見出し画像

喜ばれる人にならないとダメですね。

この本は本当に良かったです。涙が出るというよりも頭に『ガツーン!』とキツイ一発を喰らった感じがしてます。

この本ですよ。

永松茂久さん『喜ばれる人になりなさい』(すばる舎)です。

この本は著者 永松さんのお母さんの話で、とても感動的でした。まだ読んでない方もいらっしゃるかと思うので『ネタバレ』しちゃうとまずい。なので是非、手にとって欲しいです。

実はこの本のタイトルとリアルでの体験に重なるところがあり、今回はそのお話です。では始めましょう。

*****

僕の勤務先で3月いっぱいで雇用延長期間が終了(65歳)する先輩が二人おり、1月後半から有給消化、そこでお別れでした。二人のうち、一人の先輩とは同じグループで仕事をしていたのです。

その人、僕とは普通に話をするのですが、ちょっと『ぶっきらぼう』なところがある。恥ずかしいのか、とくにお客さんに対して、それが出てしまう人でした。60歳の定年を迎えてから、僕と立場が逆転。その人にとって少し耳の痛い話をせざるを得ず『もう少し柔らかな電話対応をしていただけませんか?』『先輩に対してその言いかたはないだろ!』『XXさん、でも事実は事実です!改善してください!』とやり合うこともありました。

そんなのも懐かしい思い出、いなくなってしまうと寂しいものです。

*****

そして、この先輩『ぶっきらぼう』な言葉とは裏腹にとても細やかな気配りができる人でした。

OA機器の消耗部品を発注したり、文房具の在庫を管理したり、コピー機に紙を補充したり、プリンターの紙詰まりを直したり、それはそれはよく気がつく。

いなくなる前から分かっていたのですが、いざいなくなると僕らは『混乱状態』。これ誰がやってたの?ということ全て、この先輩が、早めに出勤してやってたようです。

さて自分はどうか?

そこまでやっておらず、と言うより正直、全くやっていなかった。

『誰かやるだろう』『若いヤツやっとけや!』なーんて心で呟いてました。

*****

そしてある日、僕が見積書の積算資料をシュレッダー機にかけようとすると、紙クズが満杯になっていた。その上、溢れたのがフロアに散乱している。しかし、時計を見ると間もなく終業時刻。ダストボックスを引き出し、紙を押し込め『自分が裁断するくらい入るだろ?』と思った瞬間!

『喜ばれる人になりましょう』ともうひとりの自分が囁きました。

これに『ハッ!』と気がついた。

いままで僕はダメだった。親切心なんてこれっぽっちもなかった。一見取るに足らない『雑用』こそ、おろそかにしてはいけないんだ。こう言うことに気を配れるからこそ『喜ばれる人』になれるんだなと。

額に『アブラ汗』がにじむほど恥ずかしくなった。

そして、あの先輩は偉かったんだなーとも感じました。

この反省のもと、紙クズが入ったシュレッダー機のゴミ袋を交換し、フロアーに溢れたのを掃除機で吸い、キレイにしました。

これからもなにか気がついたときには横着せず、先輩がやっていた『雑用』を積極的にやってこうと思っています。

*****

人から学び、本からも学ぶ。

永松さんの本からも、この先輩からも、大事なことを教わった気がします。なのでうれしくなり、記憶に残すためにnoteに書いた次第。

毎日ツイートで偉そうなことを言ってますけど、僕はまだまだ修行が足りません。

これからも足元を見据え、勘違いせず、少しでも人様の役に立てるようになりです。そして『喜ばれる人にならないとダメ』ですね。

それじゃ今日はこの辺で。

また近いうちにお会いししょう。

ではまた。

蓮沼五朗 敬白


よろしければ『サポート』お願いします!頂戴したお気持ちは書籍代やその他、新しい発信の材料を仕入れる際に使わせていただきます!!