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題詠blog2007

題詠ブログを始めて知った年の百首です。
私は短歌と詩作のときには「蓮野 はすの  ゆい」という名前を使っていて、ブログに投稿した時に、誰の歌かわかるように名前を付けるというルールだったので、お題の後ろに名前があります。
gooブログで書いていたものを、こっちに引っ越してきました。
ええ、コピペ大変でしたww

この年は前年に息子が生まれていて、息子を詠んだ内容のものが多いです。
私は離婚してるのですが、この時はまだそんなことになろうとは夢にも思っておらずw 人生いろいろですねw

この記事は最後まで無料で読めますが、ここに記事を移し替えるための作業が大変だったので、「まあ、缶ジュースでも買いなよ」という方はよろしくお願いしますwww

001:始(蓮野 唯)
誰にでもあった始めの第一歩新鮮な風胸の高まり

002:晴(蓮野 唯)
初詣親子でくぐる氏神の鳥居見上げて快晴の空

003:屋根(蓮野 唯)
鯉のぼり鱗きらきらさせながら屋根より高く泳ぎ昇れよ

004:限(蓮野 唯)
先越され未開封のまま捨てる賞味期限の切れた告白

005:しあわせ(蓮野 唯)
しあわせは日々の暮らしのイースト菌焼きたての香り届けます

006:使(蓮野 唯) 再投稿
轟々と天地に響く春雷はもえる命の春の使者

007:スプーン(蓮野 唯)
良いも悪いも全てすくいとるスプーンみたいなお釈迦様の手

008:種(蓮野 唯)
ひっそりと命の種火守り抜き千年を越え目覚めいく蓮

009:週末(蓮野 唯)
湯船に浸かれば心も体もほどかれていく週末の夜

010:握(蓮野 唯)
雷鳴に脅えて握り締めた手をそっと包んでくれる手があり

011:すきま(蓮野 唯)
かけひきはいつも上手だったから作り出すすきまちのぞむキス

012:赤(蓮野 唯)
世の中はお花ばかりじゃないんだよ赤ずきんちゃん気をつけて

013:スポーツ(蓮野 唯)
恋愛はスポーツだって言うけれど勝った人にはゴールは来ない

014:温(蓮野 唯)
母と子をつなぐ温みは心まで温めていく解け合っていく

015:一緒(蓮野 唯)
君の笑顔は太陽と月を一緒にしたよりずっと眩しい

016:吹(蓮野 唯)
吹くのなら楽しいホラを吹きたいな笑顔引き出せ四月馬鹿の日

017:玉ねぎ(蓮野 唯)再投稿
玉ねぎの輪っか楽しく踊ってる油の中のオニオンリング

018:酸(蓮野 唯)
採れたての苺のように甘酸っぱいときめき風味の恋の味

019:男(蓮野 唯)
振り向かせたい男は貴方唯一人追わせて追って引き寄せる

020:メトロ(蓮野 唯)
運行はメトロノームの正確さ一人一人の時間を乗せて

021:競(蓮野 唯)
五月晴れ競い合うようにうねり泳ぐ真鯉緋鯉が目に眩し

022:記号(蓮野 唯)
数学なんて大嫌いだったわ記号ばかりでちんぷんかんぷん

023:誰(蓮野 唯)
クリスマスの雑踏見れば楽しげに誰の顔にも笑いが灯る

024:バランス(蓮野 唯)
バランスを崩して頭をゴンと打ち寝返りをうつ五ヶ月の子

025:化(蓮野 唯)
刻々と変化していく表情をただ追って過ぎていく日々

026:地図(蓮野 唯)
いつだって見えない地図が胸にあるいつか見つける宝の在り処

027:給(蓮野 唯)
四時間目過ぎたら考えることは給食のことだけだった

028:カーテン(蓮野 唯)
カーテンの向こうから聞こえる寝息だけの不安な大部屋の夜

029:国(蓮野 唯)
花見客浮かれ騒いで日が暮れる平和呆けした桜の国

030:いたずら(蓮野 唯)
どんないたずらっ子になるのかと想像しながら一緒に昼寝

031:雪(蓮野 唯)
二人で逃げる雪山に響きあう心と哀しみと友情

032:ニュース(蓮野 唯)
どこに何が咲いているかの花ニュースを持って帰った幼い日

033:太陽(蓮野 唯)
たんぽぽは零れ落ちて飛び散ったぴかぴかの太陽の雫だね

034:配(蓮野 唯)
采配は自分で決める人生の勝つも負けるも己の判断

035:昭和(蓮野 唯)
昭和生まれと呼ばれることを恐れてからもう十九年

036:湯(蓮野 唯)
朝焼けに馬体の影が浮かび上がり湯気立つ汗が後光のよう

037:片思い(蓮野 唯)
伝えても叶わないなら辛いだけそう思って仕舞う片思い

038:穴(蓮野 唯)
蓮根の穴は蓮の吐息水面に映る空に憧れている

039:理想(蓮野 唯)
ひと目見て理想になった人がいてその人は今私の夫

040:ボタン(蓮野 唯)
大嫌いな裁縫もあなたのボタンをつけるなら苦もなくやれる

041:障(蓮野 唯)
健常者障害者言葉が溝を作っていく哀しさ

042:海(蓮野 唯)
ゆりかごの海から出て来てくれた君後悔だけはさせたくない

043:ためいき(蓮野 唯)
よりふかくもぐるためいきをすいこみわたしはじぶんをふりかってく

044:寺(蓮野 唯)
元旦の東大寺にて吐く息の白い靄(もや)が家族を包んで

045:トマト(蓮野 唯)
トマトトマトと転がりながら早足で行く夏よちょっと待って

046:階段(蓮野 唯)
階段を駆け上がるようにやって来る夏の夕立せっかちです

047:没(蓮野 唯)
「会いたい」と気持ちを乗せて来た電波日没の街一人ではない

048:毛糸(蓮野 唯)
からみあう毛糸のように温かく布団の中で丸まる二人

049:約(蓮野 唯)
約束を果たしてくれてありがとう君の寝顔は私の宝

050:仮面(蓮野 唯)
仮面をかぶる器用さの無い自分の不器用さが自慢なのです

051:宙(蓮野 唯)
君の笑顔は太陽だから宇宙の一番キレイをあげたい

052:あこがれ(蓮野 唯)
あこがれたのはその笑顔ただそれだけを追いかけたいと願ってきたの

053:爪(蓮野 唯)
コンビニを出てふと見上げれば夜風が爪弾く白銀の竪琴

054:電車(蓮野 唯)
乗るならば運転席の真後ろと決めていたんだ通学電車

055:労(蓮野 唯)
二人でする苦労ならしてもいいかなって思えたから結婚したの

056:タオル(蓮野 唯)
くたびれたタオルのように床に伏し独り眠りに落ちる夜更けに

057:空気(蓮野 唯)
かもしだす空気が好きで側にいる温かくて微笑みに満ちる

058:鐘(蓮野 
無音の鐘を鳴らしながら咲く蓮は高く世界の歌を歌う

059:ひらがな(蓮野 唯)
「有難う」より「ありがとう」のが温かく感じるひらがなマジック

060:キス(蓮野 唯)
甘酸っぱいそれは味ではないのだと初めてのキスで知りました

061:論(蓮野 唯)
無論無論と全てを肯定して恋をひた走った夏の日よ

062:乾杯(蓮野 唯)
一日の終りに夫婦で乾杯ビールの泡と弾ける笑顔

063:浜(蓮野 唯)
砂浜のお城はすぐにつぶれてもずっと消えない夏の思い出

064:ピアノ(蓮野 唯)
白黒のけん盤なのに灰色の音色を出せるピアノの不思議

065:大阪(蓮野 唯)
東京でも大阪でも腕を組んで歩けばそこがパラダイス

066:切(蓮野 唯)
健康にただそれだけを切々と願う毎日合わせ拝む手

067:夕立(蓮野 唯)
雨の匂いで予想が出来た夕立と同じに恋の香りがし

068:杉(蓮野 唯)
天目指しまっすぐ伸びる杉のよに夢に向かって突き進んでく

069:卒業(蓮野 唯)
退屈だった校歌さえ万感の思いで歌う卒業の日

070:神(蓮野 唯)
朝夕に拝む神棚ある暮らし信心できる有難い日々

071:鉄(蓮野 唯)
鋼鉄のように心が強くなる父親として母親として

072:リモコン(蓮野 唯)
いくつものリモンコンあって不便するどれがテレビでどれがエアコン

073:像(蓮野 唯)
映像で見る昭和の街並みが遠く感じる平成の夏

074:英語(蓮野 唯)
英語では伝えきれないわびとさび趣深い日本の暮し

075:鳥(蓮野 唯)
鳥よりも高く速く飛べるけど鉄の翼で卵は抱けない

076:まぶた(蓮野 唯)
閉じられたまぶたの丸い曲線に愛しさ込み上げキスをする

077:写真(蓮野 唯)
ピンボケの写真が語るその動き成長したね嬉しいね

078:経(蓮野 唯)
二千年時を経て来た蓮の花見ていた夢は開花の朝か

078:経(蓮野 唯)
二千年時を経て来た蓮の花見ていた夢は開花の朝か

079:塔(蓮野 唯)
憧れは塔のようにそびえ立つ本棚の群薄暗い書庫

080:富士(蓮野 唯)
何度も見れたはずの富士山の記憶残らぬ遠距離恋愛

081:露(蓮野 唯)
甘露だねおっぱい飲む側あげる側溢れてくるよ愛の泉

082:サイレン(蓮野 唯)
チビちゃんがサイレン鳴らして呼んでいる だっこ? ミルク? おしめかなぁ?

083:筒(蓮野 唯)
お湯の入った水筒で重くなったマザーズバックでお出かけしよう

084:退屈(蓮野 唯)
退屈と言った途端にそうなるから決して口にはしたくない

085:きざし(蓮野 唯)
手の動き幼児のきざし見え隠れ一喜一憂親バカの母

086:石(蓮野 唯)
わいてくる元気のような色をした石の名はオレンジカルサイト

087:テープ(蓮野 唯)
艶(あで)やかなリボンテープに巻き取られ酔いしれていく恋愛時代

088:暗(蓮野 唯)
寝息聴けば暗い中でもわかるのです我が子の穏やかな寝顔

089:こころ(蓮野 唯)
素のままのこころをわかってくれたから貴方と生きると決めました

090:質問(蓮野 唯)
愛を問う質問をする愚かさをわからずにいた学生の頃

091:命(蓮野 唯)
重さなど量るものでは無いけれど我より重い我が子の命

092:ホテル(蓮野 唯)
慣れすぎてだけどそれ故くつろげた我が家のようなビジネスホテ

093:祝(蓮野 唯)
祝福の証はあなたの産声だったありがとうよく来たね

094:社会(蓮野 唯)
社会という荒波超えていくためにつかんだ手は離さないよ

095:裏(蓮野 唯)
写真の裏につづられた言葉 時間は愛を色あせずにいて

096:模様(蓮野 唯)
秋風の抜けていく部屋模様替えついでに心も模様替え

097:話(蓮野 唯)
いつの日かあなたに話し聞かすため手紙のような日記をつける

098:ベッド(蓮野 唯)
つながれたベッドの上で身をよじる四角い空が青く遠くて

099:茶(蓮野 唯)
一杯のお茶が気持ちをほどいてく染み渡っていく温かさ

100:終(蓮野 唯)
最後までやり遂げ終わらせる喜びを子供に伝えられたらいいな

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