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題詠blog2012

去作品は文末にあります


参加表明の日記はこんなものでした

題詠012を走るにあたって
2012年02月08日 | 題詠blog2012

 はい、こんにちは。

 また題詠を走ることにしたわけですが、私去年と随分様子が違っております。

 もともとヲタクという人種だったのですが、去年の終わりごろに完全にその世界へ入り直しました。なので、今年詠む歌は、大好きなアニメを元にしたネタ歌ということになると思います。

 私が属しているのが、まあ、簡単にいうとホモ系の二次創作です。昔でいうとやおい、今だとボーイズラブなんて言われているジャンルです。キレイだったりかっこよかったりする男キャラたちを恋人同士として描く趣旨の二次創作になります

 私は現在フェイトゼロというアニメにハマっておりまして、そこのランサー陣営と呼ばれているグループのキャラクターをことのほか気に入ってます。

(中略)

 こんな状態ですから、当然詠む歌もそっち系になると思います。反省も後悔もしませんが、誤解があると困りますので、歌の趣旨だけハッキリ書いておきたくてこのような日記となりました。

 では、今年こそ捕りに行かせてもらいます!

題詠blog2012 百首

001:今

愛してと告げる勇気を今一度持てないままで寝たふりをする


002:隣

主たる貴方の隣立つために騎士道という言い訳をする


003:散

赤と黄に散れよとばかりなぎ払い夜風に乗って飛ぶ剣戟の音


004:果 

明日を見ぬ見ぬようにした胸の内果てるときには明かして良いか


005:点 

絆とは点と点とを繋ぐもの青い貴方の眼に映る我


006:時代 

叶うなら時代も場所も宿命も超えて貴方の側に在りたい


007:驚 

驚愕をもって迎えた黄金色勲と成るか我が槍を以て


008:深 

呪われた我が顔(かんばせ)に魅入られて赤毛の人の堕ちる深淵


009:程 

身の程は弁えないと欲望に絶叫上げて身を焦がしてく


010:カード 

皇帝のカードのように崇高な孤高の人の背を守り立つ


011:揃 

願望の揃わぬままに盲目の狗の化身となりて駆け行く


012:眉 

信頼を求めればなお離れ去る顰めた眉が否と言い張る


013:逆 

見る方が逆であっても合わさった背の温みから一つだと知る


014:偉 

偉大だと言われてみても英霊は戦場の塵忘却の華


015:図書 

抱きとめた図書館の中芽吹いてくその目論見が回す歯車


016:力 

引き寄せて奪う魔力に込められた貴方の愛に縛られて酔う


017:従 

我が命に従えと言うその声を歓喜を持って抱き風となる


018:希 

絶望と言う鎖より尚重い希望と言う名の届かぬ願い


019:そっくり

我映す情欲揺れる双眸はそっくり同じ罪を彩る


020:劇

駆け付けて見る惨劇に激昂し刺し貫けば良かったものを


021:示

示された定めの痛み甘く濃く堕ち行くままに奪う唇


022:突然

目が覚めておはようと言う微笑みに突然襲う恋慕の滾り


023:必

私には必要なのだとかき抱かれ青い瞳に堕ちれたならば


024:玩

憎むならせめてその手で愛玩と名を付けてから殺して欲しい


025:触

触れながら恐れてもいる指先が絶頂と言う死へと誘(いざな)う


026:シャワー 

シャワーなど浴びるなと言い背を向ける貴方の誘いに乗ってみようか


027:損

損得の生まれる余地を根絶やしにして忠節の道を歩まん


028:脂

黄金の光閉じ込めその樹脂は琥珀という名で愛でられている


029:座

英霊の座に戻り行くその時に手放すものかこの痛みさえ


030:敗

敗走し腕の重みの確かさを永久にと願い疾風と化す

031:大人

大人しくしていろと言い一瞥もくれない貴方の心が欲しい


032:詰

胸奥に詰まった言葉多過ぎて口移しでしか伝えられない


033:滝

雨の夜流されていく定めだと運命という滝に堕ちいく


034:聞

聞こえたと思ったはずの剣戟は刹那過ぎった前世の記憶


035:むしろ

先に逝くよりむしろ見送るをせめてと願い一人佇む


036:右

抱きしめて言葉に出した劣情を許す右手がそっと黙らす


037:牙

拒否されて始めて牙をむいた夜許しを叫ぶ悲鳴に笑う


038:的

的を射るような視線を絡め合い共に迎える甘やかな死


039:蹴

開帳を許され唸る赤と黄の薔薇の軌跡が風を切り跳ぶ


040:勉強

恋だけは勉強せずに来た人に初歩の初歩から手解きをする


041:喫

満喫をさせてと乞うて舐め取った我が血肉となる魅惑の魔力


042:稲

衝撃が稲妻のよう我を呼ぶ消させるものかと歯噛みして飛ぶ


043:輝

目覚めれば朝日に金の輝きが流れほどけて我が手に憩う


044:ドライ

舌先でドライフルーツ押し込んで悪戯っ子の顔して笑んだ


045:罰

誅罰と言うのであれば過ぎた身で貴方を愛した罪の重さを


046:犀

我が犀の角として胸にある想い迷わぬようただ前を指す


047:ふるさと

叶うなら貴方と共にある今を我が永遠のふるさととする


048:謎

謎だなと問うた貴方に教えよう恋が持ってる無限のこたえ


049:敷

敷きたてのシーツの上に寝転んだ目が語ってる抱かないのかと


050:活

活力は貴方の存在そのものと囁きかけて奪う唇


051:囲

囲われた輪廻の中で出会うなら永久に貴方を主(あるじ)と呼びたい


052:世話

世話になどならんと言って撥ね付けた青の強さに我は平伏す


053:渋

見る度に渋面だったはずなのに今は優しい最愛の人


054:武

薔薇の名の武器携える英霊は薔薇よりもなお鮮烈に散る


055:きっと

生き方は選べないのかきっとまたそうで有るのかそうで無いのか


056:晩

昨晩を後悔せずにいられるか命に代えてと誓ったものを


057:紐

蝋燭が影を揺らせる数本の紐の軋みと喘ぐ獣性


058:涙

購いをいかにつければ許される貴方の涙が我を苛む


059:貝

貝殻のように閉じてた純粋な魂を今我が手に堕とす


060:プレゼント

二度は無い突きつけられたプレゼント受け取る我を貴方へ贈る


061:企

企みの罠にかかっていく様を従順そうな顔で見ている


062:軸

貴方だけ言い続ければ軸になるそこから花も実も成せばいい


063:久しぶり

「久しぶり」驚愕を持ち振り向けば主(あるじ)ではない貴方の微笑


064:志

忠節を誓った意志は固執だと言われて凍る差し伸べた手は


065:酢

雛の日の料理を教えてやろうかと手に酢の瓶を掲げて呼ばれ


066:息 

押し入れば息を引きつつ仰け反って悦を叫んで上り詰めてく


067:鎖

魂も体も我と繋げよう愛と言う名の荊の鎖


068:巨

恐いのは巨大な悪などでなく見過ごされいく言わない言葉


069:カレー

スパイスがカレーの決め手になるように恋に入れよう嫉妬の棘を


070:芸

芸術がわかるのかねと問いかけた貴方の所作の美に魅せられる


071:籠

籠さえも甘美な囲い従順に牙を折ってと愛狂う程


072:狭

狭めたい心も体も魂もその唇も呼吸でさえも


073:庫

偶然を装い招く必然が書庫の学徒に定めを強いた


074:無精

出無精になってみようか雨の日に貴方をずっと抱いていようか


075:溶

触れる度溶かされていく魂と一つになれと我も溶けいく


076:桃

軟らかな桃を思わす臀部には劣情以外抱(いだ)く術無く


077:転

自分さえ翻弄されて惑い行く転がり出した恋の行方は


078:査

考査などせずとも我に刻まれた誓いは貴方の力となろう


079:帯

点々と帯とつながる赤い痕胸に背中にその魂に


080:たわむれ

飲み下したわむれだったと襲い受け弄ばれる愉悦に堕ちる


081:秋 

会えない日届け貴方へこの想い秋風に乗せキスを送った


082:苔

苔たちが全てを被い尽くすほど貴方を想える悠久の時


083:邪

邪な我の想いは読まれたか人差し指の牽制に遭う


084:西洋

西洋の焼き菓子のよう取り取りに思い出たちを詰め込んでいく


085:甲

使役者の刻印のある右の手の甲に誓いのキスを落として


086:片

片翼を捥(も)がれても尚希(こいねが)う為らば請けようこの身を賭して


087:チャンス

廻り来たチャンスにしかし躊躇する望んだ道は成されるのかと


088:訂 

咎人の訂(ただ)す戦場(いくさば)あるならば二振りの槍一対の剣


089:喪

窓枠の影が喪章のように落ち我が咎知れと暴かれていく


090:舌

舐め取った舌先にある苦味には歓喜へと飛ぶ力が宿る


091:締

名を呼ぶと締め付けてくる繋がりを深め深めて貴方へと舞う


092:童

神童の過去を持ってる青い目が罵り喘ぎ堕ちる悦楽


093:条件

いくらでも貴方が言うなら条件のままに勝利をその手に捧ぐ


094:担

輪廻の輪幾度(いくたび)廻りゆこうとも担う勝利の枷は変わらず


095:樹

8代の叡智大樹とそびえ立ち全て引き継ぐ高貴なる人


096:拭

流された涙拭える術あらば滅びることを恐れはしない


097:尾

叶うなら獣となって貴方乗せ尾を打ち振って駆けて行きたい


098:激

白い背と揺れる金髪前後ろ魂をごと穿つ激情


099:趣

ゆったりと趣のある所作に酔い貴方の膝で憩うひととき


100:先

今生の生が終わったその先も永久に我が身は貴方の僕(しもべ)



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