」だけが、いまだ宙ぶらりんの状態のまま、日本中をこだましています。

その「答え」は、長い時間をかけて、遠い未来の歴史の審判に委ねるしかないのかもしれません。

そうであったとしても、私はあなたのことを、問い続けたい。

国の宰相としてあなたが遺した事績をたどり、あなたが放った強烈な光も、その先に伸びた影も、この議場に集う同僚議員たちとともに、言葉の限りを尽くして、問い続けたい。

問い続けなければならないのです。

なぜなら、あなたの命を理不尽に奪った暴力の狂気に打ち勝つ力は、言葉にのみ宿るからです。

2022年10月25日衆議院本会議場 野田佳彦 衆議院議員
安倍晋三元内閣総理大臣への追悼演説より

『暴力の狂気に打ち勝つ力は、言葉にのみ宿る』

元内閣総理大臣 野田佳彦

この演説を聞いて僕は皆さんにどうしてもお伝えしたことがあります。やはり『言葉は武器』になります。そして『言葉を武器』にしましょう。

僕はそうなることを固く信じています。

それでは、また。


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